新型肺炎、クルーズ客船にも影響
上海から横浜発着に
1/31(金) カナロコ
横浜港
首都圏の海の玄関口、横浜港では、中国・上海発着
のクルーズ客船が横浜発着に切り替えるなど、新型
コロナウイルスによる肺炎の感染拡大の影響が広が
っている。
横浜市は31日、上海発着を予定していた米客船大手
ホーランド・アメリカ・ラインの「ウエステルダム」
が2月15日に横浜港・新港ふ頭客船ターミナル
「横浜ハンマーヘッド」に入港し、16日から横浜
発着クルーズを行うことが急きょ決まったと明らか
にした。
また、上海発着を横浜発着に切り替えたいとする
相談が欧米の船会社から相次いでおり、これまで
に10隻分に達したという。
2月1日に横浜入港を予定していた上海発の外国
客船が運航を取りやめるなど、運航スケジュールの
大幅な変更が続いている。
中国の友好都市にマスクなど支援物資 相模原市
1/31(金) カナロコ
中国・無錫市に送る支援物資を運ぶ
相模原市の職員=市役所
中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる
肺炎患者が拡大している問題で、相模原市は30日、
友好都市の中国東部・無錫(むしゃく)市に、支援
物資としてマスクを1万枚、ウイルス感染の防護服
一式を220セット送った。無錫市から支援要請が
あったという。
発送したのは、市保健所が備蓄していた医療用のサー
ジカルマスクと、感染防止に有効なN95マスク、
防護ガウン、ゴーグル、手袋などのセット。職員が
同日午後、市役所から運び出し、車に積み込んだ。
無錫市は上海の近くに位置する、人口約650万人
の大都市。相模原市によると、30日午前11時時
点で10人の患者が確認されている。29日に「市を
挙げて感染防止と治療に取り組んでいるが、医療物資
が不足している」とメールで要請があった。
<新型肺炎>マスク求める客が急増 すでに品薄の店、
再入荷の見通し立たず すぐ売れるマスクの傾向は
1/30(木) 埼玉新聞
品薄状態の陳列棚でマスクを選ぶ客
=29日、さいたま市浦和区のヤオコー浦和上木崎店
新型コロナウイルスによる肺炎が拡大する中、埼玉県
内のスーパーやドラッグストアには感染予防のための
マスクを買い求める客が急増している。店舗は購入時
の個数制限を設けるなど対応に追われているが、既に
品薄状態の店舗もあり、再入荷の見通しも立っていな
いという。
<新型肺炎>困惑…万が一の際、病院・医師など調整
したい県「帰国者の情報提供して」
…厚労省「分からぬ」
「用意しておいた方が安心だと思って、いくつか店を
回ったがどこも品薄だった」。ヤオコー浦和上木崎店
のマスク売り場、個数制限をお願いする張り紙の前で
60代の主婦がたたずんでいた。電車通勤する孫のた
めにマスクを買いに来たという浦和区の主婦(72)
も「いつも買っているものが売り切れだった」と話し、
在庫の残る別のマスクを購入した。
ヤオコー全店では、28日からマスクの購入制限を
実施。同店でも「1人2点まで」の個数制限を設け
ているが、前年同期比約140%の売れ行きだという。
同店の野平孝一店長は「発注した個数が納品される
かも分からない状況」と懸念。「少しでも多くの人
が購入できるように対応していきたい」と話す。
マツモトキヨシ浦和上木崎店では、売り切れの商品
もあり、現時点では再入荷のめどが立っていないと
いう。同店では先週末から購入客が増え始め、国内
感染者の報道後、電話での問い合わせも増加。枚数
の多い大容量の商品や成人男性用の大きめのサイズ
のものから売れていく傾向にあり、マスク以外にも
空間の菌を除去するものやハンドジェルなど除菌
グッズを購入する客の姿も目立つという。
同店の担当者は「インフルエンザや花粉対策で例年
マスクの需要が高まる時期だが、今年は新型ウイルス
の予防も重なり、例年の2倍以上の売り上げになっ
ている」と話し、対応に追われていた。
周南の「和光保育園」に赤鬼・青鬼
園児と豆まきや相撲で触れ合い
1/31(金) みん経新聞ネットワーク
"赤鬼に「鬼は外」と声を上げ、豆を
投げる園児たち"
周南市の和光保育園(遠石1)に1月31日、節分を前に
赤鬼・青鬼が訪問した。(周南経済新聞)
園児が束になり赤鬼を土俵外に追い出す様子
子どもたちに伝統行事に親しんでもらおうと「遠石
八幡宮」(遠石2)が毎年この時期に行っている同
イベント。同園では30年以上続いている。
この日は、遠石八幡宮の職員が扮(ふん)する赤鬼
と青鬼が登場すると、86人の園児は「鬼は外、福は
内」と声を上げながら、鬼めがけて豆を投げた。中に
は、泣き叫び逃げ回る子もいたが、力を合わせて鬼
退治を行った。
豆まきの後は、園庭に作られた土俵で鬼と力比べを
行った。鬼に園児3人で挑むも惜しくも敗退。今度は
園児15人が束になり挑戦。鬼を土俵外に追い出すと
園児たちは歓声を上げて喜んでいた。
鬼への質問コーナーでは、園児たちが「なんでそん
な金棒を持っているの」「なんでヒョウ柄のパンツ
をはいているの」と質問、鬼は「強そうに見せる
