ゆらゆらと張力ゆがむ芋の露
露草の藍にはじまる水音かな
にごり酒旅の終はりは月に酌む
老境の入口に咲く曼珠沙華
*「阿蘇」12月号、岩岡中正選
【選評】 まるで理科の観察みたいによくよく見てこれを正確に記した写生句であって、しかも同時に「芋の露」という「モノ」を置いて、全体として即物の詩情のある一句。徹頭徹尾よく見て、「張力ゆがむ」の一語が出た。立派だと思う。(中正) *11月号 秋季研修会句評より
理科、化学、物理的な変化や現象への小さな興味は、小学生の頃からずっと持ち続けていたが、俳句という詩の世界において、主宰の選を頂いたことはこの上なく嬉しい。しかし互選ではゼロ。主宰には特選で採って頂いた貴重な一句。(Midori)
露草の藍にはじまる水音かな
にごり酒旅の終はりは月に酌む
老境の入口に咲く曼珠沙華
*「阿蘇」12月号、岩岡中正選
【選評】 まるで理科の観察みたいによくよく見てこれを正確に記した写生句であって、しかも同時に「芋の露」という「モノ」を置いて、全体として即物の詩情のある一句。徹頭徹尾よく見て、「張力ゆがむ」の一語が出た。立派だと思う。(中正) *11月号 秋季研修会句評より
理科、化学、物理的な変化や現象への小さな興味は、小学生の頃からずっと持ち続けていたが、俳句という詩の世界において、主宰の選を頂いたことはこの上なく嬉しい。しかし互選ではゼロ。主宰には特選で採って頂いた貴重な一句。(Midori)