ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「菌の侵入を防ぐバリアーとなり、肺炎、その他の疾病から豚を守る」

2022-06-22 08:48:11 | 日記
この冬は、平均的な気温と言われていますが、ここ2~3年が暖冬だったので余計に寒く感じられます。そのせいか年頭から風邪にかかる人が多く、特に高熱を発し、せきが出るなどの経過の長いのが特徴のようです。養豚の世界でも、昨年は肺炎が流行して大きな被害を与え、ついには年間を通じて、北海道から九州地方まで全国的に発生となりました。 聞くところによると、肺炎の種類のうち、パスツレラ肺炎との情報がある豚の肺炎には、そのほかにもマイコプラズマやヘモフィルスなど数種の菌もあると言われています。それら肺炎も経営を圧迫する疾病ですが、肺炎を引き起こし、そのほかの疾病の源ともなる風邪は、いわゆる「万病の元」の言葉通りと言えます。 以前にも書きましたが、豚の疾病には、伝染病と自発性の二つのものがあり、その原因としては、飼養管理にあるものと、寄生虫によるものとがあります。最も恐ろしいのは伝染病で、代表的な豚コレラをはじめ、その対策として、ワクチン接種の励行が必須ですが、これは免疫抗体を上げることを目的としています。 近年、豚コレラ撲滅の運動が高まっていますが、その基礎となるのは、豚コレラを消失させることです。これには地域ぐるみの運動が必要で、それには疫学的な考え方が第一です。また、豚自体の抗病性や免疫賦活作用の向上が大切になります。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの20年の歴史の中でも、投与から約一ヶ月くらいで肺炎がなくなり、今までのような抗生物質や抗菌剤を使用しなくなったという効果が認められています。その他の疾病も発生しなくなり、薬品購入の激減と、経営状態の充実が図られ、ゆとりも感じられるようになります。 また、発情再帰が早くなり、離乳後5~7日目で種付けが出来るようになり、しかも産子数も増えるので、一腹年間20頭以上の成績を上げて、育成豚舎が満杯との嬉しい悲鳴が聞こえるほどです。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは薬品ではありませんので、その点を理解して使用しないと、せっかくの宝も持ち腐れとなってしまいます。結果を確認しながら使用マニュアルを守って使用しますと、約一年で、目には見えませんが、豚舎の周囲にド-ムのようなバリア-ができて疾病の侵入を防ぐようにです。その際、豚舎の周囲に石灰を坪当たり五kg散布し、豚舎内部には石灰乳を塗布、あるいは噴霧して、疫学的基礎をつくることが必要です。 中には、せっかく活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用しても一応の成果を上げても、それが自信がついてつい使用を休止し、また、元のような疾病事故の連発となる場合もあります。それで反省するとよいのですが、のど元過ぎれば熱さを忘れて、繰り返してしまう人もいますのです。 東北に「カンパ火にこりず」という諺がありますが、自然界の仕組みを取り入れた活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、まさにこの粘りと継続が大切なのです。 世の中では、豚の肺炎や他の疾病が心配されていますが、その報告をするほどではないようです。しかし、反対の人も多く、きちんと使用方法を守らない人が多いのが玉にきずです。 32年前、約三五万戸と言われ全国の養豚家数も、今や一万三〇〇〇戸。むべなるかなは、私一人の思いではないと思います。 豚コレラ撲滅も結構ですが、その基礎となる疫学的考察からの、飼養管理体制の構築が第一であると考えます。
 

