ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「病気に合う前に環境整備、免疫賦活作用を高める飼養管理」

2018-03-16 08:57:56 | 日記
 今年は千年紀越えという大きな節目となります。ある占者の言葉では、2000年の元旦は太陽と土星が良い場所に位置します。土星は土の星であり、農業の星、今年は農業従事者はツイているそうです。 新しい技術も次々と生まれ、素晴らしい躍進を遂げるとあります。家族労作を経営の柱とした日本の養豚農業経営は、創意工夫を凝らして低コストと省力化を図り、肉質の良い健康な豚を育て、消費者も健康に(特に女性と子供さんに)安心して生きる糧にできるものを提供することです。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、その基礎となるものであります。 豚の疾病も色々と新しい名称の病気が発生しているとの報告があります。地域的に限局しているようですが、サルモネラ病、TGEも肉豚の発生カンピロのロ-ソニアなど変わった病気が発生しています。 従来からある疾病も、その症状は、以前のようにな分かりやすいものばかりではなく、特に一般臨床診断で区別できないような合併症も認められるようです。特に長く養豚をやっている養豚場の中には、豚の病気が常在化している所も考えられます。 やはり伝染病的疾病が被害が大きく、発生してからの対策をたてていたのでは間に合いません。予防的思想として疫学的な対策、またはワクチン接種によって、必ずその抗体価がどの位あるかを確認することが必要です。 ワクチンはきちんと行っているが、その効果がないといった質問をよくされますが、抗体価が上がり、その力があれば発病しないわけです。 免疫賦活作用があるかないかが、必須条件といえます。今までの20年の経験からいいますとワクチン接種し、抗体ができると、その刺激というか、免疫賦活作用が高まることで、近隣に発生している伝染病、例えばオ-エスキ-病などが発病しないなど、以前にも書きましたが、ヘルペス様疾患の発生も抑えるなど、免疫賦活作用を高める飼養管理が重要です。 その連鎖作用により肺炎など皆無の状態となり、発病再帰の早期出現、そして産子数の増加、生後日齢に応じた発育、育成率が向上し、当然のことながら要求率・肉質の上物率と一貫経営にふさわしい段階ごとの実績が出て、経営もト-タル的に自信の持てる数値を示してくれます。 環境問題も特に悪臭がなくなり、ハエの発生においも驚くほど少なくなり、国の基準の三分の一以下、BOD、COD、SS特に大腸菌のほとんど皆無というくらいの実績が示されています。 大規模経営では、そのようなきめ細かな観測は大変ですが、それ以外のことは充分示してくれるでしょう。 その効果の現れは、努力の積み重ねのさらなる積み重ねたうえでの効果です。そうした積み重ねがド-ム状になり、疫学的見方でいうと、大きなド-ムに包まれた形の農場となるからです。 ところで、「未病」という言葉が中国漢方にあります。これは、人間とはいずれ何らかの病気に出会う生身であるから、その対策に衣食住の環境を整えて生活することが大切であるという戒めの言葉です。 養豚農業経営の飼養管理の技術も定礎をもって、大きな節目にいたしましょう。

