ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「飼料を使いこなして、悪臭を元から断つことが大切」

2016-04-28 10:24:19 | 日記
 今年の種付けが、養豚農業経営上昇のための指標となります。今年前半の豚価が上がったのは、昨年8月の種付けが悪かった結果との反省記事をみました。 今年も酷暑、炎暑と予想されています。 豚は、特に温度に敏感な家畜で、暑さも25℃が限界といえます。この状態が続くと、熱中症、熱射病となり、食欲が落ち、また飲水力も低下してしまいます。 酪農では、「水を食わせろ」という言葉があります。やはり、気温があがると、乳牛も豚と同じような症状となります。この場合、大きな家畜にはカブが水の替わりに給与されていますが、養豚ではカブの給与は難しいと考えられます。 さらに、アシド-シスという病気とみられます。これは、体液が酸性となる一種の中毒症です。 飼料に混ぜて重曹や砂糖を給与すると、正常に戻り、普通の生活態度になります。夏の分娩時にも同じようなことがみられます。 夏の暑さによる異常には、気を付けて、防暑対策を工夫することが大切です。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スには、暑さにも対応できる体力というか抵抗性が強く、温度のストレスにも負けないことが認められています。 繁殖雌豚の発情再帰もはっきりと示し、また種雄豚の働きの活発を促します。 色ものといわれるデュロックなどは、暑さに弱い体質です。そのため乗駕欲不振、精液不足や精虫の活力などに影響を受けやすいのですが、この状態を正常にします。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの働きは大変なもので、養豚経営の柱となり、そのことを年間一腹で24頭以上の肉豚出荷という実績で示してくれます。またワクチン接種における抗体価が約10倍を示します。 それにより、免疫賦活作用が活発となり、肺炎の発生も激減し、周囲に悪性の豚の発病が出ても発病しないなど、経営の安定の基礎を作ってくれます。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、飼料の消化吸収が強力なために、完全というほどまでに消化分解が可能です。 したがって、ふんの悪臭がこれまた激減します。いわゆる悪臭は元から切るということです。 いつもいっていることですが、飼料を使いこなすことです。ふんが臭いということは、飼料成分が多く残っている証拠です。 しかし、完全に消化吸収されれば、臭いはなくなると理解できます。 ただし、高タンパク質、高カロリ-の飼料は、豚の生理的機能では消化吸収は難しいと推測できます。 特にタンパク質の分解がアミノ酸まで分解されず、多くのタンパク質がアンモニア態窒素の形でふん中にあるので、悪臭の元になっていると考えます。 だからといって、消化剤や薬剤での処理では無理です。 豚の本来からある腸内細菌叢の活性を強力にする活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが、エ-スとなります。腸内細菌叢の改革が鍵といえます。

「 農場の環境整備には、経営規模ごとの工夫が大切」

2016-04-14 09:30:24 | 日記
 養豚農業経営は環境保全対策について、認識をあらたに立ち向かう季節となりました。一般の人々は悪臭問題、汚水廃水処理などを気にしています。 特に悪臭に関していえば、ふん尿共に外に出てから臭いものにフタ式の方法では、どれも決め手となりません。 やはり、元から断ち切る方法が正解です。 しかし、悪臭をなくすために給与される飼料添加物は、それだけの目的ではもったないと思います。しかも、現在の養豚農家でそれだけの経費ががけられるかについて、考えさせられます。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、腸内細菌叢を変化させ、飼料の分解をほとんど完全といえるくらいこなします。 特に、タンパク質の分解は、アミノ酸として豚に吸収されるため、その結果として免疫賦活作用が高まり、ワクチン接種後の抗体価を上げるなど疾病の発生を防ぐ効果が得られ、抜群の成績を示します。 悪臭の根源は、消化吸収の作用の中で、飼料中のタンパク質がアミノ酸として吸収された以外に、アンモニア態窒素の形でふん中にあるために、それが悪臭の基礎となると認識できます。それに付随して、外のメタンブタンなどが、さらに、においを補強しているのだと考えられます。 悪臭を元から断ち切れとは、飼料を完全に使いこなすということです。例えば、ふん中に栄養素がないと、ハエがそこに卵を産みつけ、それが孵化してウジとなります。やがてハエとなるわけですが、ハエにならなかったという結果もえられています。 悪臭がなく、ハエもいない豚舎環境は相関関係として表れます。 また養豚経営における環境整備は、第1にふん尿の固液分離です。固形のふんの方は、堆肥として処理します。 液体としての尿と豚舎の洗浄水は、尿だまりに受け、それから沈殿槽で沈殿させるのですが、そこでスカムヤ汚泥として処理しにくい状態が現象として出てきます。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは食べ物であるため、少々もったいないですが、沈殿槽に下げておくと、約24時間でバッキ槽でのバッキが可能です。排水時の汚泥に含まれているBOD、COD、SSは国の基準の3分の1以下となり、大腸菌などは1ml中4000個あったものが3~4個くらいになるという結果が出ました。これは約300頭を飼養している経営農家で、1~2年実施した時の成績です。 ここ数年、大型経営の養豚農家では、紅色硫黄細菌(赤菌、赤クロレラ)を使って、バッキ槽で処理を行っています。この場合、においや汚泥もなく、野菜の液肥として使用されています。 養豚農業経営は、その規模により、それぞれが工夫して環境整備し、第三者から「きたない」、「臭い」、「ハエがうるさい」などといわれないように気を付けなくてはなりません。 養豚場の近くに行った際、悪臭がする養豚場は経営状態も臭いようです。 これから夏に向かいます。 8月は一応、種付けの時期です。これが成功して繁殖がうまくいけば、将来の経営の展望は明るくなるのです。今からその準備をしましょう。