ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「農場の環境整備には、経営規模ごとの工夫が大切」

2020-09-30 09:11:49 | 日記
養豚農業経営は環境保全対策について、認識をあらたに立ち向かう季節となりました。一般の人々は悪臭問題、汚水廃水処理などを気にしています。 特に悪臭に関していえば、ふん尿共に外に出てから臭いものにフタ式の方法では、どれも決め手となりません。 やはり、元から断ち切る方法が正解です。 しかし、悪臭をなくすために給与される飼料添加物は、それだけの目的ではもったないと思います。しかも、現在の養豚農家でそれだけの経費ががけられるかについて、考えさせられます。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、腸内細菌叢を変化させ、飼料の分解をほとんど完全といえるくらいこなします。 特に、タンパク質の分解は、アミノ酸として豚に吸収されるため、その結果として免疫賦活作用が高まり、ワクチン接種後の抗体価を上げるなど疾病の発生を防ぐ効果が得られ、抜群の成績を示します。 悪臭の根源は、消化吸収の作用の中で、飼料中のタンパク質がアミノ酸として吸収された以外に、アンモニア態窒素の形でふん中にあるために、それが悪臭の基礎となると認識できます。それに付随して、外のメタンブタンなどが、さらに、においを補強しているのだと考えられます。 悪臭を元から断ち切れとは、飼料を完全に使いこなすということです。例えば、ふん中に栄養素がないと、ハエがそこに卵を産みつけ、それが孵化してウジとなります。やがてハエとなるわけですが、ハエにならなかったという結果もえられています。 悪臭がなく、ハエもいない豚舎環境は相関関係として表れます。 また養豚経営における環境整備は、第1にふん尿の固液分離です。固形のふんの方は、堆肥として処理します。 液体としての尿と豚舎の洗浄水は、尿だまりに受け、それから沈殿槽で沈殿させるのですが、そこでスカムヤ汚泥として処理しにくい状態が現象として出てきます。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは食べ物であるため、少々もったいないですが、沈殿槽に下げておくと、約24時間でバッキ槽でのバッキが可能です。排水時の汚泥に含まれているBOD、COD、SSは国の基準の3分の1以下となり、大腸菌などは1ml中4000個あったものが3~4個くらいになるという結果が出ました。これは約300頭を飼養している経営農家で、1~2年実施した時の成績です。 ここ数年、大型経営の養豚農家では、紅色硫黄細菌(赤菌、赤クロレラ)を使って、バッキ槽で処理を行っています。この場合、においや汚泥もなく、野菜の液肥として使用されています。 養豚農業経営は、その規模により、それぞれが工夫して環境整備し、第三者から「きたない」、「臭い」、「ハエがうるさい」などといわれないように気を付けなくてはなりません。 養豚場の近くに行った際、悪臭がする養豚場は経営状態も臭いようです。 これから夏に向かいます。 8月は一応、種付けの時期です。これが成功して繁殖がうまくいけば、将来の経営の展望は明るくなるのです。今からその準備をしましょう。

「豚肉生産には、均衝のとれた飼養管理が不可欠」

2020-09-25 08:57:04 | 日記
 養豚技術がよくなり、成績として産子数も一腹当たり24頭を出している作今です。しかし、子豚の育成中の事故は多く、せっかくの産子数も病気のために減っていくため、これがまた経営を圧迫しているのも事実のようです。 いままでは疫学的な立場から考え方を記してきました。例としては、豚舎周辺にミミズがいないようにするには、坪当たりで石灰を5kg散布するといったことです。また豚舎および豚房については、苛性ソ-ダ液で洗浄しますが、石灰乳を塗る消毒液はヤシマ産業(株)のグルタグリ-ンが効果を発揮します。 豚本体、特に生後1ヶ月以内の子豚は母乳を通して免疫グロブリンが取り込まれ、体を守る役目をしています。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを親豚に給与していると、体内でその感化を受け、また親の乳からもさらに単位の高いα「ガンマ-」グロブリンが乳を通して子豚に取り込まれるため育成率が向上します。 子豚の哺乳中から離乳にかけての大腸菌などの予防としては、生後3日目に鉄剤とマクロビンの注射を実施します。私はこれを必須作業としており、昭和40年頃より子豚育成のマニュアルにも出しています。 豚の乳の3倍濃いといわれ、高タンパク質な栄養物です。子豚にはタンパクを分解する力が弱いのもいるはずです。それを補うのがマクロビンタンパク分解酵素です。 例えば、離乳子豚に多発する疾病の多くは肺炎を伴うものがあります。オ-エスキ-病、グレ-サ-病、マイコプラズマ病、サルモネラ病、AR、PRRS、大腸菌などが挙げられます。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの特性は、免疫機能を高めることが第一ですが、侵入してきた異物とされるものを排除する力も活発です。免疫細胞は何種類もあり、いざという時には「全軍発進せよ」と伝達して、それらがお互いに命令を出し合い、悪質で強い病気を封じ込めると考えられます。それは、周囲で病気が発生していても発病しないということが証明できます。 もちろん、ワクチン接種は手抜きなく行わなければなりません。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの強いところは、ワクチン接種後の免疫抗体が約8倍~10倍くらいに上がるということです。「ワクチン接種をしても効果がない」という声を聞きますが、いろいろな要因があると推測できます。 豚が大型化したため、飼料も高タンパク質となっていますが、その割にはカロリ-が不足して、豚が求めている数字には合わなくなっています。 配合割合でみると、トウモロコシの使われている割合が65%以上と高くなっており、亜鉛が足りないのではないか、豚の環境の内外にひずみがあるのではないかなどといったことが考えられます。 安全・安心・おいしい豚肉の生産には、均衡のとれた飼養管理が不可欠であると考えます。

