私の闇の奥

藤永茂訳コンラッド著『闇の奥』の解説から始まりました

[号外] オバマ大統領は反核でない

2010-02-17 10:06:09 | 日記・エッセイ・コラム
 昨年の4月22日のブログ『オバマ大統領は本当に反核か?』で、オバマ大統領と現政権が本当に反核かどうか、大いに疑わしいと述べましたが、ここに来て、オバマ大統領は反核でないことが、決定的に明らかになってきましたので、“号外”的な意味を込めて、報告したいと思います。日本の反核運動が、この“大いなる欺瞞”に引きずられる事のないことを、祈っています。
 少し復習をして頂くために、昨年4月22日のブログ記事の始めの部分を再録します。:
*****
オバマ大統領は本当に反核か?

 心の一番奥底で核兵器が良いものだと思っている人はおそらく居ないでしょう。核兵器のない世界の方が核兵器のある世界より、原則的に、好ましいと考えない人はおそらく居ないでしょう。しかし、この基本的レベルから離れたところで、つまり、条件付きで、核兵器禁止を唱える政治家には、厳しい目を向けなければなりません。
 今、机の上に2009年4月6日付けの西日本新聞からの切り抜きがあります。4月5日オバマ大統領がチェコの首都プラハで核兵器の廃絶を唱えた演説についての記事です。「核廃絶へ包括的構想」、「核廃絶米外交の主流に」、「核超大国の変化期待」、「長崎の被爆者:廃絶へ強い後押しに」と記事が並んでいます。
 私たちがここで先ず思い出さなければならないのは、2007年に、あの核抑止論の急先鋒だったキッシンジャーが急に核廃絶を言い出したことです。西日本の記事には、
■ オバマ大統領の演説は2007年以来、シュルツ、キッシンジャー両元国務長官らが「核なき世界」を提案し、世界の賢人たちを巻き込んで広めている動きを反映した。演説の起草に参加した核軍縮専門家の一人は「核なき世界はもはや平和屋の見果てぬ夢ではない。米外交の主流が唱えている」と力説。■
とあります。ソースは(ワシントン共同)、「世界の賢人」は、おそらく、「pundits of the world」といった文章の和訳でしょう。これらのパンディットたちの考えていること、彼等が頭の中に描いていていることは、「長崎の証言の会」の皆さんが胸に抱いておられること、希求しておられることとは、殆ど何の重なりもない事ではないかと、私は強く危惧します。キッシンジャーが実に恐るべき人物であることは皆さんの殆どがご承知の筈です。
 同じ記事の中にオバマ大統領の演説の内容がまとめてあります。
(1)核兵器のない世界に向け具体的な措置取る
(2)米、ロシアの核兵器は最も危険な冷戦の遺物
(3)世界核安全サミットを1年以内に開催
(4)ロケットを発射した北朝鮮はルールを再び破った
(5)包括的核実験禁止条約の批准目指す
(6)兵器用核分裂物資生産禁止条約の交渉開始目指す
(7)テロリストの核兵器獲得は最大の脅威
(8)核物質の安全性を4年以内に確保
(9)イランの脅威が存在する限り米ミサイル防衛(MD)計画進める
オバマ大統領が一個の人間として核兵器反対であるかどうかは、ここで議論しても何の意味もありません。もしそうでなかったら、悪魔です。アメリカの大統領としての今回の行動は全く政治的なものです。そのようなものとして受け取らなければ、私たちは判断の誤りを犯すでしょう。彼のほとんど唯一の関心事はアメリカとアメリカ国民の安全と世界でのアメリカの地位の保持です。シュルツ、キッシンジャー両元国務長官の関心事と全く同じです。核兵器の開発と保有に関する世界情勢が変化していて、このままでは昔よりアメリカが危うくなってきたことに対する反応です。世界と全人類の平和のためにオバマ大統領が乗り出して来たなどと早とちりをしてはなりません。彼は人々が喜びそうなことを言いながら、実は、別のことの実現を狙う魔術師です。核兵器を実際に使ったアメリカが、核兵器のない世界を目指して、主導権を握るという大見得はいいのですが、オバマ大統領の本当の狙いは上の(4)から(9)に滲み出ています。