「悪臭の元を豚の体内から断つ」

2022-06-17 10:15:36 | 日記
 多くの養豚農業経営は、家族労働経営です。その基本になるのは、一腹年間20頭以上の肉豚を出荷することで、これが一つの指標になります。 そのために必要なのが、環境を疫学的に整えることです。豚舎周辺には一坪当たり五kgの石灰を散布し、また、豚舎内は水洗い後、石灰乳を床全面と高さ1m60cmにわたり塗布します。これを6ヶ月に一回励行することが、疫病減少の効果が認められます。 反対に豚舎の周辺が臭うのは論外で、何をやっても効果はないことを覚悟しなければなりません。これができないようでは、悪臭公害の巣と言われても仕方がないでしょうし、ひいては、経営においても赤字転落の兆しと見るべきです。 さて、豚舎の環境整備も大切ですが、豚の体内の整備も非常に重要な問題です。 豚には、高度な栄養価を持つ配合飼料を給与しますが、これはいわゆる高タンパク質、高カロリ-に設計されています。これら、特にタンパク質は、豚の消化能力をフル活動しても消化しきれず、腸管内でアンモニアや態窒素となり、排泄されるふんが臭う原因となります。 体内でアンモニアや態窒素が発生すると、体が酸性(アヂド-ジス)となり、唾液の不足や、腸内細菌叢の非正常化を引き起こします。その結果、消化機能が弱まり、免疫作用も弱くなってしまいます。これではせっかくワクチン接種をしても効果が現れず、疫病が発生するのも当然です。「豚舎が臭いということは、病気の巣と思うこと」。そこで、腸内細菌叢を健全に増進させるために、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが必要となるのです。 食品衛生法に基づく規格食品群39品目の中で実際に使用が許可されているのは乳酸菌、酵母菌、麹菌の三菌のみです。三菌以外の菌に惑わされないことも、二一世紀に向けての出発点なのではないでしょうか。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚の生理機能を活性化させ、特に肺炎がなくなります。また、発情再帰が早く、しかもしっかりとわかるようになり、分娩子豚数が増え、育成率が上がるなどの効果がみられ、肉豚出荷が安定し、ひいては経営を安定させる基礎となります。 現在はあまりにも情報や選択肢が多過ぎます。いざ選択しなければならない時に、ついあれもこれもと手を出し、結局は元の木阿弥となってしまうこともあります。しかし養豚農業経営は、計画を建てたなら、一歩一歩積み重ねることが大切なのです。 養豚経営歴が長いからといって、ベテランとは言えません。自分の信念もなく、他人の見よう見まねや、よいところだけを猿まねしようとしても、結果は今までと少しも変わらないとの声を聞きますが、先輩諸兄がちゃんとした経営を見せれば、いくらでも後継者は続くものではないでしょうか。 養豚の世界は、豚価がよくなったといっては喜び、低価格になったといってはがっかりして、豚の数もそれにつれて増えたり減ったりと同じことを繰り返しているように思われます。こうしたことは大体、半年周期で推移しているようです。 私は、これからの養豚農業経営は、飼料作物のことなども考えて、自然方式、特に弥生式養豚などもいいのではないかと考えているこの頃です。

「活性酵素食品で免疫力をたかめ、安全・安心・安定のトリプル経営」

2022-06-08 09:26:27 | 日記
養豚農業経営も12月の締めくくりの時、技術的にもいくつかの反省点があると思います。豚の疾病については、ワクチン接種しても、効果なく病気発生を起こし、多大な損失を被った例もあるとのことです。ワクチン接種の場合に大切なことは、接種適時を把握することです。ワクチン接種した母豚から生まれた子豚は、母豚から受け継いた移行抗体(ガンマ-グロブリン)は、初乳よっておこなわれます。親豚の血液中にあるガンマ-グロブリンは、濃縮されて初乳に出てきますが、脆いものなのでだんだんと失われ、生後25~30日くらいで3分の1くらいに減少します。また、生後五百万あった血球数は、生後2~3週目辺りで貧血します。これは豚特有の生理的な要因であり、生後3日目の鉄剤投与も、その貧血を防ぐためのものです。子豚の下痢も同じように、豚特有の生理的要因により発生するのです。 子豚が生まれてくる時の状態は、人と比べると未熟児の状態と言われています。本来ならば、ガラスの保温室で発育をしなければならないくらい弱いというのです。 飼養管理の技術も、それらを認識して、せっかくの子豚を減らすことなく育成したいものです。そこで、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを親豚に与え、その感化を胎内でうけさせろのが重要なポイントとなります。 親豚はもとより免疫賦活作用を高く持ち、それを子豚に移行させるので、生まれながらに抗病性のハンデを持ってくるのです。子豚は生後3日目に鉄剤とマクロビンを投与すると、体に赤味がさし、いわゆる早発性白痢の様な状態な状態になりますが、2~3日で正常なふんをするようになり、それによるダメ-ジは起こりません。 ところで豚の疾病には、伝染病と自発性の2つのものがあり、その原因としては、飼養管理にあるものと寄生虫によるものとがあります。この中で最も恐ろしいのは伝染病ですが、豚コレラをはじめ、ワクチンのあるものは予防接種の励行が最も有効な対策で、免疫抗体をあげることが、ワクチン接種の条件となります。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、その条件を満たしてくれるものであり、自衛の手段を講ずるほかない伝染病予防の中でも、最適のものと言えます。疫学的な観点からは、豚舎周辺に対する石灰散布が基盤となります。加えて、ワクチン接種のプログラムの励行、豚の赤信号発見、体温計の活用などが重要となります。豚の様子が変だと発見したら、態度、食欲飲思の有無、ふんの状態、目やに、鼻汁または鼻の孔がきれいか、黒いかと観察し、必ず体温を計ることが大切です。体温も計らず、いきなり注射をするなどということは、無茶なやり方です。 養豚経営者も一つひとつのことの積み重ねで成り立つものです。なつかしい言葉ですが、未知成長因子(UGF)の曖昧から、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが確立した今こそ、安全・安定・安心のトリプル経営実現を目指してはいかがでしょう。