「糸状菌と酵母菌の併存に成功!成長を促進する夢の発酵食品」

2018-03-15 08:16:06 | 日記
 2000年問題などという名称で、気ががりな日時が刻々と近づいているこの頃です。コンビュ-タの誤作動を招く恐れがあるため、政府が年末年始へ向け、国民に呼びかける留意事項の原案が10月14日、明らかとなりました。 各家庭に対しては、2日、3日分の食料や飲料水の備蓄のほか、常備薬などは事前に入手して保管するようにと勧めています。また不安につけ込んだ悪徳商法や詐欺には注意するよう呼びかけています。 中小企業には、コンピュ-タ-のデ-タ-を保存したり原材料の在庫などを確認しておくことなどを指摘し、まさに天変地異による非常事態への備えとは異なり、確実にくる事実に対し、今までにない備えを警告しています。 アメリカでも、10月15日に大統領委員会のコスキネン委員長が政府による国民向け留意リストを発表し、先進各国の対応は大詰を迎えているとのことです。 憂うことなく、安心して新しい年を迎えたいものです。 さて、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの普及も20年の節目を迎え、その成果は畜産農家の認識の高い人ほど顕著であり、着実に経営充実の実績を継続しています。 一般にあるいわゆる酵素商品との違いを再び復習の意味で書きたいと思います。 そのル-ツは、東京農業大学住之江研究室にさかのぼります。特許公報昭和49-27790 公告昭和49年7月20日日本国特許庁「糸状菌と酵素菌を併存させた濃厚飼料」発明がそれです。以下に詳細な説明をしていきます。 この発明は、大豆を原料としてこれに糸状菌を繁殖させた酵素菌と酵母とを併存させて動物体内の自己消化による飼料の栄養効率を高めたものです。この発明の実施によって製出した飼料を、特に自己自身では酵素造成力の少ない幼稚動物に投与して、その成長を促進する濃厚飼料を提供する目的でなされています。 従来、同一の原料を培養基として、糸状菌と酵母菌とを同時に繁殖させることは困難であり不可能に近いとされていましたが、飼料中に酵素と酵母が併存することは、その飼料価値を高めます。 その相乗的作用により、動物特に幼稚動物の成長に優れた効果をもたらすものであることが実験の結果、明らかにされていました。そしてそれが望ましいものであるとされていながら、これまでは製出する方法がなっかたのです。 しかし、この発明により培養基となる原料と酵母菌に特殊な加工を施すことによって糸状菌と酵母菌を生存させることを実現したのです。 すなわち、大豆に有機酸を添加して酸性となし、これを蒸煮したのちに放冷し、これに酸性の側において強いアスペルギルス属菌種と、同時に酸性の側において強いサツカロミセス属あるいはトルラ属の菌種にスタ-タとして少量のブドウ糖など糖類をよく混合して塗り付けたものを接種して製麹室に入れます。 そして、常法により製麹したものにリン酸ナトリウム、プロピオン酸などの乾燥剤および防かび剤を添加し、粉末にして長期保存に耐えうる濃厚飼料をつくり上げました。人間向けの製品は錠剤で、名称は「ベルフィ-ユ」。「麗しき乙女達」という意味のフランス語です。

「ゴ-ルデンエ-スで、環境保全型畜産経営技術」

2018-03-14 08:28:35 | 日記
豚を100頭以上飼養している農家は、豚尿を素堀りの溜め池などに放流できなくなることが、法律で規制されることになりました。このような経営の大型化に伴い、養豚農家に求められるふん尿処理と悪臭対策への対応は厳しさを増しています。 これに関して、平成10年8月5日付けの日本経済新聞に神奈川県伊勢原農業改良普及所がふん尿処理の実態を調査した興味深い記事が載っていましたので、紹介したいと思います。 この記事では、経営基盤の弱い農家のため、放線菌を利用して良質な堆肥生産と消臭を行っている養豚経営を取り上げています。農家が堆肥化施設を造るには多額の投資が必要ですが、この養豚場では、①消臭目的の飼料添加物10kg4000円。②ふん尿液肥化に使用する廃水処理菌1kg当たり三万円。③液肥化のための発酵放線菌1kg当たり3万円・・の三種類の放線菌を使用しています。 種豚豚房は固液分離式なので、固体分を分離、米ぬかで水分調節した後で、発酵放線菌を豚ぷん1リ-ポ-メイトルにつき1kg混ぜて種堆肥を作ります。完成した堆肥は、半分を常に種堆肥として戻して良質な堆肥を作るようにします。液分は浄化処理されます。 肥育豚房はふん尿混合型で、豚舎下が尿ピッチになっています。ここでオ-バ-フロ-されたものが、二つの貯蔵槽には廃水処理菌が三ヶ月に1回500g投入されます。 この養豚場の場合、月に六万円の放線菌代がかかっていますが、十五万円かかっていた衛生費が五万円に減ったので、効果はおおきとのことです。また、特別に高価な施設を造る必要もないことから取り組みやすいようです。ただし、自分の目で効果を見ないと納得しにくいこと、放線菌を上手に維持しないと失敗することがあるので、普及には時間がかかるだろうと記事は締めてありました。 そこで我田引水ですが、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スならばどうでしょうか。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、放線菌のように不安定(殺菌汚染のこと)ではなく、またふん尿処理だけというように、独立した問題には限定されてはいません。 第一に、豚の生理機能を活性化させ、飼料の利用を高めるので、疾病の発生を激減させて、衛生費、特に抗生物質、抗菌剤などの高額な薬品代をゼロ近くにします。 次に、発情再帰では五日で種付けを可能にし、年間一腹は二十頭以上(二十四頭)。育成率は肉豚出荷が示す通りです。当然、経営の各部門で好成績を残します。 その上で悪臭公害はなくなり、ふん尿処理では尿や洗浄汚水の処理のため特別に、沈殿槽に5kgの袋を、穴をいくつか開けておくだけです。それだけ、水質汚泥法にあるBODやCOD、SSなどの基準の三分の一に減少します。また、大腸菌についても、汚水1ml中に3~4000個あったものが3個ほどになったという検査結果も出ています。 ふん尿処理だけに資金を投入するほど、養豚経営にはゆとりはなく、公害だけを考えた見方は、反省する必要があるでしょう。臭いがなく、ハエもいないのは当たり前のことで、まず豚舎周辺にミミズのいない環境をつくらなければ、何をやってもだめでしょう。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス使うのはそれからです。