ためだよ」と答え、「なんで豆が苦手なの」の質問
には「豆には不思議な力があるからだよ」と答えた。
最後は、園児と一緒にダンスを踊り、別れを告げた。
豆まきで大泣きをしながら逃げ回っていた園児の
一人は「最初は怖かったけど、いろんな話を聞いて
怖くなくなった。ダンスができて楽しかった」と
笑顔を見せていた。
遠石八幡宮では2月3日、「節分祭」を開き、9時か
らくじ付き福豆や厄除ぜんざいの振る舞いを行う。
15時からは周南市弓道連盟会員による「奉射演武」
を、16時からは本殿前特設舞台で年男年女らによる
豆まき神事を行う。
乗客のいないクルーズ船、那覇に寄港
新型肺炎で乗客受け入れ中止、物資積み込む
1/30(木) 琉球新報
上海から乗組員だけを乗せて寄港した
大型クルーズ船=29日、那覇市港町の那覇新港
新型コロナウイルスの感染拡大で中国が団体旅行を
停止していることなどから、那覇港に29日、客が乗
っていないクルーズ船2隻が入港した。乗船予定の
中国人客が旅行をキャンセルしたほか、感染拡大防
止のため船会社の判断で乗客の受け入れを中止した。
那覇港では物資の積み込みを行った。
客を乗せず寄港したのは、コスタクルーズ(英国)
のコスタ・ベネチア(約13万5千トン、乗客約5200人)
と、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(米国)のスペ
クトラム・オブ・ザ・シーズ(16万8千トン、乗客
約4200人)の2隻。
コスタ社は今月25日~2月4日に運航する中国発着
航路のキャンセルを決めた。同社によると、寄港地
で食品や物資を受け取る必要があるため、乗客がい
なくても出港する必要があるという。
那覇港管理組合の田原武文常勤副管理者は「寄港回数
が全国1位になった直後で、今後回数がどう変わって
くるか気にしている。クルーズ客のお土産や食事の
消費が減る分、県内経済への影響も大きい」と話した。
太公望ら続々、釣果に笑顔
再開の横浜・本牧海づり施設
1/31(金) カナロコ
フグを釣り上げて喜ぶ男性
=横浜港・本牧ふ頭の「本牧海づり施設」
昨秋の台風15号で被害を受けて休止していた横浜港・
本牧ふ頭の「本牧海づり施設」(横浜市中区)が31日、
営業を再開した。待ちわびた県内外の太公望が早朝か
ら釣り糸を垂れ、顔なじみの仲間たちと釣果を競い合
っていた。
本牧ふ頭内で隣接する「横浜港シンボルタワー」
(同区)も同日から再開。市が開設した横浜港の
市民利用施設は約4カ月ぶりに全施設がそろって
営業を再開した。
本牧海づり施設は1978年に市が開設した国内
最大級の有料施設。護岸延長600メートルのうち
安全性が確保された約550メートルを約80人の
太公望が訪れ、タコやウミタナゴ、フグなどを釣り
上げた。
午前1時ごろから7時の開門を約6時間待ったと
いう常連客の朝倉勇さん(71)=東京都武蔵野市=
は「子どもからベテランまで楽しめて、顔見知り同士
で釣り談義ができる場所。再開を心待ちにしていた」
と笑顔。タコを3匹釣り上げた下川成治さん(65)
は「東京湾のタコは明石名物のタコに匹敵するおい
しさ。煮ダコにして味わいたい」と話した。
当面は約200人の定員制にして、営業時間は午前
7時から午後2時まで。一部が海中に落下した桟橋
は損壊して使えないため、市が復旧を急いでいる。
問い合わせは、本牧海づり施設
電話045(623)6030。
新型肺炎 中国の感染者1万人に迫る
外国足止めの湖北省出身者を武漢移送へ
1/31(金) 毎日新聞
透過型電子顕微鏡でとらえた新型コロナ
ウイルス=GISAID Initiative提供
中国湖北省武漢市で発生した新型ウイルスによる
肺炎について、中国国家衛生健康委員会は1月31日、
中国本土の死者は213人(前日比43人増)で、感染
者は9692人(同1982人増)となったと発表した。
中国メディアの集計では9782人。2002~03年に流
行した重症急性呼吸器症候群(SARS)は世界全体
の感染者数が計8096人(うち中国本土が5327人)で、
新型肺炎の感染者が中国本土だけですでに上回っ
ている。
一方、各国が武漢市から自国民を退避させる飛行機
を派遣する中、中国外務省は31日、外国に足止め
状態などになっている湖北省出身者を武漢市へ移送
する方針を発表した。東京の中国大使館のホーム
ページでも同日、2月1日未明の羽田空港からの出発
予定で募集が始まった。
また世界保健機関(WHO)が「緊急事態」を宣言した
ことについて、国家衛生健康委員会は31日、「中国
政府は感染対策を非常に重視しており、既に最も厳
格な措置を実施している。国際社会が中国の取り組
みを理解し、支持するよう希望する」とのコメント
を発表した。
中国では延長された旧正月(春節)の連休が2月2日
に終わり、都市部へのUターンラッシュで感染が広が
らないか懸念する声が上がる。中国メディアによると、
感染リスクを減らすため、31の省・自治区・直轄市
のうち、上海市や広東省など半数以上が域内の企業
に原則9日(湖北省は13日)まで休業を延長するよう
求めている。