「子豚づくりの積み重ねが、養豚経営の成功の秘訣」

2020-09-24 09:02:24 | 日記
今年は秋から冬にかけての気温が温暖に推移するのではと、予想されています。 朝夕と日中で10℃の温度差があると、豚はストレスを示し、体調が不安定になりやすい家畜です。 これを予防するには、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与するという方法があります。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与すると、約5日ほどで腸内細菌叢に変化がおきて、飼料の消化吸収に働き、特にタンパク質に対しての作用が強く示されると推察できます。豚自体の生理的機能が活性化し、特に免疫賦活作用が活発となるため、ワクチン接種後の抗体価が8~10倍に上がるという結果が示されています。 また肺炎の発生が激減し、抗生物質の使用も減少し、さらには発情再帰が鮮明になり、種付け作業も楽になったとの報告がされています。 子豚の育成時の哺乳中から離乳、さらには離乳後から30kgまでの育成、そして50kgまでの育成と各段階別に区切りの良い発育は全く不安のない正常な状態で発育増体するため、肥育豚舎に移動する際も安定しており、これは全国的にも報告がされています。 繁殖技術の向上により、産子数は年間1腹当たり24頭、またはそれ以上が確認されています。しかし、せっかく生まれた子豚が育成の段階で欠けるのを防ぐため、今までもできるだけのことを行っていましたが、どれもこれもというものがなかったのです。 活性酵素食品ゴ-ルデンを使用したら、諺にもあるように、まさに目からウロコを体験できたとの喜びの報告がされています。 そのほか、肺炎はもとより疾病の発生が少なく、抗生物質などの使用もそれこそ激減し、安定した養豚経営を確立しています。 環境衛生の面から見ても、ハエの発生が少なく、悪臭も驚くほど少ないという結果が得られています。 以前にも本誌で書きましたが、ふん処理に利用すると汚泥のスカムがなくなり、処理された汚水のBOD、COD、SS、大腸菌などが基準以下の3分の1という数字が示されています。 畜産の環境衛生の基は、飼料のカスふんによって発生するのです。臭いということは飼料中のタンパク質が完全に消化されず、アンモニア態窒素のままであると考えられます。 また完全に消化吸収されていれば、カスそのものは臭くないと考えられます。一遍性の腸内細菌では、飼料の各種成分、特にタンパク質の分解は難しいと思います、考えてみると、飼料が良すぎるのではないでしょうか。 豚が生理的に求める飼料を見直すことが大切です。 いわゆる大型豚になってから、高タンパク質、高カロリ-の飼料内容が独り歩きしているような感じがします。 飼料中のとうもろこしの配合割合が多いと、亜鉛不足となりますが、豚のような幼弱動物は発育に大きく影響します。 そのほか、いろいろと気になるところもありますが、現代の豚肉消費拡大のキャッチフレ-ズは銘柄豚でなく、安心・安全・おいしいが表題です。 環境共有保全型など、いろいろな表現がありますが、疫学的な見方、考え方を確立し、HACCPで始まり、HACCPでできあがる豚肉を提供していきましょう。

