4年ぶり「お月見の会」
蓑毛 緑水庵で
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昔から伝わるお月見飾り
「第11回お月見の会」が9月30日(土)、
緑水庵(秦野市蓑毛269)で開催される。
時間は日没から午後7時30分まで。緑水庵
管理運営委員会と蓑毛地区活性化対策委員
会の共催。
毎年、中秋の名月に合わせ行われている
催し。古民家で昔から伝わるお月見飾り
を設置し、月を愛でる。2019年の開催
以降、コロナ禍でしばらく休止していたが、
4年ぶりの開催となる。
今年は模擬店や踊り、楽器演奏などは行わ
ず、地場野菜や飲み物の販売などを実施。
「収穫などを感謝するために行います。
古民家の緑水庵で名月を見ながら風流を
楽しみませんか」と主催者。
問い合わせは猪俣さん【携帯電
090・4394・0927へ。
道灌まつり
パレードに志田未来さん
30日・1日、伊勢原駅周辺
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政子役の志田さん(伊勢原市提供)
伊勢原ゆかりの武将・太田道灌をしのぶ
「第56回伊勢原観光道灌まつり」と「第49
回商工まつり」が9月30日(土)・10月1
日(日)、伊勢原駅周辺を会場に開催され
る。4年ぶりに規制のない、通常開催とな
る。
太田道灌は江戸城を築き、伊勢原の地で没
したとされる室町時代の武将。「道灌まつ
り」は道灌をしのぶとともに、観光振興な
どを目的に1968年から開催されており、
伊勢原市内最大のイベントとなっている。
仮面ライダーも登場
30日は駅周辺を回る「まつり囃子パレード」
や各広会場で「仮面ライダーガッチャード
ショー」やダンス・バンドなどのステージ
を実施。1日は「太田道灌公鷹狩り行列」
「北条政子日向薬師参詣行列」のパレード
が行われる。
道灌役の市川知宏さんは、第21回「ジュノ
ン・スーパーボーイ・コンテスト」グラン
プリ受賞を経て、ドラマ「カイドク〜都市
伝説の暗号ミステリー〜」で俳優デビュー。
仮面ライダーセイバーなど話題作に出演し
ている。
政子役の志田未来さんは2006年の連続
ドラマ「14歳の母」で注目を浴び、10年に
映画「誰も守ってくれない」で日本アカデ
ミー賞新人俳優賞を受賞。近年の作品に
「ブラッシュアップライフ」「どうする
家康」などがある。行列は1日午前11時
50分に桜台交差点をスタートし、伊勢原駅
北口のおまつり広場で午後1時10分から
「太田道灌・北条政子紹介式」が行われる。
また、午後3時40分から、おまつり広場で
トークショーも行われる。
6年ぶりに御柱里曳き
今年は4年ぶりの通常開催で、6年ぶりに
姉妹都市の長野県茅野市から「信州諏訪
御柱里曳き」を招致。1日午後1時に国道
246号伊勢原交差点を出発して伊勢原駅
まで練り歩く。(問)伊勢原市商工観光課
【電話】0463・94・4729
道灌役の市川さん
(伊勢原市提供)
彼岸花 稲穂に寄り添い
上大槻の田んぼで
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秦野市内でも、秋の訪れを告げる
彼岸花が咲き始めた。
彼岸花はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年
草で、「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」や
「リコリス」などの名前でも呼ばれる花。
茎が長く伸びて花火のような花を咲かせる
のが特徴で、特に球根に多く毒が含まれる
ことから、かつては田んぼの畦道に植えら
れ、モグラやネズミよけに使われていたと
いう。
上大槻の田んぼでは、頭を垂れた稲穂が収
穫の時期を迎え、それに寄り添うように彼
岸花が咲いていた=写真(9月20日撮影)。
農家が大型の農機具で稲を刈り取る姿も近
くに見える。まだ暑い日も続くが、秋の風
景はすぐそばにあった。
サクソフォン四重奏
本町公民館で10月9日
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本町公民館(秦野市入船町12の2)で10月
9日(月)、アフタヌーンコンサートスペ
シャル「サクソフォン四重奏」が開催され
る。入場料500円で当日受付。午後1時
30分開演(開場・受付は午後1時)。
サクソフォン奏者・田村哲さんの門下生を
中心に結成したアマチュアサクソフォンア
ンサンブルの「リジエールサクソフォンア
ンサンブル」が出演。田村哲さん(ソプラ
