A Challenge To Fate

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【レコードプレイヤー再利用術】その1~ターンテーブルを使った美麗な変態弦楽器

2014年06月25日 00時15分15秒 | 音楽ちょっといい話


カリフォルニアの音楽家兼楽器製作者ウォルター・キトゥンドゥ(Walter Kitundu)はリサイクルしたターンテーブルで「フォノハープ」という一連の楽器シリーズを作っている。



90年代ヒップホップ・シーンでターンテーブル奏者として活動していた頃、ドラムスティックでターンテーブルを叩いてパーカッション風に鳴らしていたキトゥンドゥは、ターンテーブルでもっといろんなサウンドを得られないか、という欲求から実験を繰り返し、「スタイロフォン」という楽器のアイデアを得て、それが進化して「フォノハープ」ファミリーが生れた。

奏法についてキトゥンドゥは語る。「弦をかき鳴らすと、震動がレコードに伝わり、針がピックアップする。レコードの回転によって震動が解放され、レコード盤はサウンドがダイレクトに通過する物理的媒体に生まれ変わる。弦をかき鳴らしたり、ミュートしたり、押さえたり、弓で弾いたり、叩いたりできるし、レコードを再生することに加えドラムとして演奏できるターンテーブルがあるから、ボディ自体が打楽器として機能する。僕はループステーションを使って、バンドの一人のメンバーのように、それぞれの音に反応して同時に作曲し演奏するんだ。」



「フォノハープ」に加え、キトゥンドゥの作品には、理論的には一枚のレコードで4曲同時再生することが可能な「スタイラス(レコード針)グローヴ」もある。また、彼の楽器を気に入ったクロノス・カルテットが嘱託した特注楽器も多数ある。

▼Stylus Glove


▼Phono Sitar


▼Nautilus harp


▼Cerulean Sweet


Walter Kitundu公式ホームページ
「Noisey」インタビュー(英語)

あの日の僕の レコードプレイヤーは
少しだけいばって こう言ったのさ
いつでもどこでも スイッチを入れろよ
そん時は必ずおまえ 十四才にしてやるぜ
(ザ・ハイロウズ「十四才」)

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