小田原で38度 観測史上最高気温を更新
6/29(水) カナロコ
3日連続で猛暑日となり、木陰で涼む人も
=29日午後、小田原市内
神奈川県内は29日も記録的な暑さとなり、
小田原市では午後0時半すぎに38・0度を
観測。同市の観測史上最高気温を更新した。
猛暑日(最高気温35度以上)は3日連続で、
6月としては前例のない酷暑となっている。
県内の他の地点も気温が上昇。午後1時までに
海老名市で34・4度、横浜市中区で32・
8度、藤沢市辻堂で30・4を観測している。
横浜地方気象台によると、小田原市では19
78年に気温の観測を開始。これまでの最高
気温は2011年8月18日の36・6度だ
った。
猛暑の小田原でEV蓄電放出 厳しい
電力事情の助けに 9台合わせて5日分
6/29(水) カナロコ
電力ひっ迫に合わせて蓄電した電気を
放出する電気自動車=小田原市風祭
小田原が観測史上最高となる猛暑に見舞われ
た29日、厳しい電力事情の助けになればと、
小田原市内を中心に官民で展開するカーシェ
アリング事業の電気自動車(EV)にためた
電力が放出された。EV1台の出力は6キロ
ワットで、9台で合わせて一般家庭5日分ほ
どの使用電力を穴埋めした。
【写真】
蓄電した電気を放出する電気自動車
需給状況が厳しくなる夕方に、市役所やオフィ
スビル、箱根のホテルなどのステーションに
常駐した9台が出動。「鈴廣かまぼこの里」
(同市風祭)では太陽光の発電量が下がる午後
4時から1時間、ビール醸造所で使用する電力
の一部をEVにつなげて賄うことで節電に貢献
した。
酷暑で熱中症急増、前週の5倍
神奈川県内、梅雨明け発表後さらに
6/29(水) カナロコ
外出時の熱中症対策などとして日傘を
使う人は多い。帽子やぬれタオルも
効果的という=横浜市内
6月下旬の記録的な猛暑で、熱中症の救急搬送
者数が急増している。神奈川県内では20~
26日の1週間で180人(速報値)が病院
に運ばれ、前週(13~19日)の5倍に。
高齢者が半数近くを占めたほか、発症の場所
は住居(庭を含む)が最も多かった。関東甲信
地方で観測史上最速の梅雨明けが発表された
27日以降は増加傾向に拍車がかかっており、
県は「エアコンを適切に使用するなど熱中症
の予防に努めて」と呼びかけている。
熱中症の症状を訴えて病院に運ばれた人数は
4月25日以降、総務省消防庁が全国分を1週
間ごとに集計している。県内では、同日から
6月19日までの2カ月近くで計210人だ
ったが、20日以降のわずか1週間でほぼ倍
増した形だ。前週は36人(速報値)だった。
県によると、計180人が運ばれた20~26
日で日別の搬送者が最も多かったのは、25日
の70人。この日は海老名市で35・1度まで
気温が上昇し、県内で今年初の猛暑日を記録し
た。翌26日は53人が搬送された。
横浜市職員に夏ボーナス
平均支給額88万円
6/29(水) カナロコ
横浜市役所
横浜市は30日、市職員に夏の期末・勤勉
手当(ボーナス)を支給する。水道局や交
通局などを含む市職員4万3293人(平均
年齢40・7歳)の平均支給額は88万
9623円。支給総額見込みは385億
1千万円。
支給割合は職員、特別職とも2・15カ月分で、
前年比0・075カ月分下がった。
牧島かれん大臣
いこいの森から定例会見
デジタル技術活用をPR
タウンニュース
会見を行う牧島大臣
(小田原市提供)
デジタル庁の牧島かれん大臣(衆院神奈川17区)
が6月17日、いこいの森RECAMPおだわら
(小田原市久野)にあるコワーキングスペース
「YURAGI」から同日の定例閣議後記者会
見を行った。
同スペースの視察と合わせ、施設にあるウッド
デッキに通信機器を持ち込み、オンライン先と
現地の双方にいる記者らの質問などに答えた。
牧島大臣は会見で国が進める「デジタル田園都
市国家構想」の方針策定になどついて報告。オン
ラインを通じた会見を行うことで「デジタル技
術活用の多様化を発信していきたい。このよう
な場を確保していくことの意義を今回は確認で
きた」と語った。
県立公文書館
明治の「西大井村絵図」公開
地元自治会が取り上げ話題
タウンニュース
小字名「散田」を記した絵図の
一枚(修復前)
県立公文書館に保存されていた明治初期ごろの
西大井村を描いた絵図の修復作業が終了し、同
館ウェブサイトの「公文書館デジタルアーカイ
