北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ヘリコプター護衛艦くらま就役30周年記念一般公開④ 海上からの護衛艦くらま夕暮れの情景

2012-07-26 22:33:39 | 海上自衛隊 催事

◆くらま、海上から見上げてみよう!
 ヘリコプター護衛艦くらま撮影、いろいろ考えましたが、やはり護衛艦は海からの威容が一番に違いない、この日の最後は海上からの撮影です。
Kimg_7864 夕暮れ迫る佐世保基地、夏場なので日の入りは遅いのですが、日没の時間を過ぎてしまうと自衛艦旗が収められてゆくので、その前に撮影したいところです、そして暗くなるとしっかりと取ることはできませんからね。手前に停泊しているのは、ひうち型多用途支援艦あまくさ、佐世保地方隊の直轄艦となっています。
Kimg_7883 護衛艦ゆうだち、護衛艦くらま。しらね型護衛艦が就役した当時は基準排水量5200t、満載排水量7200tの大型艦ということで、最初の乗員は他艦の乗員から羨ましがられたそうです。同じころに量産が開始された護衛艦はつゆき型で満載排水量は4000tでしたのですが、むらさめ型は6200t、今日、汎用護衛艦は大きくなりました。
Kimg_7896 くらま、第2護衛隊群旗艦として長く務め今でも第2護衛隊群と佐世保の顔となるのですが、ゆうだち、の方が大きく見えるかもしれません。これは推進方式の設計への影響があります。くらま、のような蒸気タービン艦にたいし、吸気排気に多くの区画を要して上部構造物が大型化するガスタービン艦は、より大きく見えるというわけ。
Kimg_7922 この一枚を撮りたかった、これが海上自衛隊だ!、という一枚です。良いではないですか、デスクトップPCの壁紙にしています。夕暮れの護衛艦くらま、5インチ単装砲が51番砲と52番砲、中央の上部構造物とスマートなマック、巨大な航空機格納庫と長大な飛行甲板、良い構図、良い時間帯、いい情景そのもの。
Kimg_7962 世界の艦船誌の艦艇図を思わせる模範的な真横からの護衛艦くらま。背景には佐世保の市街地がよく見えます。山に沿って基地と共に良港は市街地へと発達しました、基地の街佐世保、散策してみますと一杯やるときの風景も、暑さ凌ぎの方式も、街の雰囲気は当然ではあるのですけれども京都とは全然違う。
Kimg_7970 佐世保基地立神桟橋の護衛艦ありあけ、きりさめ、ミサイル護衛艦こんごう、補給艦はまな。このあたりの構図は、逆光になってしまっています。もう少し違う時間帯ならば、もっと違った情景が撮影することも出来たのではありましょう、しかし、今回の撮影はヘリコプター搭載護衛艦くらま、贅沢は言えません。
Kimg_7985 立神桟橋の全景、その向こうの夕暮れの佐世保市街地住宅街。坂道が多い街ということで、神戸や長崎をコンパクトとしたような印象、ですね。少々山手は自動車以外の交通が不便ではあるのですが、基地の街、ということで海上自衛官OBの方も少なくない方が、佐世保をついの棲家として選ばれる方も多いとのこと。
Kimg_7996 海上を地方隊桟橋方面へ、教育隊のあるあたりですか、ね。舞鶴教育隊や呉教育隊は違い地価、市街地から徒歩圏内にあり、横須賀は陸海空自衛隊の敷地共有ということもあり交通は便利なのですが、佐世保教育隊は少々市街地から遠い印象でした。写真では水中処分母船とミサイル艇が停泊しているのが見えますね。
Kimg_8013 佐世保基地へ、今年完成し周辺の一般住民に公開された米海軍のLCAC格納庫がみえます。LCAC,佐世保は前回の俯瞰風景で見ることが出来たように強襲揚陸艦やドック型揚陸艦の母港ですので、揚陸用のエアクッション揚陸艇も配備されています。整備は航空機並の性能に見合う整備が必要となり、こうした整備施設が建設されているわけです。
Kimg_8066 カッターが見えますので教育隊はここでしょうか。舞鶴基地なんかは周辺を散策しますと時々カッターを漕いでいるカッター訓練を見ることが出来るのですが、佐世保でもそうした情景を見ることが出来るのでしょうね。湾内は非常に広い印象があるのですが、どのあたりまでカッターでゆくのでしょうか。
Kimg_8093 佐世保港へ戻ってきました。くらま、もう夕暮れから日没後ですね。艦首旗と自衛艦旗は降ろす準備が為され、要員が待機しています。よくよくみてみますと、艦尾の自衛艦旗下にも要員が集まっています。喇叭演奏と共に明日の日の出まで格納されるということ。こうしたところで、この日の撮影を完了しました。

北大路機関:はるな

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