***** (再録おわり)
 今回は、上述した、2009年4月5日、オバマ大統領がチェコの首都プラハで核兵器の廃絶を唱えた演説を促した、というよりも、この大いなる反核欺瞞の有機的一部として立案された反核演説が立脚したと思われる、キッシンジャーほか3名がウォール・ストリート・ジャーナルに発表した三つの論説について、やや詳しく見てみようと思います。
 三つの論説の著者は、いずれも、次の4名:キッシンジャー(1973年から1977年まで国務長官)、シュルツ(1982年から1989年まで国務長官)、ペリー(1994年から1997年まで国防長官)、ナン(上院軍事委員会の前委員長)で、これから先、簡単のため、「四人組」と呼ぶことにします。
 「四人組」の第一論説は2007年1月4日にウォール・ストリート・ジャーナルが「キッシンジャー、シュルツ、ペリー、ナンが核兵器なしの世界を呼びかけ」という賑々しい見出しで掲載されました。内容は、冷戦とその終結に至る歴史のかなり詳しい復習と、その後の核兵器拡散の状況の記述を含み、長文の論説ですが、その結語には、次のような麗々しい文章があります。:
■ Reassertion of the vision of a world free of nuclear weapons and practical measures toward achieving that goal would be, and would be perceived as, a bold initiative consistent with America’s moral heritage. (核兵器のない世界のヴィジョンとその目標に向かっての実行可能の諸方策を、いま改めて主張することは、アメリカの道義的伝統に一致する大胆な先導行為であり、また、そのようなものとして認められるであろう。)■
 「四人組」の第二論説は、2008年1月15日のウォール・ストリート・ジャーナルに、「キッシンジャー、シュルツ、ペリー、ナンが核兵器なしの世界を再び呼びかけ」という見出し付きで掲載されました。それは
■ 核兵器、核技術、そして核物質の加速的拡散が、われわれに行動を促す所まで運んで来た。これまでに発明された最も恐るべき兵器が危険な人間たちの手に渡る大変高い可能性に、われわれは直面しているのである。■
という文章で始まります。「四人組」の本当の関心事が顔を出し始めたと見てよいでしょう。これに続いて、「四人組」の第一論説に、ゴルバチョフを始めとする世界中の賢人からの反応があり、米国内でも、マドレーヌ・オールブライト、リチャード・アレン、ズビニュー・ブレジンスキー、ロバート・マクナマラ、コリン・パウエル、などなどの多数の要人が論説の趣旨への支持を表明したことが報告されています。(私の目には、危険人物のリストのように思われてなりませんが。)また、世界の核弾頭の95%を所有しているアメリカとロシアの然るべき関係も論じてあります。この第2論説も長い論文で、興味のある方は、是非原文をご覧下さい。ただ、時間的には、オバマ大統領がチェコの首都プラハで核兵器の廃絶を唱えた演説(2009年4月5日)とオバマ大統領のノーベル平和賞受賞(2009年12月10日)は、この「四人組」の第二論説(2008年1月15日)と、次に取り上げる、問題の第三論説(2010年1月19日)との間に位置していることを指摘しておきます。キッシンジャーはノーベル平和賞の前の受賞者として、受賞者の候補を推薦する権利を持っています。オバマ大統領のノーベル平和賞受賞もキッシンジャーが打った国際的大芝居の一幕であったとしても特別びっくり仰天するほどのことではありません。
 ところで、次に取り上げる「四人組」の第三論説にこそ「四人組」の真の意図が臆面もなく姿を現して来ます。まずその前半を、タイトル部分を含めて、省略無しに翻訳しましょう。:

