<金曜は本の紹介>
「ホームレス中学生(田村裕)」の購入はコチラ
この本は、お笑いコンビ「麒麟」の田村裕さんが、幼少時代から相方である川島明との出会いまでを書いた自伝です。
この本は、2008年10月時点で225万部を売り上げ、漫画化、ドラマ化、映画化、コミックス化もされています。
凄い人気ですね。
題名からも分かるように、中学生で一人で公園で、ホームレスとなった訳ですが、お父さんが3人の子どもに向かって、「ご覧の通り、まことに残念ではございますが、家のほうには入れなくなりました。厳しいとは思いますが、これからは各々頑張って生きてください。・・・・・・・・・解散!!」と言って、足早にどこかに去っていったというから、凄い家族です。
このお父さんの行動を見ると、なんてひどい父親だろうと思いますが、本人は全く恨みはなく、むしろ感謝の気持ちがいっぱいです。
というのは、父親は妻が亡くなってから泣き言ひとつ言わずに家事も仕事もした挙句に、自らも癌となってしまい、そして手術をして無事退院しましたがリストラとなってしまい、かなり弱りきってしまった上での解散宣言だったようです。
お父さんは、働くことを強要したりせず、子供たちを育て、父親の役目を立派に果たしてくれたようです。
今度は、子どもたちが、お父さんを守る番のようです。
それから、この本はやはりホームレス時等の空腹については、かなりリアルに書かれていて同情を誘います。
1日のごはんが草だけだったり、挙句の果てにはダンボールを食べますが、さすがにまずかったようです。この本の表紙は、そのダンボールがモチーフとなっています。
また、お母さんが癌でなくなった場面には、涙が出てしまいました。
「お母さんは死んだ。
みんな狂ったように吼えた。
僕は握っていたお母さんの手を、痛いぐらい強く握った。しかしお母さんの手には一切、力は無かった。指はだらんと力なく垂れていた。
「京子!京子!おい!しっかりせい!おい!おい!」
「お母さん、起きて、お母さん!お願いやから起きて!」
「お母さん大丈夫!どうしたん?お母さん!」
「なあ!お願いやから起きて!起きて!」
「おい、京子!」
「ご臨終です・・・・18時50分です」
それを告げると、白衣の人は病室から出ていった。
「嘘やろ!お母さん!な!嘘って言って!」
「お母さん!?」
「お母さーーん!お母さーーん!!」
「京子ぉぉーー!京子ぉぉぉーーーーー!!!」
「嫌や!嫌や! お母さーーん!!!」
「何でなん!何で起きへんの!何で?なあ!起きてって!なあ!起きて」
声を出すしかできなかった。
誰もがその現実を受け入れることができずに、ひたすら吼えた。ひたすら泣いた。吼え続けた。泣き続けた」
それから、奇跡的に周りの協力を得ながら、ホームレス生活を脱却して兄弟3人で暮らしていけたのは良かったと思います。
さすがにベストセラーになるだけはあって、良い本だとは思います。
あきらめずに、まっとうに生きていれば光りが見える、人は助け合いながら生きている、ということなどがよく分かりました。
とてもオススメな本です。
なお、田村裕さんの兄である田村研一さんが書いた「ホームレス大学生」が2008年10月10日に発売されたようです。
この本も読んでみたくなりますね。
「ホームレス大学生(田村研一)」の購入はコチラ
<目次>
衝撃の解散劇
公園生活がスタート
空腹の果てに・・・・・・
ウンコのオバケと呼ばれて・・・・・・
野良犬とのガチンコ勝負
Tシャツとの悲しい別れ
掛けられなかった電話
人生を変える奇跡的な出会い
兄姉それぞれの苦労
あっけない再会
体が拒んだ養子縁組
兄弟が再び集合
幸せに満ちていた母との生活
突然の母の病
あの日
立て続けに押し寄せる父の不幸
平穏で甘酸っぱい中学校生活
なりそびれたヒーロー
恩人の死、そして実感する母の死
生きることへの興味喪失
恩師の手紙
兄の心、弟知らず
バブル時代の終焉~1日300円生活へ~
奇跡の発見
2ヶ月に1度の贅沢
失われた宝島
のせられて生徒会長
2泊3日の家で道中
気になる父の行方
10キロ女の正体
NSCに入学
相方・川島との出会い
母に今伝えたいこと
おわりに
面白かった本まとめ(2007年)
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)
<今日の独り言>
4歳の息子がナイフで指に切り傷を作ったのですが、さすが若いだけはあって、治りが早いです。子供の回復力の早さには驚きます^_^)
