ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「自然科学の力を現代病と闘う武器に」

2013-11-14 09:02:36 | 日記
 今年の夏も振り返ると本当に異常な暑さでした。悪臭については特にひどく、例年にないほどとの報告がありました。 普通、悪臭とともに衛生害虫のハエのことも気になります。昔から「5月蠅」と書いて、「うるさい」と表現しました。畜産においては、秋始めの今月がハエのうるささが気になります。夏のハエと違って、日溜まりに集まり、その数は半端でなく群をなしているからです。畜舎周辺に行きますと気になります。 豚の疾病もそれに伴って発症するものもあるようです。過日、朝日新聞に「ハエたたき失敗当然」との見出しで、「ハエは危険を感じると逃避準備をして、0.2秒という素早さで逃げていく、という論文をアメリカ・カルフォルニア工科大学のチ-ムが専門誌カレント・バイオロジ-(電子版)発表したというニュ-スが乗っていました。 同大学のマイケル・ディキンソン教授らは、1秒に5,400コマ録画できる高解像度・高速度カメラを使い、ショウジョウバエをハエたたきで狙う実験を撮影・分析しました。その結果、ハエは飛び上がる前に脚を使って体の重心を微妙に移動させ、ハエたたきが来る方向とは反対側に飛べるように準備することが分かりました。この動きには、0.2秒ほどしかかかっていませんでした。 これは、ハエの神経系に危険が迫る方向と、脚や体の適切な動きを即座に結び付ける「対応表」のようなものが仕組まれていることを示すのだそうです。ハエの動きも分析する自然科学の真剣さも貴重な考え、また姿勢と言えるのではないでしょうか。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、大豆100%で、原料として酵母菌と乳酸菌、麹菌を用いて大学でつくられたことに意義があります。当時大学教授は、これは20年後に必要になる物だと言っていたとのことです。当時は、昭和40年代の初めでした。そして大阪の獣医学博士の先生が、鶏のニュ-カッスル病のワクチン接種後、抗体価が通常の10倍に上がったと発表しました。 これは始まりで、昭和50年から私が受け継いだのです。もう35年以上過ぎましたが、疫学的疾病予防を中心に普及しております。 特に、豚の肺炎を中心とした疾病、混合感染症が近年注目されていますが、豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)など、各種ワクチン接種で予防する疾病にはその効果は安定しております。 自然界において、疾病のワクチン抗原に対して、抗体反応の抗体価の数字が1つの目安となっている仕組みを理解し、利用することを、現代病と闘う1つの方向性と考えてみようではありませんか。

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