『我々の核抑止力を護るには』
兵器数の減少に当って、我が備蓄核兵器の信頼性を維持することが必要。

G.P. シュルツ、W.J. ペリー、H. A. キッシンジャー、S. ナン

 われわれ4人は、核兵器に依存する度合いを減らし、核兵器が潜在的に危険な人間たちの手に拡散することを阻止し、そして、究極的には、世界を脅かすものとしての核兵器に終止符を打つというグローバルな努力を支持するために、志を同じくして集まったのだったが、今や、他の多くの人々がそれに参加してきた。われわれは、明白な、そして、脅迫的な新事態を認識するからこそ、そうするのである。
 核兵器、核技術、そして核物質の加速的拡散が、われわれに行動を促す所まで運んで来た。これまでに発明された最も恐るべき兵器が危険な人間たちの手に渡る大変高い可能性に、われわれは直面しているのである。
 しかし、核兵器類を縮小して核兵器なしの世界というヴィジョンを実現すべく努力しながらも、われわれは、われわれ自身の核兵器の安全性、防護性、信頼性を維持する必要を認識する。核兵器が意図も無しに起爆しないように安全である必要があり、正式許可のない連中は使用できないように防護されていなければならず、そして、他の国々が核兵器を持っている限り、われわれの必要とする核抑止力を供給し続けることが出来るように、われわれの核兵器が信頼性を持ち続けるようにしなければならない。この事は、これら三つの項目のどれか一つが失敗した場合の極端な結果を考えるとき、厳粛な責務である。
 過去15年間、これらの任務は我が国の核兵器製造工場と三つの国立研究所(カリフォルニアのローレンス・リヴァモア、ニューメキシコのロス・アラモス、ニューメキシコとカリフォルニアのサンディア)の技術者と科学者によって成功裡に果たされて来た。優れた才能に恵まれた人々のチームが、ますます強力で精巧な装置を用いて、備蓄された核兵器に求められる高基準を満たしていることを保証する諸方法を生み出して来た。これらの科学者たちの業績のお蔭で、国防相とエネルギー相は、1995年にこの保証プログラムが始められて以来、毎年、アメリカの備蓄核兵器の安全性と防護性と信頼性を保証することが出来た。
 とりわけ、三つの国立研究所は、現存する核兵器の寿命を延長することに収めた成功について賞賛されるべきである。彼等の研究は核爆発の科学的理解についての重要な進歩に導き、地下核爆発テストを不要のものとした。
 それにも関わらず、二人の前国防相ペリーとシュレシンジャーが先導する戦略体制委員会が同定したように、前途には問題が控えている。昨年国会に報告書を提出したこの委員会は、核兵器の基盤施設の修繕と近代化のための相当の額の投資と三つの国立研究所に対する財源増加を強く要請している。

