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紫の花と「命より大切なもの」~理想の先へと「飛翔」する羽生選手へのエール

2017-05-12 | 管理人のひとり言

2020年7月6日: 羽生選手が、「4月21日」にこだわったメッセージを出していますが、この「4月21日」はプリンスさんの命日です。

羽生選手が、「レッツゴー・クレイジー!」をやった2016‐2017シーズンのシーズンラストに、「国別対抗戦2017」があったのですが、このショートの日が、ちょうど プリンスさんがエレベーターの中でお亡くなりになってからピッタリ1年後の、「2017年4月21日」に当たっているという、すごいめぐりあわせでした。

この日、羽生選手は想いを込めて「レッツゴー・クレイジー!」をやったのですが、想いがこもりすぎてというか、気合が入りすぎて、ちょっと失敗してしまい、それで羽生選手はものすごく落ち込んだのですが、その時の演技のことについて、私が2017年5月になってから載せた感想がこの記事です。

羽生選手が紫にこだわったのは、プリンスさんの歌と、その意味の元である、イエス=キリストが十字架にかかる前に着せられた「紫の衣」の色だからです。

同時に、「紫の花」は私にとって、深い意味のある花でした。

それは、「天国を想う色」であり、「天国に捧げる花」でもあり、大事な誰かを亡くして深い悲しみに沈んでいたり、落ち込んでいる誰かに対して、「心を癒し、慰め、力を与えたり元気づける花」として、必ず、意識して花束に入れて贈ってきた花の色なのです。

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初掲載:2017年5月8日

 

カナダにゴールデンウィークはないとは思いますが、 

羽生選手はきっと、ゴールドメダルに囲まれたゴールデンな日々だったことでしょう…!

 

私は残念ながら、ゴールデンウィークというものが、大人になって以来、「ゴールデン」だと感じられたことが一度もないので、「一度でいいからゴールデンな長期休暇を体験してみたい」と思ったりしますが、 

しかし今年は、なんと事前には想像も出来なかった、「パープル・ウィーク」になったのです…!(笑)

 

国別対抗戦が終わってすぐの日、あるお花屋さんの前を通った時に、薄紫のお花が突然目に入ってきました。

あの日以来初めて見たその花は、あの時と全く同じように、通りに面した一番外側に、

置かれて売られていたのです。 

→あの花とは、ベルフラワー (←クリック)

 

(※ この記事の、前記事となっている記事はこちらです。

 

 

私はもう、当時の土地には住んでいないので、もちろん見かけたお花屋さんは、

あの時の花屋とは全然違いますし、「薄紫の花」も、あの時よりもは小さい花で小さい鉢でした。

 

私はあの日以来、ベルフラワーを見ることも、見かけることも全くなくなっていただけに、久しぶりに再会したような感覚で、本当に驚きました。

(探したことは何度かありましたけど、探した場所では売っていなかったのです。)

 

値段も安かったので、迷わず買って帰ることにしたら、その花屋の人が、

「この花、弱弱しいでしょう…?」と、なぜか言ってきました。 

 

私は最初、その花が、「弱弱しい」などとは気が付きませんでした。

 

でも、家に持って帰ってから、お水をあげるようになった途端、すごく元気になったので、

確かに弱弱しい状態だったのだ…と気づきました。

 

この「弱弱しい」という言葉は、私に、当時の色んなことを思い出させました…

 

そしてその後、なぜかほぼ毎日のように、種類の全然違う「薄紫の花」と、歩いている時にどこかで必ず出会うという、不思議な日々が続き、「パープル・ウィーク」となったのです。

 

中には、いままで私が一度も見たこともない、初めてみる珍しい花さえあって、

それを見つけた時には さすがに驚きましたし、

(世の中には、こんなに沢山、紫の花ってあったっけ…?!)とちょっと戸惑うほどの日々。

 

そんなわけで、ほぼ毎日、色々な「薄紫の花」や「青紫の花」をどこかで見ていたら、あることに気が付きました。

 

国別対抗戦でのショートの羽生選手が、ミスが二つあっても、私が全く、がっかりもしなければ、落ち込みもしなかった理由… (←本当ですよ!)

