聖堂の冷合唱をつつみけり 谷口加代
聖堂を領していた「冷」は、「合唱」という生命の集合体を得て、「聖堂」という器の中で、次第に膨張したり凝縮したりするのだ。「合唱をつつみけり」と、詩情高い作品でありながら、「聖堂の冷」という現実に、ストイックな精神性も感じられた。「滝」11月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
聖堂を領していた「冷」は、「合唱」という生命の集合体を得て、「聖堂」という器の中で、次第に膨張したり凝縮したりするのだ。「合唱をつつみけり」と、詩情高い作品でありながら、「聖堂の冷」という現実に、ストイックな精神性も感じられた。「滝」11月号〈滝集〉より抄出。(Midori)