ブ」で公開されている。西大井自治会が6月1日
に発行した「広報にしおおい」ではこの話題を
大きく紹介されている。
* * * *
絵図は、西大井村を小字ごとに描いた17枚。
17年に西大井自治会役員が同地区自治会館の
納戸から偶然発見した。和紙製で縮尺はおよ
そ6千分の1。1枚あたりの大きさは、新聞
紙の見開きに相当する。
当時、自治会役員を務めていた井上瑞臣さんは、
「保存状態は悪く、害虫に蝕まれて異臭もした」
と振り返る。保存を巡り、町職員や自治会内で
相談したところ、歴史的資料の価値があるとし
て県立公文書館に修復と保存を依頼した。
県によれば、絵図には「第二拾一大区拾小区相
模國足柄上郡西大井村」とあり、郡区町村編制
法が施行されていた明治初期ごろに作成された
ものと推測された。
また平塚市博物館に道路や宅地、荒地などの凡例
が同じように11色で塗分けられた絵図が保管され
ていることや、田畑は甲乙で評価を示した貼紙や
検印も見られることから、明治政府が行った地租
改正法に基づく地勢調査の一環として作成された
ものとみられている。
酒匂川沿いの小字名に「河原」がついた土地で
は、川の氾濫を受けたものと見られる荒地表示
のほか、二宮尊徳翁の教えで稲の生育に影響を
与える湧水を流すための堰らしきものも見受け
られるなど、当時の生活様式を伝えている。保
存に向け尽力した井上さんは「当時の住民は、
繰り返す酒匂川の氾濫から大変な苦労をして復
興したことを偲ぶと感慨深く思う」と話していた。
絵図はデジタルデータ化され、県公文書館HP
のデジタルアーカイブから「神奈川県足柄上郡
西大井村絵図」で検索すると閲覧できる。
一般職平均72万円、議員は85万
南足柄市の期末・勤勉手当
タウンニュース
南足柄市は6月13日・20日に、職員・議員ら
に夏のボーナスにあたる期末・勤勉手当を
支給した。
総支給額は対象者339人に対し、2億
4414万369円。一般職は295人で、
平均支給額は72万9079円だった。その
他の支給額は次の通り。
▼市長/215万4600円▼副市長/
176万4千円▼教育長/163万
5480円▼議長/113万6520円
▼副議長/90万9720円▼議員85万
1760円(委員長等の加算除く)
透き通るような白の大輪、涼誘う
京都・宇治の平等院で独自品種のハス開花
6/29(水) 京都新聞
鳳凰堂を背に、透き通るような白い花
を咲かせた「平等院蓮」(京都府宇治
市宇治・平等院)
京都府宇治市宇治の平等院で、境内で出土した
独自の品種である「平等院蓮(びょうどういん
ばす)」が今年も開花した。透き通るような
白の大輪が涼しげに咲き誇っている。
【写真】1年前の大輪は
平等院蓮は、1999年に行われた鳳凰堂前の
阿字池の発掘調査で見つかった1粒のハスの
種を発芽させた。透けるほど薄く、大きな花
びらが特徴。2001年以降、毎年花を咲かせて
いる。
今年は6月20日ごろから咲き始めた。花は早朝
に開き、昼ごろまでに閉じるという。訪れた人
たちは、朱色の鳳凰堂とのコントラストを写真
に収めたり、少しマスクをずらしてハスの香り
を楽しんだりしていた。
神居文彰住職は「花は人の心を潤してくれる。
修学旅行生やみなさんにめでてほしい」と話し
た。境内には平等院蓮を含む15種類のハスの鉢
が置かれ、見頃は7月末まで。拝観料が必要。
光秀ゆかりの寺門前に「ききょうの里」
開園 京都・亀岡
6/27(月) 京都新聞
初日から団体客らが訪れたききょうの里
(亀岡市宮前町)
京都府亀岡市宮前町の「ききょうの里」が25日、
開園した。初日から観光バスの団体客らが訪れ、
咲き出した紫や白色のキキョウをはじめ、見頃
を迎えているアジサイを観賞した。
【写真】
光秀の首塚がある谷性寺
ききょうの里は戦国武将、明智光秀の家紋にち
なみ2004年から地元住民らが、光秀ゆかりの谷
性寺門前に季節限定で開設。約3万本のキキョウ
のほか、アジサイやトラノオ、ルドベキア、ユリ
など多彩な花々が園内に植えられている。
府の「京都応援クーポン券」を利用して同府城
陽市から訪れた団体職員の男性(68)は「キキョ
ウをたくさん見られる場所はあまり聞いたことが
なく、初めて来た。光秀が主人公のNHK大河ドラ
マも見ていた」と話していた。
7月24日までの午前9時から午後4時まで開園し、
入園料は中学生以上600円。