ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「新農業基本法と畜産・酪農の姿勢」

2022-04-06 10:06:56 | 日記
1998年度の畜産・酪農対策運動の焦点がまとまりました。最大の焦点になるのが政策要求です。今、畜産、酪農家が一番困っていることを分析すると①ふん尿処理②労働加重③負債問題④高齢化と後継者難の4つの課題です。特にふん尿処理は規模拡大、低コスト化、畜産環境規制を迫られる農家の最大の悩みの一つであります。ふん尿処理には多額の投資と労働力の確保が必要となり、個々の農家だけでは対応しきれないのが現状であります。関税引き下げによる食肉価格の低下や乳価の低迷が続く中でふん尿処理の投資をするのが難しい現状であります。 本誌にも何度も書きましたが、養豚場から悪臭の出る所は経営的にもよくない所です。悪臭は外に出てから処理しても簡単にはなくならない。臭い物にフタと言うが、だめです。やはりもとから断ち切るのが正しい方法と言えます。わざわざ悪臭消滅に手間をかけるなどは、無駄なことです。配合飼料の高タンパク、高カロリ-の消化吸収には、豚の腸内細菌叢を活性化・消化分解の強化を促し飼料成分を完全に近く分解吸収することにより、ふん尿の悪臭が減少し、悪臭のない環境になります。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スはいつも証明しています。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの由来を示しますと、東京農業大学住之江研究室発明として昭和49年7月20日付けで特許公報に発表されました。 糸状菌と酵素菌を併存させた濃厚飼料で、その説明として、この発明は大豆、フスマ、または、トウモロコシなどの穀物を原料として、これに糸状菌を発酵させた酵素類と酵母とを併存させて、動物体内の自己消化による飼料の栄養効率を高め、特に自己自身では酵素造成力の少ない幼稚動物にこの発明の実施によって製出した飼料を投与して、その成長が促進することができる濃厚飼料として提供する目的でなされたものです。従来、糸状菌と酵母菌とを同一の原料を培養基として同時に繁殖させることは、困難であって不可能に近いとされていたが、飼料中に酵素と酵母が併存することは、その飼料価値を高め、その相乗的作用に優れた効果をもたらすものであることは、多くの動物実験の結果は明らかで、それが望ましいものであるとされていながら、簡単な製造法が開発されていませんでした。そこで、この発明は培養基となる原料と酵母菌に特殊な加工を施すことによって糸状菌と酵母菌を併存させるようにした。大豆、フスマ、またはトウモロコシなどの穀物を単独または適宜混合したものに、有機酸あるいは無機酸を添加し酸性となし、これを蒸煮したのち放冷し、これに酸性の側において強いアスペルギルス属菌種と、同時に酸性の側において強いサッカロミセス属あるいはトルラ属の菌種にスタ-タとして、ブドウ糖などの糖分類の少量をよく混合して塗り付けたものを接種して、製麹室に入れ、常法により製麹に入れたもので炭酸カルシウムを添加して粉末にし、経年変化の起こらない長期保存に耐える濃厚飼料としたものです。以上が説明でありますが、現在原料は大豆を使っており、健康食品の資格をとり、ベルフィ-ユの商品名で普及しております。特に豚においては、免疫賦活作用が強く、作用し肺炎、ヘルペス様疾患の発生も抑える、発病再帰が明確になるなどの養豚農業を充実させる産子数、育成率など多くの実績があります。

「豚が丈夫で病気に強く、繁殖・育成の成績が上がる」

2022-04-01 09:01:20 | 日記
 安全でうまい豚肉の供給こそ、養豚農業経営者の義務である。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは現在、生菌製剤として承認されている。特に家畜の排泄物の悪臭が著しくなくなることがその証明である。腸内細菌叢に変化と活性を促し、作用として菌が有効に働くということだ。次いて有害物質の抑制、病原菌の阻止、消化の活性と有効成分の合成さらに見逃せないのは免疫賦活作用が強化されること。これにより抗生物質や抗菌剤の使用の激減が認めら、肺炎等の疾病が無くなり、ヘルペス様疾病の発病も抑えられることは今までも知られるところである。近年丸粒とうころこしの利用が普及している。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スに注目したヒントは自然界を見直したのが始まり。本誌にも何度か掲載しましたが、復習のつもりで聞いて下さい。「スプ-ン一杯の土には、50億のバクテリア、2000万の放線菌、100万の原生動物、20万の藻類がいる」と言われているということは、同時にその土が生きている証拠である。 疫学的に環境をみるとこのようなことを身にしみて感じる。生菌製剤の必要なわけはこのためだ。話をもどして、丸粒とうもろこし利用の自家配合飼料をつくる注意として、とうもろこしの割合は、65%以内とする。亜鉛欠乏をおこすから、硫酸亜鉛0.02%、ビタミンB12を除いたB群、飼料100gが中/mgビタミンD飼料100g中200IU。これは、便秘、食欲不振の予防として、配合飼料の比重1リットル豚570g~580g、必要なアミノ酸、メチオニン、リジン、シスチン、トリプトファン、必要なビタミンA、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、K。9種類以上が注意する点である。繁殖豚の飼養管理については、交配後2週間以内に飼料給与料を2kgに減らす。胚の発育中止が産子数に影響する。交配後13~21日の間が受精胚の着床する時期である。分娩豚舎に日光が充分に入っているか、または、16~18時間の点灯をする。頭数の雌豚を同時離乳し、オ-ルアウトを実施し群飼する。離乳当日の24時間は飼料と水を給与してはいけない。離乳後は思い切って増し飼いしフラッシングを行う。分娩後の飼料給与として、分娩日0kg、2日目1kg、3日目2kg、4日目3kg、経産豚は5~7日以降7kgを限界に不断給与初産豚3kg以上給与。子豚の飼養管理、分娩時子豚体重1.5kg以上。マクロビン、鉄剤の確実投与。28日離乳時体重7.5kg以上。離乳時子豚生存率96%以上、離乳後6日種付け90%以上、生後60日齢の体重22kg以上。以上のことを指標として実施し、各自の実績と比較して下さい。また近年高度公害、特に悪臭が問題になっています。養豚場の近くで悪臭があるところは経営も悪く借金に苦しんでいると想像しても過言ではない。また豚の達成率や斃死も多いと言える。 疫学的にみても、悪臭問題、水質汚濁、豚の疾病との関係は断ち切れないものと決めて考えるべきである。96年4月頃、豚流行性下痢(PED)が関東に北上し、千葉県、茨城県と発生の噂もあった。混合感染が出るので難しいとのことである。