Broken Flowers …はうはう河馬の脂肪遊戯

いらっしゃいませ。お独りさまで?どうぞお好きな席に。戯れ言、繰り言、かあるくかるく。

09水…めぐる めぐるよ 時代はめぐる

2009年12月09日 | 2009



こんな時代もあったねといつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねときっと笑って話せるわ

今日はいつもの定期血液検査。
診療科の待合室は、いつも通り賑やか。
いろんな人がいる。

パッと見、病人とは思えないくらいに声高に話が弾んでいるじい様やら
バッグの中から飴玉を出してしゃぶりだすばあ様やら、
髪の色を金髪して周囲を威嚇するような視線で睨みつけている、
今にもヒップホップを踊り出しそうな若いのやら。

みんな病んでるんだよなぁ…。
なんか不思議。
ま、俺も、病んでいるんだからこそ、ここにいるのだけれど。
老いも若きも、病の前では平等なのかも。


長い待ち時間、俺が長椅子の左はじに腰掛けて本を読んでいると、
右隣りに乱暴に腰掛けてきた見た目35歳。

腰掛けるやいなや、
やおら携帯電話を、黒いエナメルのバッグから取り出して、
真っ黒に塗りあげた爪でいぢりはじめた。

おいおい。ここは携帯禁止。

見た目35歳の出で立ちはというと
ムートンみたいにフワフワして暖かげな黒いブーツ。
そして足肌を覆うこれまた黒スパッツの長いの。(←名前忘れた)。
んでもってタック?がいっぱいで可愛い、またまた黒いスカート。
上着はお洒落な黒いブルゾン。

んでもって、何やら良い香りのする香水をつけているようで、
周囲はあっというまに甘い芳香に包まれた。

でもちょっと違ったのは、
黒衣の女だーと思ったら…



なんと、男だった。



そう黒衣のスカートのねーちゃんは、にーちゃんだったのだ。
頭のサイドを刈り上げて、サイドだけ明るい茶色に染め、
トップとバッグは、長く仕立て、そして立たせている。
女装してるわけでなく、顔はふつーにニキビ面の野郎だった…。


都会にお住まいの皆さん、
今、男のスカートって普通なんでしょうか。
普通に病院の待合室にいるもんなんでしょうか。



待ち時間、自分が老いたなぁと感じたひと時でした。
ちょっとした挫折感。w
こういうのも慣れなんですかねー。

俺もスカート履いてみようかしん。