くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

母の気遣い。

2016-12-25 00:00:10 | 縫物

朝9時の予約が最初の病院 次の予約が9時半 3番目は前日順番を取って
ありますので 行くとすぐに注射してくれ こうして 母の病院3つを巡ります。

母の施設を出る時 インフルエンザが流行っていますのでと 職員がマスクを
2つ持たせてくれました。

待合室で診察を待っているうちに いつの間にか母は マスクを外しています。

外したらいかんと   再び顔へかける時   わずかに   私の手が顔に触ったものか
あんた手が熱いね 熱があると違う?   風邪ひいたかね と母です。

そうしてマスクをかけても 5分とたたず外しており その都度掛ける私の手に
熱があるねと毎度言い   70が近い娘を心配する   来年は   90になる母親です。

 

母が施設へ入って7年   年に2回   お正月と花火の夜は連れ帰り泊め   翌日また
施設へ送るという これが毎年の恒例行事でした。

ところが 今年のお正月に感じたことですが 母は娘の家に泊まっても 決して
喜んでおらず 我慢しているのでは? と思うようになりました。

表情も変えず箱根駅伝を観て 出されたものを食べますが 笑わず 自分から
話しかけることもなく 苦行僧じゃねまるで と娘の目には映るのです。

一泊して翌日送り   施設の玄関に着くと ああ 帰ってきたとつぶやき 安堵の
表情を見せて 皆の中に入ると 生き生きと 輝く目や笑顔に変わります。 

病院へ連れていくたびに  お世話を掛けるね  会社を休ませてすまんねと
毎回言い 母の中ではいつまでも 娘は現役の勤め人です。

お正月に泊まるように誘ったら 行こうかね とは言いますが 決して喜んでは
なくて   本心は   お世話を掛けているから 誘いを断るは申し訳ない   なのです。

今では 娘の家は寛げる場所でなく 施設がわが家となっており 安眠できる
寝床がそこにあるという これは家族にとって とてもありがたいことです。

  
  

母ちゃん   そんな気遣いするによばんよ   あと何回   お正月をいっしょに出来るか
分からんけどね   朝連れに行き   うちでご飯を食べて   自分のベッドで眠れるよう
夕方には送っていくよ。

接結ニットでパジャマを縫いました    着てねXmasプレゼントです  きっとぬくいよ。

 

 

 

 

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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (guuchan)
2016-12-25 07:05:40
母のことを重ねながら読ませていただきました。

 母は94歳、入所して4年になろうとしています。
先日もクリスマス会に行き、
いつものように「私だれ?」と自分を指さし聞きます。
分かってるときは「くみさん!」というのですが、
どうやら、(くみさん)という名前のスタッフと思っている節が時々あります。
 お気に入りの夫のことは、よくわかってるのですが、
先日は、「だれ?」と聞くと「他人!」って。
夫と顔を見合わせて笑いました。

 読ませていただいてて、幸いだと思ったのは
病気になった時は、スタッフの方が連携の病院に連れて行ってくれて、優先してみてもらえることです。

 先日は「くみさん、私はお墓の中にいるん?外にいるん?」って聞きました。
笑いながら涙が出ました。
子孝行 (ルイコ)
2016-12-25 07:59:31
 お母様の気遣いはまさに子孝行のようですね。
母親記事や寄せられたコメントには涙腺ゆるみますね。
すっかり施設に馴染んでいらっしゃるので娘としてのくりまんじゆうさんは安心して時々笑顔で訪問されればいいですね。
 まだまだ外出可能なお母様との時を充分楽しまれてください。
パジャマでの生活が長くなった我が家の姑にはせいぜいしみったれたものでなく可愛いものを着せてあげようとこれで若返らせたものでした。
 お母様には手作りぬくぬくプレゼントでしたね。(^_^.)
酉年もケッコーな年になりますように・・・。
おはようございます。 (TANAKA)
2016-12-25 08:06:22
お母様の想い、娘の想い、読ませて頂いて胸が熱くなりました。
顔には出さずとも、きっとお母様は喜んでおいでだと思います。
自分自身のことを思うと、息子しかいない私は、
せめてお嫁さんに迷惑をかけないようにと、切に思うのみです。
良いお年をお迎え下さい。
母と娘 (しまそだち)
2016-12-25 10:55:29
素敵な施設ですね
7年もお世話に
一瞬 のことも考えました
お正月と花火の日 1泊は 訪問介護さんも頼まず
お過ごしになるのですか
直接的なこと 尋ねてしまったかしら

実家の母は 未だ 元気ですが そのうち 深刻な問題となりましょう
一応 こちらに呼ぶつもりです
施設や病院が近いので

先日ちょっと戻って手伝ってきましたが、歳がよったなぁって感じました

姑は 今のまま機嫌良く過ごしてもらう外 ありません
ニッコリ笑ってくれるだけで、長生きして欲しくなるもんですね


娘の気遣い (熊本)
2016-12-25 14:58:58
お互いが どの様な状態がベストなのかを考えながらの過ごし方が大切ですね。
朝お迎えに行かれ午後ほっとできる所にかえる。無理のない優しい娘としての心遣いに
こんにちは (のびた)
2016-12-25 15:06:41
幾つになっても母は母 娘は娘です
お母さまが娘の額に手を遣って熱がある! 愛を感じますね
施設入所を寂しがる方が居ますが 居心地良いと思って下されば これも寂しいけれど心の負担が軽くなります
くりまんじゅうさんへ (まりも)
2016-12-25 17:33:52
幾つになっても 親は親なのですね
手に触れただけで 熱が有るの?と分かるくらいに
暖かそうな クリスマスプレゼント
きっといい夢が見れますね
guuchanさんへ (くりまんじゅう)
2016-12-25 18:10:18
こちらでも病院が経営しているグループホームはお医者様が
施設へ来てくれますので家族が病院へ連れて行くことは
ありません。 母の施設はそうではないため家族が連れて
行くことになります。私が仕事を持っているときだったら
大変でした。 お墓の中か それとも外にいるか とは
お母さまは何とかわいい方でしょうか 泣き笑いになりますね。
母が逝った今年 (Anne)
2016-12-25 20:45:06
くりさんのこと。
コメントされている皆さまのこと。
など読んで涙が出てきました。
満開の桜の花見をして95歳で静かに逝った母でした。
施設でおしゃれをするといったら、パジャマとスカーフくらい。
めんどくさいのを言い訳に、パジャマは買うものと思ってました。
そしてたくさんの可愛いパジャマが私の手元に・・・
母が喜んで着たパジャマをとっかえひっかえ着てぬくぬくとしているワタシです。
おかあさま、一日でも長生きして欲しいものですね。
おかあさまにとって (ぐり)
2016-12-25 20:59:00
施設はもう我が家になっているんですね
そのように思えるということは
しせつのいこごちもいいのでしょうね
お年よりは慣れた環境がいいといいますから
それでなんでしょうね
娘さんにも気づかいをされているんですね
優しい柄のパジャマは着やすそうで
お母様をつつむでしょうね

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