Stop making youth
麓健一/may.e/灰野敬二/Taiko Super Kicks
yo asa(Fashion label)、STUDY(Fashion magazine)、小林光大(Photographer)、the future magazine(Web magazine)が主催する2daysイベント。1Fバーで展示、2Fスペースで昼間トーク、夜ライヴ×二日間。タイトル通りヤング向ファッションブランド主催のイベントに何故灰野が出演することになったのかは、何処にも言及されていない。しかし、他の出演者が「自分は灰野さんに憧れたミュージシャンに憧れて音楽を始めた世代だ」とMCしたのを聞いて、灰野の孫世代が時代を創っていることを改めて実感した。集まった若者は殆ど20代で、灰野のライヴを観るのは初めてに違いない。彼らの祖父と同世代の灰野がどんな演奏を聴かせるのか、興味津々見詰めていた。
ヴォーカル無しのギター・インスト。サウンドチェックからそのままゴーっという大音量が溢れ出し、暗いステージ上で揺れる影。エフェクターを踏み込むにつれ、分厚いサウンドが入道雲さながらに沸き上がり、その分聴衆の聴覚を圧迫する。前日の『奇跡』初演の疲れが轟音と一緒に流され浄化される。灰野の身体の唸りとアンプから放出される音響の因果関係に思いを馳せるが、気を許すとすぐに別のことを考えてしまう。聴覚が麻痺するだけでも不安が募ってくる。
BATICAのライヴスペースが縦長なので、ステージ奥から飛び出した轟音が壁伝いに伝わり背後へ飛び去って行く。この感触はマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの「ホロコースト」(10分以上続くフィードバックノイズ)に似ている。シューゲイザーが裸のラリーズや灰野敬二をリスペクトしているという噂は本当かもしれない。
ノイズギター
シューゲ以外に
広げたい
Keiji Haino - Brooklyn, Issue Project Room 04/17/2013
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