<日曜は出産・育児のおはなし>
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この本は、フツーの男性の子育てパパたちの奮闘ぶりや本音について、その日常が描かれています。
意外と、育児休業してもたいしたことじゃなかった、というような体験もあります。
日本では、まだまだ男性の育児休業取得率は0.57%と少ないのですが、スウェーデンの場合は約90%とのことです。
そのスウェーデンもほんの20年ほど前は男性の育児休業はほとんどなかったということですから、今後日本でも育児休業取得率が増えて、子育てを夫婦で楽しみ、真のワークライフバランスが取れると良いのではと思います。
この本は、男性の育児について考えさせられる良書だと思います。とてもオススメです!
以下は、この本で、なるほどと思ったポイント等です。
・夫婦とともに子供の面倒を見ることができず、親のサポートも受けられない時に頼りになるのが、ベビーシッター・サービスやファミリー・サポート・センターなどの第三者機関である。ベビーシッター・サービスとは、利用者の自宅で子供の面倒を見てくれるものだ。保育園の送り迎えから、子供の相手、食事づくり、入浴、寝かしつけまでひととおり行ってくれるので、忙しい親には心強い。しかし利用者のかゆいところに手が届くサービスなだけに、料金も決して安くはない。事業所によって異なるが、1時間3000円ぐらいが相場であり、いくら共働きで稼いでいるとはいえ、負担は大きい。ただ会社の補助がある場合は、1時間1200円でサービスを利用できる場合もあります。
・ほかにも、地域の自治体が運営するファミリー・サポート・サービスがある。これは、地域の子育てを応援したい人と、子育てを助けて欲しい人が登録する会員組織である。子育てを応援する側は、仕事をリタイアした中高年の人が中心で、ボランティア的な要素が強い。そのため、金額は1時間あたり800円程度と、比較的安価で利用できる。
・前々から風邪などの症状が出ている場合は、通常の保育園ではなく、別の施設に預けることもある。保育園に通っている子どもが病気をした時に、親に代わって医師や看護士、保育士が看護・保育を行う”病児施設”だ。この施設には、主に保育園内で病児保育を行っているところと、病院に保育施設が併設されているところとがある。一般的には事前に予約状況を確認し、空きがあれば、医師からの診断書や処方された薬などを持って預けにいく。地域によっては、病気の子どもを自宅で預かるサービスを行う組織もある。子どもが急に熱を出した場合でも、電話1本でかけつけてくれ、さらに小児科の受診も代行してくれるので、仕事で抜けられない親にとってはありがたいサービスである。
・インターネット上には、同じ趣味や考え方を持つ人々が集まる様々なコミュニティ・サイトがあるが、その中に、”男性の育児”に関するものもある。掲示板を見てみると、全国各地の父親たちが書き込みを通じて自分の子どもの紹介をしたり、育児に関する疑問や悩みを打ち明けたりと、活発に意見交換がなされている。初めての育児での戸惑い、喜び、苦労から、夫婦のコミュニケーションに関する悩みまで、見ず知らずの”戦友”たちに自分の気持ちを投げかけ、アドバイスや励ましの言葉をもらっては、ホッと胸をなでおろしているのだろう。こうしたコミュニティ・サイトが貴重な憩いの場となっているようだ。
・長女が9ヶ月になる時に、4ヶ月間の育休に入った。かわいい娘と四六時中一緒にいられるとあって、大喜びで休みに入ったが、想像以上の忙しさにヘトヘトになった。朝は7時に起床。つくり置きの離乳食を食べさせたあと、ひとしきり遊ばせ、今度は抱っこをして近所をぶらぶら散歩。帰宅後、娘が昼寝をしている間に自分の昼食をつくり、午後は地域の児童館で遊ばせて、スーパーへ夕飯の買い物に行く。夕方、娘がまた昼寝をしている間に3回分の離乳食をつくり、冷凍しておく。その後、洗濯物を取り込み、今度は自分と妻の夕飯を準備する。娘の食事と入浴の世話をして寝かしつけ。夜8時過ぎに妻が帰宅し、ようやくホッとひと息つく時間が訪れる。その後、深夜に3回ぐらい”夜泣き”で起こされる。妻の睡眠を妨げると仕事に影響が出かねないので、自分がいのいちばんに飛び起きて娘をあやすのだ。”育休パパ”たちは、休暇とはほど遠い、怒涛の日々を送っていた。
・これまでバリバリと働いてきて、仕事とは180度異なる世界に突然入った彼らが、「ちゃんと職場に復帰できるのか?」などと不安を抱くのも、当然だ。だが、そんな不安は杞憂であったかのように、今回話を聞いた限りでは、全員が「復職はスムーズだった」と答えた。育休を取ったことで「仕事への意欲が増した」という人が何人かいた。彼らは、そのことを育休前から意図していたわけではなく、思わぬ”副産物”として手にしたらしい。
