花茨独りになりしとき匂ふ 井芹眞一郎
世の中が複雑になればなるほど、身の回りにはさまざまな音や物が溢れ、逆に聴覚や視覚などの五感は次第に鈍感になってしまう。それは情報とて同じ。様々なメディアから繰り返し発信される情報に、漠然とした不安感さえ、いつか麻痺してしまいそうだ。掲句の「独りになりしとき匂ふ」にそんな思いがふと頭を過った。「阿蘇」8月号より抄出。(Midori)
世の中が複雑になればなるほど、身の回りにはさまざまな音や物が溢れ、逆に聴覚や視覚などの五感は次第に鈍感になってしまう。それは情報とて同じ。様々なメディアから繰り返し発信される情報に、漠然とした不安感さえ、いつか麻痺してしまいそうだ。掲句の「独りになりしとき匂ふ」にそんな思いがふと頭を過った。「阿蘇」8月号より抄出。(Midori)