ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

 2008年10月から「第2マキペディア」として続けることにしました。

「天タマ」第37号(2000年10月31日発行)

2007年08月11日 | 教科通信「天タマ」
「天タマ」第37号(2000年10月31日発行)

         市立看護専門学校 哲学の教科通信

 24日は、日本の現在の問題を考えた上で、それの解決の有力な方法としてオンブズを考
えました。「休憩」で見たディズニーのVTRは喜んでいただけたようです。
 今回、松本さんと平沢さんの文を載せたことで、全員が1回は「天タマ」に載ったと思
います。もし載っていない人がいましたら、申し出て下さい。

   行政改革と情報公開とオンブズ

──情報公開は、私達県民のお金がどのように使われているかを知るために、当たり前の
ような制度であるのに、県は隠すようなことをしたり、請求にお金を払わなければいけな
いことに驚いた。お金を不正に使うようなことをしていなければ、公開するのはちゅうち
ょなくできる事だと思う。本校でも経費節約といって、夏の暑い時にクーラーが使えなか
ったり、夕方の暗くなった図書館の明かりをつけることさえ制限されている。もう少し考
えてほしいと思う。

 ★ 大きな無駄遣いを放っておいて小さな無駄遣いを注意するとしたらおかしいと思い
ます。大きな無駄遣いをしていないか調査をし、あるならそれを止めさせる活動が必要だ
と思います。皆さんは自分ではそういう事はまだ出来ないとしても、新聞を読んでオンブ
ズの活動を理解するこは出来るし、看護婦になったら寄付くらいは出来ると思います。

──先生みたいにオンブズパーソンをして、市や県に対して意見を言える人が増えたらい
いと思う。私もオンブズパーソンになって、市や県におかしい点に対してガンガン意見を
言いたい。オンブズパーソンはどういう人がなるんですか?

 ★ 公的なオンブズと民間のオンブズとがあります。公的なのは日本には少ないですが
、御殿場市には2名います。民間のオンブズは誰でもなれます。それぞれの会の規約に入
会手続きがあります。すべてインターネットで調べられます。しかし、オンブズは、会と
して何かをするというより、自分で行政の監視をしている人の集まりですから、自分で情
報公開でも請求して、意見を言っていく決意が必要だと思います。そして、仲間が出来れ
ば一緒にやるわけです。多くは退職した人がやっています。

──先生が「俺がもう少し若くてかっこよければ、静岡県知事になるのに」とおっしゃっ
ていたが、先生が県知事になれば、市看の中は大興奮になると思う。先生の意見に共感す
る生徒も多いと思うし、何より楽しそうに授業をする先生に悪い印象を抱いている人は少
ないと思う。立候補してほしいです。

──私は先生が静岡県知事になったら、どんなに熱心に静岡をよくしようと考え、実行し
て下さるか、特に教育問題をどれ程改善して下さるのかが目に見えるように分かった気が
した。

 ★ 本校で哲学の授業をしながら、趣味のケーキ作りで余生を過ごしたいです。

──私は大学4年の時に母校へ教育実習に行き、倫理を担当しました。その際、2クラス
の授業を受け持っていたのですが、1クラス目でや在日朝鮮人や韓国人、帰化人への
差別について話したところ、担当の先生に呼ばれ、「浜松ではそういった問題は皆知らな
いし、この学校にも朝鮮からの子がいるので、寝た子を起こすような事をされては困る。
次の授業ではその部分は削ってくれ」と言われてしまい、結局2クラス目ではその話はで
きませんでした。

 私は、差別はあると知った上でそれを無くさなければならない、という授業をしたかっ
たので、初めから無かったことにしようというような態度に、とても反発を覚えました。
公正な立場で真実を伝えなければならない教員にしてからがそうなので、お役所仕事で進
める情報公開が進まないのは当然かもしれません。

   大学教授のアルバイト

──大学教授が週3日で年収 900万以上というのには驚いた。好きな事をして、それだけ
のお金がもらえるなら、悪い事に手を染めてでも大学教授になりたいと思う人がいてもお
かしくないだろう。しかし、私は大学教授が偉いとは決して思わない。高い授業料を支払
って、教授が書いたという教科書を高い値段で買わされて、ためにもならないような授業
を受けた記憶しかないからだ。

 ★ 大学教授が研究と授業とを本当にしているならこの年収は安いと思います。希望を
もって大学に入ってきた学生が、無気力授業で失望して、バイトとサークルに走る現状は
国家的大問題だと思います。

──以前、先生は「天タマ」で、大学の内実はお粗末なものです。世の中の評価とは逆に
専門学校の方が大学より充実していると思います、と書いていることがありました。私は
専門学校という響きがあまり好きではありませんでした。何となく「大学」という方がレ
ベルが上という印象を受けます。だけど、今日先生が配付された大学教授のアルバイト状
況のプリントを見て、考えが変わりました。だってこんなに講義を兼任していたら、どこ
の授業も完璧にこなすことは出来ないでしょう。生徒も中途半端な講義を受けているんだ
と思うと、かわいそうだなと思います。それに比べたら、うちの学校の先生は一人一人に
すごく熱心でとても嬉しくなりました。