ノサクソフォン)、真下奏一さん(アルト
サクソフォン)、本田由孝さん(テナーサ
クソフォン)、赤池勇紀さん(バリトンサ
クソフォン)の4人が、「ニューシネマパ
ラダイス」や「ユー・レイズ・ミー・アッ
プ」、「シバの女王の入場」などの曲目を
演奏する。(問)同館【電話】0463・
84・5100
浮世絵で見る江戸の祭礼
秦野市立図書館
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秦野市立図書館(平沢94の1)2階で11月
5日(日)まで、はだの浮世絵ギャラリー
「江戸の祭礼文化」が開催されている。現
代にも受け継がれ、四季折々の行事として
楽しまれた江戸の祭礼文化。期間中は浮世
絵48点を見ることができる。入場無料。開
室時間は午前9時から午後7時(火曜、祝
日は5時まで)。休室日は月曜(祝日の場
合は翌日)・9月29日(金)・10月27日
(金)。
作品解説を行うギャラリートークが10月20
日(金)、午前10時から10時半に実施され
る。定員は申し込み先着順で20人。参加費
無料。申し込み・問い合わせは市文化振興
課【電話】0463・86・6309へ。
横浜の夜空を彩る 10月8日
に「スパークリングナイト」
9/29(金) カナロコ
初回の横浜スパークリング
ナイトの様子
=7月15日、新港ふ頭
ハマの夜空を花火で彩るイベント
「横浜スパークリングトワイライ
2023」が10月8日に行われる。
同イベントは7月にスタートし、来年
2月まで計8回にわたって横浜港周辺
で実施される短時間の花火大会で、今
回はその第2弾。午後8時から約5分
間、大さん橋から打ち上げられる。
同日は、山下公園(横浜市中区)で世
界各国の食や文化を味わえる「ワール
ドフェスタ・ヨコハマ2023」が開
かれるなど、会場周辺で多くの催しが
予定される。横浜商工会議所や市など
でつくる横浜スパークリングトワイラ
イト実行委員会は「他のイベントとと
もに楽しんでほしい」と呼びかけてい
る。
詳細は公式サイトで。問い合わせは
同実行委運営事務局電話045
(663)7267(月~金の午前
9時~正午、午後1時~5時)
岩手・三陸の被災漁港に横浜から
漁船寄贈10年、交流さらに
夢は「第2瀬谷丸」
9/29(金) カナロコ
三陸の海で活躍する定置網漁船
「瀬谷丸」。右奥は震災後に整備
された水門
=16日、岩手県大槌町
東日本大震災で被災した三陸の港で、
横浜市の区名を冠した漁船「瀬谷丸」
が活躍している。区民らの募金を元手に
新造してから10年。節目の年を迎えて
も交流は活発に続いており、「第2瀬谷
丸」の寄贈も見据えて夢は膨らんでいる。
◆バスで瀬谷区民50人
岩手県大槌町の漁港で16日に行われた
「曳船(ひきふね)まつり」。定置漁船
「瀬谷丸」(19トン)は大漁旗をはた
めかせながら、僚船と共に湾内を巡って
いた。
岸壁には約50人の瀬谷区民の姿も。
前夜に貸し切りバスで横浜を出発して
訪れた。船上で披露された虎舞(とら
まい)や鹿子踊(ししおどり)などの
郷土芸能を堪能した参加者は「私たち
にとって、もう大槌はふるさと。これ
からも交流を続けたい」と口をそろえ
る。
典型的なリアス海岸に面した大槌町は
震災で壊滅し、漁船の大半を失った。
炊き出しのボランティアに駆け付けた
瀬谷区の建設職人らが漁師から窮状を
聞き、「お金ではなく漁がしたい」と
いう願いに応えて寄贈したのが「瀬谷
丸」だ。
相鉄線瀬谷駅前などで募金活動を展開。
目標を上回る約3600万円が集まり、
助成制度なども活用して新造した。20
13年秋から三陸の海で操業している。
◆資金集めスタート
祭りの会場で行われた寄贈10周年式典
では、新たな目標も掲げた。募金活動に
取り組んだ団体の代表露木晴雄さん(43)
は、大槌町長や漁協組合長らを前に「夢と
して『第2瀬谷丸』の寄贈を目指したい」
とあいさつ。今後も支援を続ける決意を伝
えた。
すでに横浜市の市民活動推進基金「よこは
ま夢ファンド」の仕組みを使って支援資金
を集める活動を始めている。寄贈から10
年を迎えたことについて露木さんは「交流
を子どもの世代にもつなげるために、新た
な目標に向けて取り組んでいきたい」と話
した。
◆漁船「瀬谷丸」 2012年3月に「三
陸沖に瀬谷丸を!」実行委員会を結成し、
わずか3カ月で3625万1079円を集
めた。漁船の寄贈を実現した後は「NPO
法人瀬谷丸」に改組。相互で行き来するな
どの交流のほか、大槌漁港で水揚げした水
産物を瀬谷区のスーパーで販売するなどの
支援を続けてきた。