以上は、この「四人組」ウォール・ストリート・ジャーナル第三論説の前半の、省略無しの翻訳です。ここまで来ると、2007年1月4日にウォール・ストリート・ジャーナルが「キッシンジャー、シュルツ、ペリー、ナンが核兵器なしの世界を呼びかけ」という派手な見出しで掲載した「四人組」の第一論説、2008年1月15日の第二論説の下敷きになっていた彼等の本音が、臆面もなく、表面に浮上しています。約言すれば、彼等は「核兵器のない世界を実現するためには、現段階では、まず、アメリカの核軍備を増強する必要がある」と主張しているわけです。
 第3論説の後半には、彼等の本音は、いよいよ醜い顔を現します。つまる所は、アメリカの安全を守るということなのです。核拡散を防ぎ、核兵器、あるいは、核兵器に使える核物質が危険な人間たちの手に渡ることを防ぎたいのです。そのためには国防費が、何ものにも優先されるべきだとまで言います。:
■ Providing for this nation’s defense will always take precedence over all other priorities.■
「他のすべての優先事項」の中には、もちろん、今ひどい状況にあるアメリカの医療保険制度も入っている筈です。現在4千5百万人の貧困層のアメリカ人が保険料を払えず、制度にカバーされていませんが、そのために一日あたり平均で約百人の人たちが、適切な医療を受けられず、死んでいると見積もられています。アメリカの安全性の保障とは、一体誰のための保障なのでしょうか。
 いや、横道にそれず、本題を追いましょう。上の「四人組」の第三論説がウォール・ストリート・ジャーナルに掲載された2010年1月19日の時点で、論説の中で強調されている、核軍備に対する予算の増額は既成の事実であったことを、まず、指摘しなければなりません。広島・長崎の原爆を製造したロス・アラモス研究所のあるニューメキシコ州の現地新聞によれば、オバマ大統領は2011年度の核兵器関係予算として70億ドルの増加を計上しています。ナショナル・キャソリック・リポーターという新聞(2010年2月9日)には、ジョン・ディア神父がつぎのように書いています。:
■ 『オバマとその死の事業』
ニューメキシコはこのニュースで沸き立っている。間もなく、このあたりのきびしい風景の中に、ピカピカに新しい、最高技術水準を誇るプルトニウム爆弾製造工場が立ち上げられるだろう。予算書類に署名し、このプロジェクトに祝福を与えたオバマ大統領は、一年前プラハで、核兵器なしの世界を目指す声明をしたその人だが、実のところ、彼の新しい予算をもってすれば、ロナルド・リーガン以来のどの大統領よりも核兵器の生産を増強することになるだろう。
ここに、ジョージ・W・ブッシュさえも上回る偽善の一編がある。新しい核兵器施設のプランを立てる一方で、軍縮をうたい上げる。希望のヴィジョンを高く掲げるその舞台裏で、希望の死を確実のものとする。これぞ、ジョージ・オーウェル風の悪夢だ。
付け加えるまでもないだろうが、核兵器の製造屋たちは大喜びしている。(以下省略)■
 しかし、私に最も強い印象を与えたのは、「Bulletin of the Atomic Scientists (原子科学者公報)」という大変権威のある定期出版物に掲載された、2010年2月4日付けのグレッグ・メロ(Greg Mello)による論文『The Obama disarmament paradox (オバマ軍縮パラドックス)』です。日本でも、反核関係の方々の多くは読んでおられると思いますが、一般の方々にも是非読んで頂きたいものです。以下には、その始めの部分を訳出します。:
■ 昨年4月、プラハで、オバマ大統領は、大幅の核軍縮を公約したものと多くの人々が解釈した講演をおこなった。
しかしながら、今や、ホワイトハウスは核弾頭出費の歴史で大きな増額の一つを要請している。もしその要請の全額が認められると、核弾頭出費はこの一年で10%あがり、将来にはさらなる増額が約束されることになる。オバマの大盤振る舞いの最大の目標であるロス・アラモス国立研究所は、1944年以来最大の、22%の予算増加を見ることになるだろう。とりわけ、新しいプルトニウム“ピット”製造工場コンプレックスに対する出費は2倍以上にのぼり、今後10年間、新しい核兵器の生産に打ち込むことを明確に示している。
こうなると、オバマ大統領の予算と彼の核軍縮ヴィジョンとは矛盾しないだろうか?
答えは簡単である:オバマがそうしたヴィジョンを持っていた、あるいは、一度だって持ったことがあった、という証拠は何もない。彼はプラハでその趣旨のことは何も言わなかった。そこでは、彼は、“核兵器のない世界を求めたい”という彼の思い入れについて語っただけだ。あの抽象のレベルでは、とても新味があるとは言えない漠然とした希求に過ぎない。その一方で、彼は、アメリカ合州国は“如何なる敵対行為をも抑止し、我々の同盟国の防衛を保障するための安全に守られた有効な核兵器の備蓄を維持するであろう”と言明した。■
 術語の説明一つ。プルトニウム・ピットというのは、水素爆弾(熱核爆弾)の中にある起爆装置で、これで核分裂を起こして、そのエネルギーを使って水素の核融合反応を起こさせます。
 上の論文の著者グレッグ・メロは、1989年、ロス・アラモス・スタディ・グループ(LASG)を創設し、以来、核軍縮とそれに連関する諸問題についての信頼できる情報をジャーナリズムに提供する仕事に従事している、元水理地質学者です。ニュー・メキシコ州環境庁の上級役人を務めた経験も持っています。LASGのウェブサイト(http://www.lasg.org/)を見ると、オバマ政権による核兵器関係予算の急激な増大の詳細が分かります。
 グレッグ・メロの上掲の文章をもう一度読んで下さい。プラハ講演で、核廃絶を悲願としてきた日本人の心をメロメロにしてしまったバラク・オバマという人物が、政治家として、稀代の大嘘つき、稀代のコンフィデンス・マン(コン・マン、詐欺師)であることを、これほど冷徹な筆致で断定した文章は、ざらには見当たらないでしょう。
 実は、このロス・アラモス国立研究所の増強と新しいプルトニウム“ピット”製造工場コンプレックスは、アメリカの産軍共同体がブッシュ政権に対して強く求めていたのですが、反対意見も根強く、足踏み状態が2007年、2008年と続いていました。それが、オバマ大統領の出現で、一挙に前に進んだのです。今にして思えば、キッシンジャーを先頭とする「四人組」の論説シリーズも、この状況と大いに関係があったかも知れず、また、真の源泉は、2007年あたりから、いよいよ緊迫の度を増して来たイラン/イスラエル問題にあったのでしょう。オバマ大統領のプラハ講演とノーベル平和賞受賞も、こうした一連の流れの中に位置されるべき事件であったのだと思われます。

