A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【ロック防災訓練】でんぱ組/KISS/レジデンツ/BiS階段/スターリン/水玉消防団/ロマンポルシェ

2015年03月12日 00時35分20秒 | 音楽ちょっといい話


東京の秋葉原で3月10日、6人組人気アイドルグループ「でんぱ組.inc」が一日消防隊長となり、大がかりな消防訓練が行われた。。訓練は秋葉原ラジオ会館で火災が発生し、逃げ遅れがいるとの想定で行われ、メンバーが消火隊長、はしご隊長、救助隊長となって隊員たちを指揮した。相沢梨紗さんは「秋葉原の景色がずっと続くように、私たち一人ひとりが普段から火災や地震に備え、心構えをしていかないといけないと感じました」。古川未鈴さんは「はしご車で上に行くと、怖くてひざが震えました。訓練している方々のすごさを実感しました」と話した。


でんぱ組.incが秋葉原ラジオ会館で一日消防官に

大震災から4年目の3.11の前日にヲタクの聖地で自ら防火意識を高めようとする活動は、歌と踊りだけでなく行動を通して世界を笑顔にするアイドルの面目躍如であった。実際でんぱ組2011年11月発売のメジャーデビュー曲「Future Diver」には”呼吸?ー心配ない/鼓動?ー心配ない/一緒に吸って吐いて、吸って吐いて”と人工呼吸法のマニュアルが歌われており、彼女達が当時から防災・救命活動に熱心だったことが判る。



えいたそ「お江戸の火消しさん!で組!で組の娘っ子だよ!」


その中でも「Future Diver」で”いっくぞーっ!”という突撃コールを担当し、2014年7月発売シングル「ちゅるりちゅるりら」で”火消し”に扮した「えいたそ☆成瀬瑛美」さんこそ、マキシマムな防災意識を貫く災害現場の天使に違いない。その証拠にMVの中では煙に巻かれてこん睡状態のお殿様を抱きあげる神対応で救命するシーンがある。



でんぱ組をはじめ、世界を元気に!と日々努力するアイドルたちの社会奉仕活動には脱帽するしかないが、方やロック側でも防災啓蒙活動が行われていることを見逃してはいけない。震災の教訓を改めて胸に刻みつつ、演奏活動を通して防災訓練に励む「火事場の馬鹿ロック」を紹介しよう。

●KISS


ハードロック界の地獄のロックファイヤー「KISS」は口から火を吐きステージを炎で包む放火魔のイメージが強いが、同時に消防士のヘルメットを被って防火啓蒙運動を実践している。派手な化粧や演出で子供にも人気の彼らの演奏を観て育てば自然に防災活動の大切さを学ぶことが出来るわけだ。




●レジデンツ


サフランシスコの正体不明の変態コンボ「レジデンツ」はトレードマークの目玉マスクを採る前は様々な異形に変化していた。70年代半ばには防火服に身を包み、地下音楽愛好サブカル層に防災の大切さをアピールした。重厚なコスチュームは放射能や細菌災害への備えの必要性を示唆していた。




●水玉消防団


79年に結成された女子バンの先駆者「水玉消防団」は名前からして防火訓練の花形である。バンドを組むまで楽器経験のない普通のOLだったので、実生活に根付いた主婦目線の防災への祈りがダッダッダ!とバンド名に反映されたに違いない。




●おうちが火事だよ!ロマンポルシェ。


97年に結成されたニューウェイヴデュオ「ロマンポルシェ。」はアルバムタイトルで防災アピール。にも拘らずアルバム発売から4年後にメンバーの掟ポルシェの自宅がタバコの不始末で焼失。「こんなふざけたタイトル、つけちゃダメですね。結構な確率で現実化します」と反省した様子を見せたが、「火事場焼きだされフェア(通称・掟エイド)」で焼け残りを売りさばく強(したた)かさも発揮した。




●BiS階段


衣装や言葉ではなく、ステージパフォーマンスで防災アピールをする者もいる。世界初のノイズアイドルバンド「BiS階段」のライヴでは、鶏肉や魚介類、謎の液体やパンティが飛び交うと同時に、消火器を噴射して火災発生時の対応を実演するという献身的なパフォーマンスを展開。熱狂する研究員をいざと言う時に消火活動のリーダーとなるべく洗脳した。




●スターリン
 

遠藤ミチロウ率いるJAPハードコアパンクの代表格スターリンは、消火器噴射による消火訓練に加えて災害時の必需品である拡声器(トラメガ)を使用。被災現場での情報伝達や避難指示の為に欠かせないトラメガの重要性を熱狂するパンクスに教え込んだ。




●非常階段
 

防災バンドの究極型は結成36周年のキング・オブ・ノイズ「非常階段」。水玉消防団と同じく防災関連アイテムをバンド名にしたことは、地下音楽・極端音楽家の防災意識の高さを証明している。結成して間もなく汚物塗れのパフォーマンスで被災現場の悲惨さを再現して注意を喚起した彼らは、81年神奈川・慶応大学日吉校舎では、消火器噴射にプラスして、会場中のガラスを割るパフォーマンスにより、災害時には足元だけでは無く頭上からの落下物にも注意するよう呼びかけた。聖水ライヴと呼ばれる放尿は、手近に水が無い場合の窮余の消火活動のデモンストレーション。



唱えましょう
ロックもアイドルも
火の用心

●トーキング・ヘッズ「バーニング・ダウン・ザ・ハウス(おうちを燃やせ)」


【通報】おまわりさん、これが犯人です。



【(無断)転載写真館】でんぱ組.inc一日消防官@神田消防署
         
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