「飼養管理の基本」

2022-06-07 09:41:58 | 日記
各地から豚の疾病についての問い合わせが相変わらず多いことに、驚いております。多くは発病してからの対策についての質問が大半です。 豚の病気も増えまして、それについて各種ワクチンも開発されています。生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイド、コンポ-ネンワクチン等、それぞれ特徴ある製剤です。 長期間強い免疫が持続するもの、免疫機能の低下した豚や妊娠豚にも接種でき、副作用が著しく軽減されているものなどが言われております。豚の疾病に対して発生してから治療するのでは間に合いません。それは緊急時のみに行うことです。 飼養管理の基本は疫学的なものの見方が必須条件です。農作物の栽培で、かかせないのは圃場の整備です。特に栽培する作物の生理にあった圃場整備が必要で、例として、馬鈴薯は、アルカリ性の土壌を好み、肥料は酸性のカリ肥料を好むとか、牧草栽培においては石灰を10a当たり100~150kg散布するなど、最低の基本技術と言えます。 養豚農業経営するのにも環境整備が必須条件と言えます。酸性土壌で、ミミズがいるような所は、豚を宿主とする寄生虫をはじめ丹毒、豚コレラ、トキソプラズマ、コリネバクテリア等々、多くの病原菌がいると認識して下さい。そして、彼らは、宿主である豚が健康を害すると、とびかかって行くのです。 どんな抗生物質や抗菌類を使ってもミミズのいる豚舎周辺では、その効果が表れないと断言できます。 山の斜面をくずした場所、埋め立て地、または畑地を利用して、新しく豚舎を建て、そこに豚を飼養すると必ず病気で大きな事故が起こります。そして、廃業となった例は、相当数あります。私が今でも新しい養豚場を建てる時のアドバイスは、このことが最優先です。誰でも風通し排水等、また太陽光線の斜入角度などを前提にしますが、それは二の次とします。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スについての問い合わせ、または注文をうけておりますが、ミミズがいるか、石灰を坪当たり五kg散布、春秋年二回するかの二つを聞いて、それの確認を得てから送るようにしています。 一年中豚の肺炎が絶えない、子豚の育成中、ボロボロと落ちるなどは、養豚農業経営の原点を忘れているか、目先の情報についまどわされているのではないでしょうか。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、理屈ぬきに肺炎がなくなり、他の疾病も防ぎ経営の総合実績がアップし、養豚農業経営の自信を高めています。それもこれも、しっかりした環境づくり、ワクチン接種のプログラムとの組みあわせが、飼養管理の技術指標となります。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、免疫賦活作用を高め、ワクチン接種後の抗体価を高め、ワクチン接種後の抗体価を上げるのが特徴です。そのことが豚の生理機能を強くし、これが幹となって、経営の枝葉を繁らせることになるのです。

「猛暑に耐える養豚経営」

2022-06-06 09:07:37 | 日記
猛暑・酷暑と超暑さの表現が定番の8月となりました。1960年代の10年間を比べると、今までは、ほとんどなかった熱帯夜が東北南部でも記録され、名古屋市や広島市などでは、倍以上に増えています。 群馬県前橋市、埼玉県熊谷市など首都圏北西部の都市では、最高気温が36度に達する酷暑の日も増加しています。 家畜は一般に暑さに弱く、ぐったりとして夏バテ気味になり、食事量も落ち、体力低下でワクチン投与の効果も少なく、肺炎などの疾病もほとんど慢性的に発病します。現代の配合飼料は完全といっても過言ではないほどの内容を認識していますが、問題はその使い方と考えられています。高タンパク、高カロリ-はもちろんのこと、ビタミン類、ミネラル、その他、抗生物質や抗菌剤と至り尽くせりに整っています。問題は、それを完全に消化吸収しているか否かです。 例えば悪臭があれば、消化吸収が充分ではないと考えられ、完全に消化吸収していれば、悪臭のもとがなくなっているので臭いはなくなると考えるべきです。 活気のある豚は、生活態度もはっきり判別でき、種付けもうまくいきます。 ワクチン接種後の抗体価の数字も高く、その効果が経営に大きく作用します。 この消化吸収は、物理的なものと科学、化学的な組み合わせによって行われるもので、人間の胃の藥的考えではだめです。 特に腸内細菌叢の変化によるもので、腸内細菌叢の変化に作用するのは、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スです。 特に前回6月号に、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの由来の中で説明しました。酵素作用の仕組みを見直して下さい。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが豚に及ぼす結果として第一に肺炎が無くなることです。第二は免疫賦活作用の活性化により、その他の疾病、例えばオ-エスキ-病、ヘコヘコ病その他、不明な疾病(ヘルペス様疾病)なども、周囲で発病していても、発病しないなど、今までのような抗生物質、抗菌剤依存から、開放されて養豚農業経営に大きくプラスとなり、ほぼ完璧と言えることが、実績となっています。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚に限らず、乳牛、鶏などそれぞれの動物や人間に対する能力を充分に示してくれるのが、頼もしい実態です。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは薬品ではないので、薬効的速効は認められませんが、腸内細菌叢の変化とそれによる生態の機能が強く変化定着し、ホルモン的作業の活性と特に免疫賦活作用の効果は、専門家でも判りにくいものです。 豚およびその周辺免疫的と言うか、今流行のHACCP的とでも言うか、病気を寄せ付けない作用を示すものであります。飽きずに使うことそれ以外にありません。