A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ウィルコ最高!~映画「ドクター・フィールグッド~オイル・シティ・コンフィデンシャル~」

2011年04月15日 00時36分50秒 | 映画やDVDのこと
私がドクター・フィールグッドのことを知ったのは1979年雑誌「ZOO」(「DOLL」の前進)でのウィルコ・ジョンソン特集だったと思う。ドクター・フィールグッドを脱退したウィルコが自分のバンド、ソリッドセンダーズのアルバムを発表した時で、「狂気のギタリストがソロ・デビュー」と仰々しく煽っていた。早速なけなしの小遣いでそのアルバム「Solidsenders」の英国盤を新宿のCiscoで購入。初回盤にはライヴLPとポスターがおまけで付いてきた。ストレートかつシンプルなロッケンロールだが、ザクッザクッとしたウィルコのギター・カッティングには心底惚れてアルバム全曲コピーしたものだ。ピックを使わないというのでそれに倣って弾いて指が血だらけになった。

ドクター・フィールグッドを聴くのはその後になる。ウィルコ参加の初期3枚のアルバム、特にライヴの「殺人病棟」は盤が擦り切れるまで聴いた。ウィルコは親日家で1980年代半ばから何度も来日ツアーをしてくれた。また、出張でロンドンを訪れると必ず何処かで彼のライヴがあり、小さなパブで目の前でギターを掻き毟り跳ね回るウィルコを何度観たことか。

ドクター・フィールグッドのドキュメンタリー映画がセックス・ピストルズやジョー・ストラマーの映画を撮ったジュリアン・テンプルの監督で制作された。ウィルコの8年ぶりのジャパン・ツアーに合わせてシアターN渋谷でレイト・ショー公開中。初日にはウィルコの舞台挨拶があったがチケットは早々に売り切れたそう。水曜日は1000円なので観に行ってきた。初っ端からスキンヘッドのウィルコが故郷のキャンベイ・アイランド=オイル・シティの街を紹介する。故人のヴォーカルのリー・ブリローやジョー・ストラマーも含め、メンバーや関係者の証言でドクター・フィールグッドの真の姿を明らかにしていく。殆どがインタビューで構成されており、ライヴ・シーンを期待すると完全な肩透かしである。私も途中で何度も舟を漕いでしまった。でもBGMは全てドクターズなので筋を見失っても楽しめる。

飛び跳ねる
ウィルコも既に
還暦越え

久々にドクターズのアルバムを引っ張り出してくるとするか。



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4 コメント

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ウィルコ (OZ)
2011-04-15 16:59:38
ブログ主様

映画、行かれましたか。
ジュリアン・テンプルなので、予告篇を見ていてもぬるいであろうとは思っていましたが、といってもインタビューが多いので映画館か日本盤DVDで見なくてはいけませんね。水曜日¥1000というのもまだありですか。

私がドクターフィールグッドをはじめて聞いたのは「殺人病棟」発売された頃で、ラジオで聞いたと思います。当時はアルバムの8割位をラジオでも流していました。

リー・ブリローのがさつなヴォーカルも良かったのですがなんといってもウィルコのギターに痺れました。どうやってリードとリズムをひいてるんだろうとビデオもない時代、不思議に思っていました。(バック・イン・ザ・ナイトもまさかリーがボトルネックで弾いているとは思っていませんでした)

ようやく80年なかば、芝浦のインクでトリオ編成のライブを見ました。前座は、いろいろいましたがウィルコのようなギターを弾いていたストロベリー・ジーンのアベ・フトシが印象に残っています。

次の日、友達に案内してくれと頼まれ、また行ったのですが、さすがにウィルコも疲れたのか、ライブ時間も若干短くなり、狂犬のような動きも鈍っていました。

ともあれ、ミック・グリーン~ウィルコ~アンディ・ギル~ブロック・パーティーと流れるギターの系譜はいいですね。

いまならyoutubeでいろいろ確認できますが、ファーストが出た頃のTVライブ「GEORDIE SCENE」が最高です。「ROCKSCHOOL」という教則ビデオでは、その奏法を説明してますね。

漫才のコンビのようにウィルコとリーの実際の関係は良くなかったんでしょうが、火花を散らしていた時のドクター・フィールグッドが個人的には好きです。ムード歌謡グループのようにリーもウィルコもいないドクターフィールグッドというのもなんだかなぁ。
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アベ・フトシ (miro)
2011-04-16 00:26:58
OZさま

コメントありがとうございました。
ピックを使わずに親指以外の4本の指で弾くと結構ウィルコっぽい音になります。指は痛いですが。

ウィルコ時代のドクター・フィールグッドのライヴDVDってリリースされていますかね?

ミシェルガン以前のアベ・フトシ氏をご覧になったとは羨ましい。カッコ良かったですよね。惜しい人を亡くしたものです。

今日ジョニー・ウィンターを観てきたのですが同じブルース・ロックということでドクターズやウィルコに共通するものを感じました。どちらも伝説です。
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DVD (OZ)
2011-04-16 07:53:57
ブログ主様

たびたび失礼します。

まず、お尋ねのDVDですが
http://www.amazon.co.uk/Going-Back-Home-Doctor-Feelgood/dp/B0006MLSJY/ref=sr_1_1?s=dvd&ie=UTF8&qid=1302904945&sr=1-1
が出ています。日本盤も出ていましたが廃盤です。ご存じのように音楽のライブDVDは映画のDVD以上に廃盤になるのが早く、しかも版権と売り上げの関係からかメジャーなバンド以外はあまり再発されません。

UK盤なのでPALですが、PCならかかると思います。内容は、おそらく映画のなかで多用された映像でざらついたものです。前述のTV番組「GEORDIE SCENE」(SHE DOES IT RIGHT)に比べるとカメラワークも悪く、元気がないのです。(昔、MM誌のウィルコのインタビューでウィルコ以外は酒もクスリもありありと答えていたと思います)いまではYOUTUBEで、DVDの映像も確認できます。

あとは、ジョン・ピールのOGWT(V.A)ですが数曲しか収録されていません。

ジョニー・ウィンターとは、うらやましい。90年くらいに来日の噂もあったのですが立ち消えでした。私もブルーズ、ホワイト・ブルーズ、ブルーズ・ロックは好きで中高生の時はウィンターファミリーをよく聞いていました。
 マディと再び組んだあたりで、P-VINE(CHESS)やアリゲーターのルーツ系ブルーズにはまり、ジョニーを聞かなくなりました。ガリガリの体で白い髪を振り乱していたのにいまはBBみたいにビヤ樽状態なんですよね。どうでしたか?

 ともあれベック、ホワイト・ストライプス世代と違いR&B研究会のような、昔の白人バンドの「なりたくてもなれない」ブルーズへの熱みたいなものが感じられていいですね。

長文失礼しました。
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ジョニー! (miro)
2011-04-16 22:35:20
ozさん

DVD情報ありがとうございました。YouTubeに結構映像があがっていますのでそちらを楽しむことにします。

ジョニーについては今夜のブログで詳しく書きますが、決して太ってはおらず、体型はあまり変わっていませんでしたよ。ただ足が悪く椅子に座っての演奏でしたので後ろの方の人には見えなかったかも。私はステージから10mくらいの位置でしたが、何とか本人を観ることが出来ました。客はおっさんばかり(男性率90%!)でしたが皆目をキラキラさせロック少年に戻っていました。
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