藤永 茂 (2010年2月17日)



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5 コメント

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 無事に治療を終えられた由、何よりに存じます。... (櫻井元)
2010-02-18 00:01:25
 無事に治療を終えられた由、何よりに存じます。お疲れ様でした。まずはゆっくりと養生なさってください。

 藤永先生は大統領選での「オバマ現象」以来、オバマの虚像を見抜かれていましたが、本当に日一日とオバマ政権の「地金」が見えてきています。しかし主流マスコミは相変わらず、あのオバマ現象の延長線で報道していますから困ったものです。

 最近でも、オバマの地金がなせる暗いニュースの連続でした。以下のとおりです。

 昨年末に3万人増派したアフガン駐留米軍を中心に、2001年の開戦以来「最大規模」となるタリバーン掃討作戦が今月13日に始められました。

 イランをめぐる緊張もますます高められています。2月17日付けの朝日新聞によりますと、アメリカのギブズ大統領報道官が記者会見で「いかなる選択肢も排除しない」と述べ、武力行使の可能性も排除しない姿勢を示したそうです。

 アメリカ財務省は2月10日、大量破壊兵器拡散に関与したとして、イラン革命防衛隊の資金源とされる企業などを資産凍結などの金融制裁の対象に追加しました。米・英・独・仏の4カ国が4度目の対イラン国連安保理制裁決議の草案作成を始めているなか、それに先立ってアメリカ単独で金融制裁に踏み切った形です。(2月11日・MNS産経ニュース)

 中東訪問中のクリントン国務長官は、今月15日にサウジアラビアのアブドラ国王と会い、エネルギー資源を中国に供給するサウジの影響力をとおして国連安保理の対イラン制裁決議に中国が賛成するよう画策したそうです。(2月16日・YOMIURI ONLINE)

かろうじて中国とインドは、イランとの経済関係が密なため、アメリカ主導のイラン包囲網には今のところ慎重なスタンスを保っているようです。

 今月12日から28日までオリンピックが開かれています。
 オリンピック開幕とほぼ時を同じくしてのアフガンへの最大規模の攻撃開始。オリンピック期間中も続けられる対イランのキナ臭い動きの数々。本当にアメリカという国は、そしてそれに付き従う国々は、人類の平和への願いをどこまで足蹴にすれば気が済むのでしょうか。
 国境を越えたスポーツによる平和の祭典、これがオリンピック本来の存在意義である以上、できればIOCには毅然とした態度をもって、世界の危機に対して一定の影響力のあるメッセージを発してほしいものですが、商業主義と化した今のIOCにはそれすら望むべくもありませんね。

長々と失礼いたしました。
まずはお体をくれぐれもお大事にお過ごしください。
どうぞ末永くお元気でブログを更新されますように願っております。
 
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 しかり、です。 (池辺)
2010-02-19 09:50:28
 しかり、です。
オバマ大統領・・・かつて、世界の予言のひとつ(支配者たちの予言に・・・最後にみなの目をあざむく黒い救世主があらわれるだろうが、しかし、それこそが・・・かれらにとっての救世主、わたしたちには悪魔だと)というのが、あったように記憶しています。

 かれら支配者たちは、自分たちのシナリオを着々とすすめているようですが、わたしたちの声で、そのシナリオを表に出し、オバマが詐欺師であることを広く示しあばかねばなりまくせん。

 こんどNPTの会議に、NYにむけて日本から5000人もがいくそうです。が、彼らは、一体具体的にどのようなアピールをしに行くというのでしょうか。
 まずは、国内でもっと協議すべきではないでしょうか?