「安定した養豚経営の確率には、環境条件の見直しが大切」

2020-09-23 08:16:43 | 日記
今年は秋から冬にかけての気温が温暖に推移するのではと、予想されています。 朝夕と日中で10℃の温度差があると、豚はストレスを示し、体調が不安定になりやすい家畜です。 これを予防するには、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与するという方法があります。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与すると、約5日ほどで腸内細菌叢に変化がおきて、飼料の消化吸収に働き、特にタンパク質に対しての作用が強く示されると推察できます。豚自体の生理的機能が活性化し、特に免疫賦活作用が活発となるため、ワクチン接種後の抗体価が8~10倍に上がるという結果が示されています。 また肺炎の発生が激減し、抗生物質の使用も減少し、さらには発情再帰が鮮明になり、種付け作業も楽になったとの報告がされています。 子豚の育成時の哺乳中から離乳、さらには離乳後から30kgまでの育成、そして50kgまでの育成と各段階別に区切りの良い発育は全く不安のない正常な状態で発育増体するため、肥育豚舎に移動する際も安定しており、これは全国的にも報告がされています。 繁殖技術の向上により、産子数は年間1腹当たり24頭、またはそれ以上が確認されています。しかし、せっかく生まれた子豚が育成の段階で欠けるのを防ぐため、今までもできるだけのことを行っていましたが、どれもこれもというものがなかったのです。 活性酵素食品ゴ-ルデンを使用したら、諺にもあるように、まさに目からウロコを体験できたとの喜びの報告がされています。 そのほか、肺炎はもとより疾病の発生が少なく、抗生物質などの使用もそれこそ激減し、安定した養豚経営を確立しています。 環境衛生の面から見ても、ハエの発生が少なく、悪臭も驚くほど少ないという結果が得られています。 以前にも本誌で書きましたが、ふん処理に利用すると汚泥のスカムがなくなり、処理された汚水のBOD、COD、SS、大腸菌などが基準以下の3分の1という数字が示されています。 畜産の環境衛生の基は、飼料のカスふんによって発生するのです。臭いということは飼料中のタンパク質が完全に消化されず、アンモニア態窒素のままであると考えられます。 また完全に消化吸収されていれば、カスそのものは臭くないと考えられます。一遍性の腸内細菌では、飼料の各種成分、特にタンパク質の分解は難しいと思います、考えてみると、飼料が良すぎるのではないでしょうか。 豚が生理的に求める飼料を見直すことが大切です。 いわゆる大型豚になってから、高タンパク質、高カロリ-の飼料内容が独り歩きしているような感じがします。 飼料中のとうもろこしの配合割合が多いと、亜鉛不足となりますが、豚のような幼弱動物は発育に大きく影響します。 そのほか、いろいろと気になるところもありますが、現代の豚肉消費拡大のキャッチフレ-ズは銘柄豚でなく、安心・安全・おいしいが表題です。 環境共有保全型など、いろいろな表現がありますが、疫学的な見方、考え方を確立し、HACCPで始まり、HACCPでできあがる豚肉を提供していきましょう。

「疫学な環境整備は、有機畜産物生産に必須」

2020-09-18 09:56:59 | 日記
5月初めに、カナダで「有機畜産物生産には、有機飼料100%が条件」との見出しで、国連の食品規格委員会(以下、コ-デックス委員会)が開かれました。 コ-デックス委員会とは1962年、国連食糧農業機構(FAO)および世界保健機関(WHO)が国際食品規格を決めるために設置した国際政府間組織(事務局:イタリア・ロ-マ)のことを目指します。これは規格を通じて消費者の健康を保護し、公正な貿易を促すことを狙いとしてます。現在の加盟国は165カ国で、日本は1966年に加盟しました。コ-デックス委員会には、総会、執行委員会、事務局のほか、24の課題別部会、特別部会そして6つの地域調整委員会が置かれています。策定した食品規格は、WHOの多角的貿易協定の下で、国際的な制度強調を図るものと位置付けられています。 有機畜産物の国際的指針は5月にカナダで開かれる食品表示部会で討議されます(以上、日本農業新聞・4月25日発行記事より抜粋)。 一般農産物の表示についても5月から施行されます。改正農林規格。品質表示(JAS)法に基づき有機食品の本格的な認証制度がスタ-トするほか、すべての生鮮品の原産地表示が義務付けられることになりました。 有機畜産物は原則的に指針で定めた有機飼料100%で飼養しなければなりません。だだし2005年までは指針に沿っていなくても、遺伝子組み換え飼料も飼養できるとしています。また指針に沿った有機飼料が牛など反すう畜産物向け飼料において乾物重量ベ-スで最低85%、豚などの非反すう畜産物向けでは最低80%含まれていれば、有機の条件を満たすことができます。 そして衛生管理面では、病気にかかっていない時、家畜に動物様医薬品を飼養することを禁止する旨を規定しています。 2005年以降は、治療目的でも抗生物質の使用を認めないとの案も出ています。このほか、動物愛護の観点から、家畜の輸送に当たり電気ムチなどの使用を認めないといった旨の項目もあります。 有機畜産物生産への第一歩は疫学的な環境整備が必須条件となります。そのため、消毒は徹底的に実行すべきです。坪当たり5kgの石灰散布(豚舎内で石灰乳塗布)苛性ソ-ダ液を使用することで、ミミズのいない環境づくりを心掛けましょう。 現代のように臨床診断の難しい混合型、便乗型、複合型といった複雑な症状を示す疾病の予防を考えた場合、とくにグルタグリ-ンは豚由来のウイルスに対する殺ウイルス効果が認められています。そのような点からも時代に適した殺菌消毒薬といえましょう。またグルタグル-ンは、そのほかの畜産由来の病原細菌に対する殺菌効果とされています。 豚本体には、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを給与します。これは、腸内細菌叢を活性強化し、生理的な代謝機能を安定させるもので、免疫賦活作用を高め、ワクチン接種後の抗体価を上げるなど、飼養管理の基本となるものです。 本誌2000年2月号でも述べましたが、オ-エスキ-病、ヘコヘコ病といった得体の知れないヘルペス様疾病が周辺で発病していても発生しない例は多く認められています。 今年も低豚で闘志も湿りがちですが、このような時こそ、育成率を肉豚出荷1腹24頭以上といった成績で跳ね飛ばすくらいの底力を見せたいものです。