静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

食卓を支える漁業

2017年02月21日 15時16分52秒 | 所感

ブログをご覧の方からコメントをいただきました。

    一般の方は、普段食べるマグロは大間手獲れるような一本釣りのマグロだと思っている人が多いと聞きます。
    漁師と言っても漁業種類によって千差万別です。
    業界内の人が努力するのは当然ですが、
    一般の方々の水産に対する理解を深めることも同時に大切だと思う今日この頃です。

このように思ってくださるのはありがたいことです。
そして、我々はもっと一般の方、消費者に漁業の実態をご理解していただく努力が必要です。
なにせ、漁業のことは小学校の一時期に出てくるだけで、中学や高校の先生もご存じないのが実状です。

学園生の主な就職先は遠洋や沖合の大型漁船です。
コメントにあるように、一般の方のイメージでは
「漁師は一匹狼」
と思う方が多いかも知れません。
実際に、漁獲量の多くは大型漁船が支えています。
いろいろな機会に、実際の漁業について紹介して行かなくては行けませんね!

【大型漁船を使う漁業】
沿岸漁業では19トン未満(小型船舶操縦士の資格で良い)しか使わないので、大型漁船は沖合、遠洋漁業になります。定置網は規模が大きく、10人以上の漁師がいる場合がありますが、船は19トン未満です。
漁業種類はカツオ一本釣り、マグロはえ縄、棒受け網(サバ、サンマ)、まき網、底建てはえ縄(キンメダイ)などです。静岡県にはありませんが、大型のイカ釣りもあります。
船が大きければ、漁船員も多くなります。いろんな人がいます。
漁師と言っても仕事はたくさんの種類があります。
学園に来れば、自分にあった漁業を見つけることができますよ。

 園長のつぶやき
春一番の強風で、予定していた刺し網実習が延期しています。
マグロ漁船は風速30mでも漁をしますが、さすがに小さな「わかたか」では船を出せません。
沿岸漁業では船が小さいので、出漁日数が年間100日未満になるのは珍しくありません。
休漁と言っても全員が遊んでいるわけではなく、漁具の手入れを行います。
でも、悪天候が続けば、それもなくなります。
ですから、出漁しないときの仕事があれば収入が増えます。
例えば干物を作るとか...
私としては30年以上前から思っていることですが、これは個人レベルではなく
漁協単位で取り組む必要があります。
同じ考えの人は多いでしょうが、現実にやるとなると難しいのが実状です。

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