・育休の経験者たちから聞かれるのは、「育休で少し職場を抜けることなんて、たいしたことじゃなかった」という声だ。そんな彼らだからこそ、「本当は取りたいのに周囲の目を気にして取れないでいる人」が、もどかしく思えてしまう。事前に業務をきっちりコントロールすれば、3ヶ月ぐらいの休みなんて、取れないことはないと思いますよ。不慮の事故や突然の病気で、何ヶ月も休職することだってある。それに比べれば、育休は前々から段取りが組めるのだから、業務の調整もつきやすいのではないか。ただ、無責任に権利ばかりを主張するのはよくないと思います。日頃から成果を出していくことが大切だし、会社から戻ってきてほしいと言われるぐらいの、”捨てがたい人材”になる努力は必要だと思います。
・育児休業を取得できるのは、1歳(保育所に入所できないなど事情がある場合は1歳6ヶ月)未満の子どもを養育する男女労働者である。日々雇用される人は対象にならないが、法改定により、休業の取得によって雇用の継続が見込まれるなどの条件を満たした期間雇用者も対象に含まれている。雇用されてから1年未満であるとか、配偶者が専業主婦の場合など、育児に専念できる環境の人では、労使協定で適用が除外されることがあるので、勤務先の労使協定を確認する必要がある。ただし、配偶者が育児に専念できる場合でも、産後8週間については適用除外ができないので、この期間ならば、労使協定の有無にかかわらず育児休業を取得できる。これは、頭に入れておいたほうがよいだろう。
・現在は、雇用保険から「育児休業基本給付金」(休業前賃金月額30%)の給付があり、復職後6ヶ月経過時点で支給される「育児休業者職場復帰給付金」(休業前賃金月額20%×育児休業基本給付金の支給日数)と合わせると、休業前賃金の最大50%までが支給されることになっている(ただし平成22年までの暫定措置。以降は最大40%)。さらに、育児休業中の社会保険料については、労働者・事業主ともに支払いが免除される。
・今や、スウェーデンの男性の育休取得率は90%近いほどだという。この高率の”育休男”を生み出す背景のひとつには、”パパ・クオータ制”の導入が功を奏していることを見逃せない。スウェーデンでは、出産から子どもが8歳になるまでの間、両親合計で480日育児休業の権利が与えられる。そして、そのうちの60日分は、父親だけに取得の権利が与えられているのだ。この60日間の育児休業は、一度にまとめて取得しなくてもよい。期間内であれば、必要に応じていつでも取得できるのだ。この制度上の工夫が、男性の育休取得拡大の”突破口”となったようだ。
<目次>
はじめに・-・男も仕事と子育てに悩んでいる
Part1 男たちの育児
Part2 男たちの”育休”
Part3 男たちと家庭
Part4 男たちのワーク・ライフ・バランス
6つの父親タイプ
【父親タイプ診断チャート】
1「積極パパ」のための基礎知識-男性の”育休”の現実を知っておこう
2「模索」パパへの子育て参画オプション提案-休まなくてもできること
3「仕事一直線パパ」に伝えたい意外な事実-育児は仕事にマイナスか?
4「おろおろパパ」への安心情報-新米パパが孤立しないために
5「クラシックパパ」への目覚まし情報-男と女、夫と妻の役割を考える
6「受身パパ」が波に乗り遅れないための情報-”男の子育て”を取り巻く社会の変化
Part5 夫と妻のハッピー・ライフ・バランスへ
おわりに
巻末・参考データ ◆調査結果から見る”男のワーク・ライフ・バランス”
「出産・育児のお話し」まとめ(2007年)
「出産・育児のお話し」まとめ(2006年)
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<今日の独り言>
4歳の息子は、風邪をひいたようで、鼻水がかなり出ます。でも、まだ「ふーん」と鼻をかむことができません。まあ、それはそれでいっか^_^;)鼻水はウイルスなどが体内に入らないようにする仕組みなので、取ってしまってはあまり意味がないですからね^_^;)
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この本は、フツーの男性の子育てパパたちの奮闘ぶりや本音について、その日常が描かれています。
意外と、育児休業してもたいしたことじゃなかった、というような体験もあります。
日本では、まだまだ男性の育児休業取得率は0.57%と少ないのですが、スウェーデンの場合は約90%とのことです。
そのスウェーデンもほんの20年ほど前は男性の育児休業はほとんどなかったということですから、今後日本でも育児休業取得率が増えて、子育てを夫婦で楽しみ、真のワークライフバランスが取れると良いのではと思います。
この本は、男性の育児について考えさせられる良書だと思います。とてもオススメです!