 

 

突然ですが、こちらは、花の詩歌集で有名な、星野富弘さんの出した、最初の本。

 

タイトルは、「かぎりなくやさしい花々」

 

かぎりなくやさしい花々 (偕成社文庫)
星野 富弘
偕成社

 

この絵を描いた星野富弘さんは、今ではすごく有名ですから知っている人も多いと思いますが、

中学校の体育教師だった時代に大怪我を負い、首から下の機能を失ってしまいます。

 

体育教師が、身体機能を失う… 

そのすごい絶望の中で、

ふと目に入った「花」たちに慰められ、動かすことの出来る 「口で」絵を描き出します。

 

彼が口で筆を加えながら初めて描き出した「花の絵」は、外側のラインがぎこちなく震えていて、

決してまっすぐでも完璧でもなく、力強いラインではないけれども、

その筆のラインの、その「震え」ゆえに、ものすごく美しいのです…!!

 

そして、それが「ものすごく優しい」のです…!!

 

私が初めてこの本を手に取り、「かぎりなくやさしい花々」というタイトルを初めて見た時、

「かぎりなく優しい花って、いったいどんな花だろう?」と思ったのを覚えています。

 

中の絵を見ていけば、よくわかりますが、そこに描かれているお花というのは、

特に特別なわけでもない、普通によくある、よく見かける、色々な花たち なんですね。

 

でも、それらこそが、「かぎりなくやさしい花々」だということが伝わってくる…

説得力がとてもあるのです。

 

本物のお花は素晴らしい。

だけど、星野さんの描く花の絵というのは、本物のお花にはない、何かがあります。

痛みを通ったがゆえ、生きることに真剣であるがゆえの「優しさ」や「命の震え」… みたいなものが伝わってくるのです。

 

そんな独特な「震え」の美しさに満ちた、かぎりなく優しい絵を見て、

そんな絵を描ける星野さんを、

「いいなあ…」と羨ましくさえ思ったことがあった、遠い昔の自分を思い出しました。

 

私は、この「かぎりなくやさしい花々」という言葉が、とても好きでした。

 


 あの日の羽生選手の演技というのは、

「完璧に美しい、王者として咲き誇る最高のバラの花」ではなかったかもしれないけど、

 

心の震え、命の震えが伝わってくる、「かぎりなくやさしい薄紫の花」だったんだな、と…

 

少なくとも、私の目にはそう見えたし、そう感じられたんですね。

 

だから、全然がっかりしないし、がっかりなんかできないし、

がっかりしようもなかったわけです。

 

 

パープル・ウィークの最終日に、

神様が連日のように、私に薄紫・青紫の花と出会わせて、贈ってくださった、

その理由が判るような出来事が、私の身に起きました。

 

 

それが何かは、個人的なことなので書かないけれども、

 

東日本大震災の被災者はもちろんのこと、色んな状況の多くの人に希望を与えているという、

星野さんの二つの詩歌集を、ご紹介しておきたいと思います。

 

一つ目のタイトルは、「いのちより大切なもの」

いのちより大切なもの (Forest books)
星野富弘
いのちのことば社

 

 ↑ 今気が付きましたけど、やはりなぜか、表紙の花は「青紫」なんですね…! (笑)

 

 

もう一つは、上とは一見正反対に見える、「ありがとう私のいのち」

星野富弘詩画集 ありがとう私のいのち
星野 富弘
学研パブリッシング

 

 

 

 

 

羽生選手は、4月の28日~30日まであったJOCの研修会で、「一番大事にしている文字」を書で書く、というお題に、

「飛翔」の「翔」という字を選ばれたそうです。 こちらの記事と、 こちらの記事より

 

「翔」という字は、長年「男の子の名前人気ランキング」の上位に入り続けている漢字ですけど、

謙虚なさんにが生えて飛んでいく感じの「漢字」ですね!

 

想いのままに「跳ぶ」だけでなく、

「翔ぶ」(とぶ)ことも「翔ける」(かける)ことも出来、

大きく、氷上も、人生も、飛翔することの出来る新シーズンとなっていきますように…!

 

今シーズンを、前向きに明るく終えた羽生白鳥さんは、新シーズンでは

羽生選手のもつ「スケートへの本能」とやらが描く、「理想の先へ」と、堂々と飛翔していってくださることでしょう…!