 でかける前にもっと、日本政府に核の先制攻撃反対の議案を提出しろ・・・とか、核廃絶案に賛成しろとか・・・内政に十分に働きかける。。。

それこそ、NYにいかずとも国会議事堂を1万人でとりかこんでごらんなさい、そしてその行くお金を、アメリカの偽善をあばくお金の使い方にして、アフガンやイラクへの復興資金にしたらいいのにね。

 そして、行くのは誰か、たしかな効果のある代表を10人ほどで、行こうとしてたその一人一人の渡航費からのカンパを携えてね。。。

 日本政府はまだまだ体質的にもなにも変わっていないし、日本は足元をみないままに“平和ボケ”してるなと思います。あ~~~あ、なかなか人のことは言えないけど、自分できることをしていくしかない。

 藤永さま、お元気になられてなによりです。ほんとよかったです。
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世界最大のテロリスト国家USAの全核兵器は、アラス... (たつまき)
2010-02-20 19:05:56
世界最大のテロリスト国家USAの全核兵器は、アラスカ配備の地球破壊兵器HAARPと共に、08.7.24に創造主らの宇宙ブロックス管理界の命令でプレアデスを指導勢力とする銀河連邦新指導部の宇宙連合艦隊により瞬間消滅作戦で一掃された。
オバマの核兵器廃絶提唱は、そうした決定的な対露戦略的劣勢へのロックフェラー傀儡米オバマ政権の偽善的対応だった。
米オバマ政権は核兵器の補充生産と再配備を試みたが、阻止されている。
HAARPは、チベット独立目的のラサでのテロ暴動失敗の復讐のため起した中国四川省大地震と、宮城・岩手県境地震、岩手北部沿岸沖地震を巨額ドル貢納要求の脅しで起したあと一掃された。
だが再配備して、ドル崩壊回避対策でハイチ大地震を1000億ドルマネーロンダリング目的のハイチ中央銀行乗っ取り作戦で起して、23万人殺した後、再度一掃された。
しかしレプティリアン変身体オバマは最近、同変身体ダライ・ラマ14世と非公開会談して、チベット独立の新たなテロ暴動計画、目的不達成の場合の上海大地震計画で合意した。
ダライ・ラマ14世が執拗なのは、古来の地球侵略・支配者-龍座ドラコニアン(ロンドン市公式紋章、現ロシア国章)と配下トカゲ座レプティリアン(4次元爬虫類型ヒューマノイド)の地球支配本部がラサ地下のシャンバラにあるが、地球の地殻大変動が近いから地上に出して独立王国樹立を目指してるからである。
彼らは凶悪な犯罪者である。オバマはHAARPの再配備を推進しているが、阻止で、実現しない。詳細は:
http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/70.html
オバマらの正体:
http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/48.html
http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/50.html
http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/64.html



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昨日、藤永様のこのオバマの記事を一部要約して伝... (池辺幸惠)
2010-02-22 00:34:23
昨日、藤永様のこのオバマの記事を一部要約して伝えさせていただきました。以前からですが機会ある毎にこのHPを紹介させていただいています。。。そして、今日の紹介の頭に付けた文章です。
============================
池辺幸惠 平和のピアニストです。
 2010年元旦から“ピースウォークfrom沖縄"が沖縄よりはじまっています。
       http://peacewalk.xrea.jp/ 
 それは辺野古基地撤廃やジュゴンを守ろうとの問題だけでなく基軸に非核三原則法制化と、国連のNPT核拡散再検討会議に向けてのアピールがあります。
 そして彼らだけでなくこの5月のNYでのNPTの会議には、なんと日本から5000人もの人々が行くそうです。日本人の集団移動ともいえる彼らは、一体具体的にどのようなアピールをしに行くのでしょうか。まさか物見遊山ではありますまい。しかし私の思うに、それら多くの団体は事前に国内で何度も集まって協議してしかるべきではないでしょうか。
 