以下は、この本で、なるほどと思ったポイント等です。
・夫婦とともに子供の面倒を見ることができず、親のサポートも受けられない時に頼りになるのが、ベビーシッター・サービスやファミリー・サポート・センターなどの第三者機関である。ベビーシッター・サービスとは、利用者の自宅で子供の面倒を見てくれるものだ。保育園の送り迎えから、子供の相手、食事づくり、入浴、寝かしつけまでひととおり行ってくれるので、忙しい親には心強い。しかし利用者のかゆいところに手が届くサービスなだけに、料金も決して安くはない。事業所によって異なるが、1時間3000円ぐらいが相場であり、いくら共働きで稼いでいるとはいえ、負担は大きい。ただ会社の補助がある場合は、1時間1200円でサービスを利用できる場合もあります。
・ほかにも、地域の自治体が運営するファミリー・サポート・サービスがある。これは、地域の子育てを応援したい人と、子育てを助けて欲しい人が登録する会員組織である。子育てを応援する側は、仕事をリタイアした中高年の人が中心で、ボランティア的な要素が強い。そのため、金額は1時間あたり800円程度と、比較的安価で利用できる。
・前々から風邪などの症状が出ている場合は、通常の保育園ではなく、別の施設に預けることもある。保育園に通っている子どもが病気をした時に、親に代わって医師や看護士、保育士が看護・保育を行う”病児施設”だ。この施設には、主に保育園内で病児保育を行っているところと、病院に保育施設が併設されているところとがある。一般的には事前に予約状況を確認し、空きがあれば、医師からの診断書や処方された薬などを持って預けにいく。地域によっては、病気の子どもを自宅で預かるサービスを行う組織もある。子どもが急に熱を出した場合でも、電話1本でかけつけてくれ、さらに小児科の受診も代行してくれるので、仕事で抜けられない親にとってはありがたいサービスである。
・インターネット上には、同じ趣味や考え方を持つ人々が集まる様々なコミュニティ・サイトがあるが、その中に、”男性の育児”に関するものもある。掲示板を見てみると、全国各地の父親たちが書き込みを通じて自分の子どもの紹介をしたり、育児に関する疑問や悩みを打ち明けたりと、活発に意見交換がなされている。初めての育児での戸惑い、喜び、苦労から、夫婦のコミュニケーションに関する悩みまで、見ず知らずの”戦友”たちに自分の気持ちを投げかけ、アドバイスや励ましの言葉をもらっては、ホッと胸をなでおろしているのだろう。こうしたコミュニティ・サイトが貴重な憩いの場となっているようだ。
・長女が9ヶ月になる時に、4ヶ月間の育休に入った。かわいい娘と四六時中一緒にいられるとあって、大喜びで休みに入ったが、想像以上の忙しさにヘトヘトになった。朝は7時に起床。つくり置きの離乳食を食べさせたあと、ひとしきり遊ばせ、今度は抱っこをして近所をぶらぶら散歩。帰宅後、娘が昼寝をしている間に自分の昼食をつくり、午後は地域の児童館で遊ばせて、スーパーへ夕飯の買い物に行く。夕方、娘がまた昼寝をしている間に3回分の離乳食をつくり、冷凍しておく。その後、洗濯物を取り込み、今度は自分と妻の夕飯を準備する。娘の食事と入浴の世話をして寝かしつけ。夜8時過ぎに妻が帰宅し、ようやくホッとひと息つく時間が訪れる。その後、深夜に3回ぐらい”夜泣き”で起こされる。妻の睡眠を妨げると仕事に影響が出かねないので、自分がいのいちばんに飛び起きて娘をあやすのだ。”育休パパ”たちは、休暇とはほど遠い、怒涛の日々を送っていた。
・これまでバリバリと働いてきて、仕事とは180度異なる世界に突然入った彼らが、「ちゃんと職場に復帰できるのか?」などと不安を抱くのも、当然だ。だが、そんな不安は杞憂であったかのように、今回話を聞いた限りでは、全員が「復職はスムーズだった」と答えた。育休を取ったことで「仕事への意欲が増した」という人が何人かいた。彼らは、そのことを育休前から意図していたわけではなく、思わぬ”副産物”として手にしたらしい。
