感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

倉敷市中庄で棟換気システムを取り入れ屋根裏の熱気を排出

2013-06-29 23:35:09 | 住宅リフォーム工事物語
昨夜の雨も上り今日も絶好の晴天に恵まれた倉敷市、そんな週末の土曜日の朝も大工さんたちも担当する現場へ各々向かっていきます。

「まっちゃん」、「信くん」は岡山市中区の住宅新築現場での作業、今日で一際付けたいと懸命に取り組んでくれている様です。

「しんちゃん」、「小野くん」は昨日、基礎ブロックを設置した岡山市北区の某施設さんで鋼製物置を2台、組立てて設置する作業にあたってくれています。

そんな中、私は倉敷市中庄の屋根の葺替え工事現場へ出動。今日から板金屋さんが屋根材を葺いてくれる手はずになっており現場では早速、屋根材の荷上げが行われています。

今回、私が現場で作業したのは棟の換気口の開口が主な作業ですが・・・4月の終わり頃に初めてお客さんに依頼を受けた時の現地確認をした時に気になったのが、屋根の換気。

十数年前に外壁を塗装したとの事ですが、当時の塗装屋さんが知ってか知らずか?軒の天井部分にある有孔ボードの穴を殆ど塞いでしまっているのが気に成りました。

外壁にローラーで塗った塗装を塗装の手間を省く為なのか?、そのまま軒の天井まで塗り回して軒の天井ボードに無数に有るはずの1cm程度の穴は8割方ふさがってしまっているのです。

通常の健全な住宅ですと、この軒に無数に空いている穴から新鮮な空気を取り入れ換気しているのですが、これが2割程度しか機能していないとなると大きな問題。

夏場に日光により熱された屋根裏の熱気が逃げる場所がないのは暮らす人にとっては大きな問題。

天井板一枚はがした裏に断熱材が施工されているとは言っても、あくまで屋根裏の換気がキチンとできての断熱材の性能の筈。断熱材の性能以上の熱気に2階部分は冷房の効きも悪いお部屋に成ってしまっていたのではないかと推測できます。

今回は軒のボードを張り替える方法は相当に労力が必要な為に軒の有孔ボードの内、機能している2割は吸気口として活用。反対に隅棟部分に換気口を新しく取り付けてこちらを排気口として利用する事で屋根裏の熱気を上手く逃がしてやる工事を取り入れる事にしました。

屋根に排気口?って穴を開ける訳なら雨が漏るのでは?と疑問に思われる方もおられる事かと・・・

しかし、こちらの棟換気のシステムは屋根断熱工法などにした場合には当たり前に取り入れられる換気方法で当社も良く使う手法でもあり、これまでの経験からも雨が漏れたというがない方法なのでご安心ください。

さて、午後からは「しんちゃん」たちが工事する鋼製物置の組立の手伝いをしたり、倉敷市玉島の設計事務所さんへタイルのカットサンプルを届けたりと奔走。

デスクワークの方も先ほどやっと今月分の請求書をまとめれ無事に今日の業務ノルマを達成、これで明日の日曜日は何とか一日休暇に当てれる筈と・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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