ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「ミネラル酵素豚いかが?」家の光No2

2016-06-21 08:09:24 | 日記
 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スとは? 昭和49年、東京農業大学で研究された技術をもとに開発。それは、大豆、ふすまなどの穀物を原料に、それまで困難とされていた同じ培養原料のなかで糸状菌を繁殖させた酵素類と酵母類を同時に繁殖させるもの。 これにより、動物体内にある酵素の活性化を促し、体内で消化吸収されるため飼料の栄養効率が高められる。とくに酵素を作り出す力のまだ弱い若齢動物の成長に効果をもたらすことが動物実験でわかった。使い方は一般の配合飼料に添加する方法。開始してから10日間は、2%、その後は0.5%を与える。しかし、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが動物体内でどのような働きをして好結果を生み出すかは、まだ解明されていない。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スでゆとりを生み出す 久保さんなりに工夫を重ねながら、ふたたび活性酵素食品にチャレンジしたのは、商品として思い切った差別化を図りたいと考えたからだ。EM菌を使った飼料を試してみたが、思うような効果があがらなかったことも要因だという。 繁殖率がアップしたことと、ゆとりある畜産経営に転換したいという思いから、久保さんは、母豚55頭を含む約600頭まで頭数減らした。今後もできるかぎり減らしていこうと考えている。「結婚してからも去年くらいまでは1日12時間労働でした。子供が2才になったので父親らしく相手もしてやりたくて、今は労時間を減らし気味にしているんです」畜舎の改善、果樹や米の複合経営への模索など、将来的に考えなければならない課題が山ほどあるが、当面は肉質にこだわって、一頭当たりの成績を上げていくつもりだ。数年前から、JA武雄市管内の肉豚生産農家八軒と「若楠ポ-ク生産組合」を結成、地元のAコ-プで販売もしている。「畜殺場に行って味のチェックをすることもありますよ。おいしいという自信はあります。」昨年の夏からは、さらに肉質向上をめざし、「今日の豚はわたしが育てたものです。」と生産者名を表示する試みも行った。久保さんから、そのとき使ったちらしを見せてもらった。豚の名前は「酵素ファ-ム」銘打たれている。「結局、こういうことですよ。」そこに書かれたメッセ-ジの最後を久保さんは指さした。(女性と子供の健康を願って育てました。ぜひご賞味下さい。 消費者に対しては女性と子供が、生産者としては母親と子豚が健康に育ってほしい。仕事だけではなく、これからは家族との時間も大切にしたいと考えるニュ-ファ-マ-、久保さんらしいメッセ-ジだ。


「ミネラル酵素豚いかが」

2016-06-15 09:08:52 | 日記
 低コストと省力化を図り、肉質のよい元気な豚を育てあげたいと模索した若き農業者。その経営の鍵が活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スだった。佐賀県武雄市 久保信幸さん JA武雄市管内 取材/浅見文夫
 繁殖率アップ悪臭ダウン「デ-タ-はうそをつかんけんね、ぶれもあまりなかけん」養豚農家・久保信幸さん(37才)は、そう言って去年の実績表を勢いよく取り出した。 母豚の年間平均出産回数が県平均の2.0回に対して2.3回、一腹当たりの正常産子数も県平均10頭に対して12.8頭。みごとに高い繁殖率をあげ、JA武雄市管内でもトップの成績を誇っているのである。 久保さんは、この好成績の要因を「やはり活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの使用しか考えられない」と言い切る。 導入したのは平成7年からだが、目に見える変化は繁殖率や育成の向上だけではなかった。当時、久保さんがなんとかしたいと思っていたのは、糞尿による悪臭の低減と抗生物質をできるだけ使わない養豚経営。それが、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使い始めると悪臭はかなり緩和され、抗生物質も大幅に減らすことができたのだ。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの特徴は、原料の大豆を培養基とし、そこに併存する酵素と酵母の働きにより、飼料中のタンパク質をむだなく消化吸収させ、体内の代謝機能を活性化させるところにある。「糞の中に栄養分が残っているから悪臭の元になるのであって、それが体内で完全に消化吸収されれば臭いは減る。体質が強化され、健康で丈夫な豚になれば肉質もよくなる。たぶん、そういうことなんだろうと思います。」 休みのない経営を変えよう しかし、情報を得てすぐ活性酵素食品ゴ-デンエ-スを使い始めたわけではなかった。というのも、これに含まれる酵素の働きを機能させるためには、豚舎の内外をばい菌の少ないアルカリ性土壌に変える必要があったからだ。そのためには、豚舎の周辺に年2回、坪当たり5キロの石灰を散布、内部も同様に年2回水洗いして、アルカリ主体の消毒が必須条件だ。 ワクチン接種も条件だったが、久保さんがためらったのは消毒作業だった。露地野菜とミカン30ア-ル、米60ア-ルを栽培する父親が、朝1時間ほ手伝ってくれるが、あとはすべて久保さん一人の仕事。消毒する時間のゆとりがあるとはとても思えなかったのである。 最多では母豚80頭を含む9百頭近い数の豚の育成に追われた。畜舎と自宅ははなれているため、結婚するまでは畜舎わきの事務所に一人寝泊まりしての生活だった。「休みがないけん、ほんとうはあまりしたい仕事ではなかったですけど」と苦笑する久保さんだが、農業高校を卒業後、地元の大規模養豚農家で4年間研修して就農し、「始めたからには」と、ひたすら増頭の道を歩んできたのである。 7、8年前からは肉質をよくしたいと天然ミネラルを配合するようになった。5年前からは敷き料をおがくずから籾殻に転換した。ガスの吸収や殺菌効果を考えると、製材所から購入するほうがいい。しかし、価格が高い。安い籾殻を確保したほうがコストダウンにもつながり、堆肥としても利用できる。 今は手が回らないため、一次発酵したものを近隣の茶、タマネギ農家が引き取り、何年かねかして使っているとのことだが、より完全な堆肥化は、久保さんの将来への課題にもなっているのである。No2へ