・育休の経験者たちから聞かれるのは、「育休で少し職場を抜けることなんて、たいしたことじゃなかった」という声だ。そんな彼らだからこそ、「本当は取りたいのに周囲の目を気にして取れないでいる人」が、もどかしく思えてしまう。事前に業務をきっちりコントロールすれば、3ヶ月ぐらいの休みなんて、取れないことはないと思いますよ。不慮の事故や突然の病気で、何ヶ月も休職することだってある。それに比べれば、育休は前々から段取りが組めるのだから、業務の調整もつきやすいのではないか。ただ、無責任に権利ばかりを主張するのはよくないと思います。日頃から成果を出していくことが大切だし、会社から戻ってきてほしいと言われるぐらいの、”捨てがたい人材”になる努力は必要だと思います。
・育児休業を取得できるのは、1歳(保育所に入所できないなど事情がある場合は1歳6ヶ月)未満の子どもを養育する男女労働者である。日々雇用される人は対象にならないが、法改定により、休業の取得によって雇用の継続が見込まれるなどの条件を満たした期間雇用者も対象に含まれている。雇用されてから1年未満であるとか、配偶者が専業主婦の場合など、育児に専念できる環境の人では、労使協定で適用が除外されることがあるので、勤務先の労使協定を確認する必要がある。ただし、配偶者が育児に専念できる場合でも、産後8週間については適用除外ができないので、この期間ならば、労使協定の有無にかかわらず育児休業を取得できる。これは、頭に入れておいたほうがよいだろう。
・現在は、雇用保険から「育児休業基本給付金」(休業前賃金月額30%)の給付があり、復職後6ヶ月経過時点で支給される「育児休業者職場復帰給付金」(休業前賃金月額20%×育児休業基本給付金の支給日数)と合わせると、休業前賃金の最大50%までが支給されることになっている(ただし平成22年までの暫定措置。以降は最大40%)。さらに、育児休業中の社会保険料については、労働者・事業主ともに支払いが免除される。
・今や、スウェーデンの男性の育休取得率は90%近いほどだという。この高率の”育休男”を生み出す背景のひとつには、”パパ・クオータ制”の導入が功を奏していることを見逃せない。スウェーデンでは、出産から子どもが8歳になるまでの間、両親合計で480日育児休業の権利が与えられる。そして、そのうちの60日分は、父親だけに取得の権利が与えられているのだ。この60日間の育児休業は、一度にまとめて取得しなくてもよい。期間内であれば、必要に応じていつでも取得できるのだ。この制度上の工夫が、男性の育休取得拡大の”突破口”となったようだ。
<目次>
はじめに・-・男も仕事と子育てに悩んでいる
Part1 男たちの育児
Part2 男たちの”育休”
Part3 男たちと家庭
Part4 男たちのワーク・ライフ・バランス
6つの父親タイプ
【父親タイプ診断チャート】
1「積極パパ」のための基礎知識-男性の”育休”の現実を知っておこう
2「模索」パパへの子育て参画オプション提案-休まなくてもできること
3「仕事一直線パパ」に伝えたい意外な事実-育児は仕事にマイナスか?
4「おろおろパパ」への安心情報-新米パパが孤立しないために
5「クラシックパパ」への目覚まし情報-男と女、夫と妻の役割を考える
6「受身パパ」が波に乗り遅れないための情報-”男の子育て”を取り巻く社会の変化
Part5 夫と妻のハッピー・ライフ・バランスへ
おわりに
巻末・参考データ ◆調査結果から見る”男のワーク・ライフ・バランス”
「出産・育児のお話し」まとめ(2007年)
「出産・育児のお話し」まとめ(2006年)
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<今日の独り言>
4歳の息子は、風邪をひいたようで、鼻水がかなり出ます。でも、まだ「ふーん」と鼻をかむことができません。まあ、それはそれでいっか^_^;)鼻水はウイルスなどが体内に入らないようにする仕組みなので、取ってしまってはあまり意味がないですからね^_^;)