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この本は、お笑いコンビ「麒麟」の田村裕さんが、幼少時代から相方である川島明との出会いまでを書いた自伝です。
この本は、2008年10月時点で225万部を売り上げ、漫画化、ドラマ化、映画化、コミックス化もされています。
凄い人気ですね。
題名からも分かるように、中学生で一人で公園で、ホームレスとなった訳ですが、お父さんが3人の子どもに向かって、「ご覧の通り、まことに残念ではございますが、家のほうには入れなくなりました。厳しいとは思いますが、これからは各々頑張って生きてください。・・・・・・・・・解散!!」と言って、足早にどこかに去っていったというから、凄い家族です。
このお父さんの行動を見ると、なんてひどい父親だろうと思いますが、本人は全く恨みはなく、むしろ感謝の気持ちがいっぱいです。
というのは、父親は妻が亡くなってから泣き言ひとつ言わずに家事も仕事もした挙句に、自らも癌となってしまい、そして手術をして無事退院しましたがリストラとなってしまい、かなり弱りきってしまった上での解散宣言だったようです。
お父さんは、働くことを強要したりせず、子供たちを育て、父親の役目を立派に果たしてくれたようです。
今度は、子どもたちが、お父さんを守る番のようです。
それから、この本はやはりホームレス時等の空腹については、かなりリアルに書かれていて同情を誘います。
1日のごはんが草だけだったり、挙句の果てにはダンボールを食べますが、さすがにまずかったようです。この本の表紙は、そのダンボールがモチーフとなっています。
また、お母さんが癌でなくなった場面には、涙が出てしまいました。
「お母さんは死んだ。
みんな狂ったように吼えた。
僕は握っていたお母さんの手を、痛いぐらい強く握った。しかしお母さんの手には一切、力は無かった。指はだらんと力なく垂れていた。
「京子!京子!おい!しっかりせい!おい!おい!」
「お母さん、起きて、お母さん!お願いやから起きて!」
「お母さん大丈夫!どうしたん?お母さん!」
「なあ!お願いやから起きて!起きて!」
「おい、京子!」
「ご臨終です・・・・18時50分です」
それを告げると、白衣の人は病室から出ていった。
「嘘やろ!お母さん!な!嘘って言って!」
「お母さん!?」
「お母さーーん!お母さーーん!!」
「京子ぉぉーー!京子ぉぉぉーーーーー!!!」
「嫌や!嫌や! お母さーーん!!!」
「何でなん!何で起きへんの!何で?なあ!起きてって!なあ!起きて」
声を出すしかできなかった。
誰もがその現実を受け入れることができずに、ひたすら吼えた。ひたすら泣いた。吼え続けた。泣き続けた」
それから、奇跡的に周りの協力を得ながら、ホームレス生活を脱却して兄弟3人で暮らしていけたのは良かったと思います。
さすがにベストセラーになるだけはあって、良い本だとは思います。
あきらめずに、まっとうに生きていれば光りが見える、人は助け合いながら生きている、ということなどがよく分かりました。
とてもオススメな本です。
なお、田村裕さんの兄である田村研一さんが書いた「ホームレス大学生」が2008年10月10日に発売されたようです。
この本も読んでみたくなりますね。
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<目次>
衝撃の解散劇
公園生活がスタート
空腹の果てに・・・・・・
ウンコのオバケと呼ばれて・・・・・・
野良犬とのガチンコ勝負
Tシャツとの悲しい別れ
掛けられなかった電話
人生を変える奇跡的な出会い
兄姉それぞれの苦労
あっけない再会
体が拒んだ養子縁組
兄弟が再び集合
幸せに満ちていた母との生活
突然の母の病
あの日
立て続けに押し寄せる父の不幸
平穏で甘酸っぱい中学校生活
なりそびれたヒーロー
恩人の死、そして実感する母の死
生きることへの興味喪失
恩師の手紙
兄の心、弟知らず
バブル時代の終焉~1日300円生活へ~
奇跡の発見
2ヶ月に1度の贅沢
失われた宝島
のせられて生徒会長
2泊3日の家で道中
気になる父の行方
10キロ女の正体
NSCに入学
相方・川島との出会い
母に今伝えたいこと
おわりに
面白かった本まとめ(2007年)
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)
<今日の独り言>
4歳の息子がナイフで指に切り傷を作ったのですが、さすが若いだけはあって、治りが早いです。子供の回復力の早さには驚きます^_^)