「活性酵素飼料で豚多産化」佐賀新聞

2016-06-13 09:02:43 | 日記
 武雄市若木町の養豚農家久保信幸さん(36才)は、活性酵素食品で豚の多産化に成功。一回の分娩で、県平均三頭多い13頭弱の平均出産数に加え、高い離乳頭数を実現、経営効率アップにつなげている。昨年は県経済連の平均分娩頭数9.9頭に対し、久保さんの豚舎では12.8頭と、平均3頭多い実績をあげている。また、離乳頭数も高く、第9回県経済連豚肉経営技術奨励会の繁殖部門の優秀賞になった。 親豚と子豚合わせて約七百頭の一貫経営に取り組む久保さんは、平成7年、母豚に有益な酵素類や酵母を含む活性酵素食品を導入。酵素は、体内の消化や栄養効率を高め、発情再帰を確実にする効果があるという。 以来、高い分娩頭数を誇り、久保さんは「酵素に加え、健康管理や畜舎の環境管理に配慮した結果」と多産豚の飼育のコツを話し、「厳しい経営環境の肉豚経営だが、母豚回転率を高め、出荷頭数を増やすことで経営安定につなげたい」と話している。

「繁殖率を上げ、高品質な豚肉を」

2016-06-10 09:09:22 | 日記
 佐賀県武雄市の養豚農家、久保信幸さん(当時36才)は、繁殖成績でJA武雄市管内のトップを誇る。年間平均で母豚の出産回数は2.3回、一腹当たり産子数も13頭と、いずれも県平均を上回る。繁殖率を上げ、質の高い肉を作るため、えさに活性酵素を加えるなどの工夫をしている。敷料にはおかくずより安いもみ殻を利用して、低コスト化を図る。管内の若手リ-ダ-としての期待も大きい。「技術改善や環境対策に力を入れて、健康でおいしい肉を消費者に提供したい」と意欲を燃やす。 久保さんは、農業高校を卒業後、同市内の大規模養豚農家で三年間研修して就農。スタ-トは母豚40頭で、年々増頭してきた。現在、母豚60頭、種豚4頭の一貫経営で、年間約千三百頭の肉豚を出荷。同JA養豚部会12人のうち、肉豚生産に取り組んむ9人で「若楠ポ-ク生産組合」を結成、統一ブランド「若楠ポ-ク」として売り出して入る。えさの工夫は、4、5年前から独自に取り組んできた。「従来の配合飼料に、大豆原料の活性酵素を混ぜて与えたところ、繁殖や子豚育成に良い効果が出た。悪臭もなくなった」と久保さん。酵素には、飼料中のたんぱく質の消化・吸収をよくして、ふんの悪臭を抑え、生理的な機能代謝を活性化させる働きもあるという。 母豚の出産回数は2.3回(県平均2.0回)となり、一腹当たり産子頭数も県平均10頭を上回る13頭に伸びた。悪臭防止にも役立っている。久保さんは「健康体になって産子数も増えてきた」と手ごたいを感じている。天然ミネラルも配合し、「臭みのない、おいしい肉に仕上がる」と自信を見せる。地元Aコ-プに足を運び、肉質チェックや、消費者の評価を聞くように努める。 同JA管内の養豚農家戸数はピ-ク時の十分一まで落ち込み、現在十二戸。高齢化や後継者不足に加え、養豚は固定費が大きいため、経営が厳しくなり飼養中止する農家が相次いだ。そんな中、久保さんは数少ない若手の後継者で、地域の期待も大きい。 同JAは「勉強家で、経営感覚にも優れている。若手農家、地域のけん引役として、管内の養豚を盛り上げててほしい」(畜産家)と期待している。