生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

蚕起食桑(小満の初候で、5月21日から25日まで)テントウムシの幼虫

2021年05月25日 08時03分51秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候(20年前と今)   

蚕起食桑(小満の初候で、5月21日から25日まで) 蚕が桑を盛んに食べ始める

テントウムシの幼虫(H21)

 八ヶ岳南麓には、東京ではあまり見かけなくなってしまったテントウムシとテントウムシダマシが沢山いる。春の盛りの大発生の時には、ベランダに干した布団に十数匹が群がることもある。ある年には、陽当たりの良いベランダの机の裏で、集団で冬眠をしていた。テントウムシの冬眠を見つけるのは難しい。
この幼虫の成長は早い。毎日、形が変わって、だんだん丸くなってゆく。長い時には何の幼虫か分からないが、丸くなるといかにもテントウムシだ。




 一方で、烏山の庭には湿った所があり、蚊の発生に悩まされている。テントウムシの親を数匹も持ち帰り、何回か庭に放った。翌年には、期待通りにこの幼虫が庭に現れた。芋虫と違い,葉っぱを食べる気配はない。しかし、蚊の発生は余り減らなかったようだ。もう数年、気長に続けてみようと思う。星の数の多いものは、マダラテントウムシ亜科と云って、こいつは草食なので役には立たないのは分かっているのだが。

 このテントウムシの子孫は、その後順調に受け継がれている。毎年、垣根のブラックベリーの葉には、数十匹の幼虫がくっつく。それらは、毎日体の形が変わり、ある日突然、どこかに向かって飛び立ってゆく。

 ある年、庭の梅の木にカイガラムシが大発生した。幹も枝も黒い塊がびっしりついて、手で削り取っても追いつくものではなかった。しかし、その翌年に、この幼虫が大発生して、カイガラムシはそれ以降もう10年ほど発生していない。
 或る種が大発生すると、次の年には、その幼虫を捕食する種が大発生する。自然界の循環の定理通りのことが、目の前で起こるのを見るのは楽しい。  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