 

 

 アイスネットワーク(アメリカ)が、「今シーズンのベストショット」というのを選び、

その写真群の中に、羽生選手の写真が3枚選ばれたそうですが、

それがどんな写真だったかというと、こちらの記事です。

 

選ばれた3枚の写真に、「へえ…!」と思った人は多いのではないでしょうか。

 

1枚は、「世界選手権のフリー」という、皆がベストと認める演技の、直後の写真ですから当然としても、

他の2枚は、多くの人には、意外に思える瞬間の写真だったのではないかと思います。

 

一つは、4大陸選手権での、ショートの「レッツゴー・クレイジー!」での

「上体を反らさなかった ズサー」 の瞬間の写真でした。

(反らさなかったのは4大陸の時だけですよね?)

 

この時のショートは、熱さを秘めつつも、全体に冷静さ、クールさが前面に出ていた演技でしたし、ちょっとしたミスもあったのですが、

4大陸選手権は韓国で行われ、その韓国と日本が、政治の世界でいったい何で揉めている最中なのかを思えば、

ステップもやや「クールに」「やや冷静に」決めてきたこの日の演技は、決して誤解を招かない形で演じられ、私はとても良かったと思ったし、状況を考えればとても正解だったと思っているし、

羽生選手も、「会場の空気を感じ取って」こういう演技になったと語っていたので、

(色々事情はあったのでしょうけれども、)

あの演技には「思いやり」があったと、私は思っています。

 

この時の演技が評価されているかのような、そんな写真の選ばれ方で、良かったですね!!(笑)

 

 

もう一つは、羽生選手が総合では2位に終わっている、スケートカナダでのフリー「Hope&Legacy」のラストで、素敵な笑顔で微笑んでポーズをとっている写真です。

このスケートカナダの時のフリーは、特に後半、中でも、3連続ジャンプの後が非常に素晴らしくて、何回見てもここは鳥肌が立ちますし、

「これは、きっと良いプログラムになるな~」と、確信した時でもありましたので、

これが選ばれていて、とても嬉しかったですね!!

動画で見られる角度とは、別の角度から撮影されたラストポーズが、良い表情でとても素敵です。

 

アイスネットワークが、どういう基準でこれらを選んだのか、その本音は、私にはもちろん、わかりませんけれども… (笑)

 

スケートカナダのフリー 

 

 

 

特にこのフリーの後は、EX「ノッテステラータ(星降る夜)」の白鳥演技が、初めて公開された時でもあります。

そういえば、これも、心の震えみたいなものが伝わってくる素敵な演技でしたね… !!

 

 

 

 

この二つの大会は、昨シーズンの中で2つだけあった、羽生選手が総合で2位に終わった大会で、

スコアも順位も、総合的な結果としては、羽生選手には納得がいかなかったでしょう。

 

けれども、どちらも、命の震えというか、心の震えというか…

それらが美しいビブラートのように胸に伝わってくる、そんな演技だったように思います。

 

 

本当に真剣に取り組んでいなければ、決して出来ない演技だと、私は思うのです。

 

 

 

 

こんな風に演技が評価され、

こうして記憶に残っている人たちも、それなりにいるということ…

 

 

決して悪くない「評価のされ方」ですよね。(笑)

 

 

誰が何をどう言おうとも、

素晴らしいものを、素晴らしいと素直に感じられることは、素晴らしい…!

 

 

 元気になった花 ↑ 

 

 

毒素の入れられた水を どんどん吸収してしまったら、どんな花でも、花をキレイに咲かすことは出来ません。

 

どうせ吸い上げるなら、「いのちの水」を吸い上げて、少しでもやさしく咲く花になりたいものですね…!

 

 

 

 

「渇いている人はだれでも、わたしのところに来て飲みなさい。

わたしを信じる者は、聖書(旧約聖書)に書いてあるとおり、

その人の内から生きた水が川となって 流れ出るようになる。」

 

(イエス=キリストの言葉

ヨハネによる福音書 7章37~38節  新約聖書 新共同訳より )

 

 

 

 5月13日追記: 母の日を翌日に控え、読売の驚きの記事を発見しました!

こちらをどうぞクリック

青みがかった… と書いてるけど、どう見ても写真は全て、紫系の花ですよね? 

薄青紫、青紫、薄紫、藤色のカーネーションが人気で、花言葉は「永遠の幸福」だそう!!(笑)

ピッタリですね…!!