  たとえ意見が一致せずとも、それぞれがどのような思いで動いてきて、NYにいって何をしようとしているのか、それらを共有する時、まずは声をあわせて一緒に日本政府に働きかける重要べきこともみえてくるでしょう。
 政府に国連に核の先制攻撃反対の議案を提出しろと言い、核廃絶案に賛成しろと言い、国内においては非核三原則の法制化も一緒になって働きかける必要も出てくるのではないでしょうか。
  それこそ、NYに行かずともその旅費で10倍の人数が国会議事堂に来れて数万人でとり囲めるでしょう。彼ら心ある市民たちが集まって協議して、NYへ行くための確かに効果ある方法を検討し編み出し、最適の代表団をしたてたりのパフォーマンスへの努力が必要ではないでしょうか? 
 実際、政権交替したとはいえ日本政府はまだまだ体質的にもなにも変わっていないし、日本人は自分たちの足元をみないまま“平和ボケ”したままNYに何しにゆくの?と問いたくもなります。

 そこでわたしたちは、オバマというトリックスターにだまされていないでしょうか。
 しかし、だまされたとみせて、オバマ大統領の口先だけの言葉だとしてもそれを言質としながら、その背景をよく見究め、その闇を糾弾しあばいてゆくことが、今後さらに必要となってくるでしょう。

 そのためにも、現代の闇の奥の奥が必要になっています。藤永さま、どうぞ過去からつながる現代の闇の奥の奥を少しずつ教えてくださいませ。
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 68年目の広島平和記念式典、今年はアメリカの... (桜井元)
2013-08-07 00:41:24
 68年目の広島平和記念式典、今年はアメリカの映画監督オリバー・ストーン氏が一般席に参列し、各地の爪痕も見て回られたそうです。赤子から年寄りまで無抵抗の非戦闘員を一瞬にして膨大な数殺戮した残虐非道の兵器ですから、だれがどう考えても明らかな国際法違反なのですが、当のアメリカでは、公的にも教育の場においても「原爆投下は戦争終結を早めた」というとらえ方がまかり通ってきました。そんななか、オリバー・ストーン監督は「自分もそのように信じ込まされてきたが、こうしたとらえ方は米国が創り上げた神話。全くのうそだ」と悟り、公言しているそうです。そして、日本の右傾化、集団的自衛権容認、改憲の潮流を危惧し、憲法9条の価値を強く訴えているそうです。

 オリバー・ストーン監督の参列と発言は、今年のヒロシマの記念日の大きなニュースだと思いますが、NHKの夜7時のニュースではまったく無視していました。一方で、アメリカ大リーグの野球選手のドーピング違反などはご丁寧に流していました。

 現場の記者は取材したのかもしれませんが、デスクや上の方でカットしたのかもしれず、真相はわかりません。しかし、この意図的な、あまりに露骨な、報道対象の「選別」には心の底からあきれかえりました。北朝鮮、イランの核開発には「被爆国」の公共放送としてこれでもかこれでもかと徹底的に批判するものの、一方で、ヒロシマの意味を真摯に見つめ現在のアメリカの世界戦略と日本の右傾化を危惧する勇気あるアメリカ人映画監督が発した真の反核のメッセージはあけすけに無視する。もはやNHKはバイアスのかかった為にする「反核報道」をしているにすぎず、本気で反核報道をしていくつもりはないのだ、ということがはっきりしました。

 ちなみに、広島の地方紙「中国新聞」は、ネット上で見るかぎり、オリバー・ストーン監督の訪問と言動をしっかり取り上げています。米軍基地問題をめぐる全国紙と沖縄の地方紙との温度差とまったく同じ現象ですね。
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