 また、今日は先生が、週1回のこの哲学の授業をすごく考えて講義してくれているんだ
と分かって、すごく嬉しかったです。そうしてくれる先生が何人いるかなぁと考えて見て
、~あまり思い当たりません。そう思うと1時間がすごく貴重だなぁと思えます。これか
らも1回1回の授業を大切にしていきたいです。

 ★ 今回の感想では、哲学の授業を「内容の濃い授業」と評する人が3人いました。大
学のドイツ語では、熱心にやると(宿題がものすごく多いこともあるのですが)「力を抜
きたいのが本音です」という感想が返ってきますが、本校では、皆さんのレポートが益々
充実するという返事があります。本校に来られて幸せだと思っています。

──アルバイトをしている先生方は、稼ぎたくてやっているのではない気がします。その
先生の授業がとっても良い授業だから、いろんな大学に無理にお願いされて働いているの
ではないでしょうか?

 ★ 同様の意見が他の人からもありました。こういう推測がどの程度正しいか、皆さん
、大学に行っている友達に聞いてみるといいと思います。県立大学と国立大学の教員が、
「こっちでバイトをやらせてやるから、自分にもお前の所でやらせろ」という形でバイト
を与え合っているのは贈収賄みたいなものだと思います。

──私の通っていた私立高校は、一部の先生は自宅で塾を開いていたりしていた。高校と
いっても先生が授業を持つのは1日6時間中2~3時間で、その他の時間は教材研究や進
路指導の為の活動、学級通信作りにあてている先生もいた。でも、タバコをすっていたり
、読書をしていたり、案外楽な仕事だなと思うこともあった。高校は教科担当なので、毎
年同じことを繰り返し教え、どのクラスでも同じことを教え、板書し、慣れてしまってい
るのだろう。先生は新たな教科書に変わるのを恐れているようにも見えた。

 学校で教えている生徒に「家で塾をやっているから、どう?」なんて誘うのはおかしい
。生徒の方から教えてほしいと言ってくるとしても、他の知らない生徒から見れば、差別
しているようにしか見えない。テスト問題を教わっていると思われても仕方ないと思う。

 ★ プロ野球でも審判員が選手と付き合いすぎると言われています。大学教授(試験す
る側)が予備校で教えるなんてのもおかしい。日本は八百長社会です。

──私たちの学校にはA病院の医者も講義をしに来てくれるのですが、これもアルバイト
である。臨床に詳しいのでいろいろ教えてくれるが、時々「手薄だな、この授業。よく分
からない」と感じたこともあった。

   規律とは何か

──先生は、私語をするなと言いましたが、話している内容について感想を言っているの
が悪いとは思いません。ずっと黙って聞いている事の方がいいとは思いません。前から少
し思っていたのですが、少し自分の意見を押しつけているように感じて私にとっては、意
見を生かしてもらえる授業には思えません。私の態度も悪いと思いますが、先生も勝手に
決めつけてほしくないです。

 ★ ここには全部で4つの問題があると思います。(1) 授業内容についての私語ならい
いか、(2) 「授業要綱」で私語は悪いとされている時(つまり、私語禁止の規律がある時
)、自分の考えでその規律を破っていいか、(3) 講師は自分の意見を押しつけているか、
(4) 生徒の意見は生かされているか、です。

考えてほしい点を注意します。(1) と(2) を区別することが大切だと思います。規律と
いうのは「反対でも従う」ということです。「授業内容についての私語ならいい」と思っ
た場合は、まず「授業要綱」の変更を提案するのが正しい態度だと思います。

(3) については大学教授の英語「プロフェッサー」の意味を知っていてほしいと思いま
す。それは「プロ」(前に)「フェローする」(運ぶ)人という意味です。自分の考えを
ハッキリと主張する人が「プロフェッサー」です。こういう人が少ないので戸惑うのだと
思います。

(4) の「生徒の意見を生かす」方法は不十分でしょうか。他の授業では十分ですか。こ
れらについて皆さんの意見を聞かせてほしいと思います。

   ディズニーワールド

──23日、文化祭の代休だったので東京ディズニーランドに行ってきた。かなり久しぶり
のディズニーで、朝から大はしゃぎでとても楽しかった。ディズニーにいる間は夢の中に
いるようで、一日中幸せいっぱいだった。

 今日、偶然、フロリダのディズニーのVTRで、昨日のことを思い出した。全然スケー
ルが違い、日本のディズニーも広いと思っていたのに、外国のはその何倍もで、びっくり
した。お金がないから行けないけど、いつかお金をためて行ってみたい。

 ★ 22回生の何人かは卒業旅行で行きました。今は円高ですから、行きやすいと思いま
す。しっかり調査をしてみれば、それほど掛からないことが分かると思います。

   その他

──昨日、星を見に行きました。森林公園まで行ってきて、雲が少しかかっていたけど、
沢山星を見ることができました。流れ星も見ることができたんです。願い事をしようと思
ったけど、間に合いませんでした。すごくきれいで、ずっと頭を上げていて、とても疲れ
てしまいました。