「ゴ-ルデンエ-スで踏み出せ、悪臭対策の第一歩」

2018-03-13 09:00:04 | 日記
この冬は、平均的な気温と言われていますが、ここ2~3年が暖冬だったので余計に寒く感じられます。そのせいか年頭から風邪にかかる人が多く、特に高熱を発し、せきが出るなどの経過の長いのが特徴のようです。養豚の世界でも、昨年は肺炎が流行して大きな被害を与え、ついには年間を通じて、北海道から九州地方まで全国的に発生となりました。 聞くところによると、肺炎の種類のうち、パスツレラ肺炎との情報がある豚の肺炎には、そのほかにもマイコプラズマやヘモフィルスなど数種の菌もあると言われています。それら肺炎も経営を圧迫する疾病ですが、肺炎を引き起こし、そのほかの疾病の源ともなる風邪は、いわゆる「万病の元」の言葉通りと言えます。 以前にも書きましたが、豚の疾病には、伝染病と自発性の二つのものがあり、その原因としては、飼養管理にあるものと、寄生虫によるものとがあります。最も恐ろしいのは伝染病で、代表的な豚コレラをはじめ、その対策として、ワクチン接種の励行が必須ですが、これは免疫抗体を上げることを目的としています。 近年、豚コレラ撲滅の運動が高まっていますが、その基礎となるのは、豚コレラを消失させることです。これには地域ぐるみの運動が必要で、それには疫学的な考え方が第一です。また、豚自体の抗病性や免疫賦活作用の向上が大切になります。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの20年の歴史の中でも、投与から約一ヶ月くらいで肺炎がなくなり、今までのような抗生物質や抗菌剤を使用しなくなったという効果が認められています。その他の疾病も発生しなくなり、薬品購入の激減と、経営状態の充実が図られ、ゆとりも感じられるようになります。 また、発情再帰が早くなり、離乳後5~7日目で種付けが出来るようになり、しかも産子数も増えるので、一腹年間20頭以上の成績を上げて、育成豚舎が満杯との嬉しい悲鳴が聞こえるほどです。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは薬品ではありませんので、その点を理解して使用しないと、せっかくの宝も持ち腐れとなってしまいます。結果を確認しながら使用マニュアルを守って使用しますと、約一年で、目には見えませんが、豚舎の周囲にド-ムのようなバリア-ができて疾病の侵入を防ぐようにです。その際、豚舎の周囲に石灰を坪当たり五kg散布し、豚舎内部には石灰乳を塗布、あるいは噴霧して、疫学的基礎をつくることが必要です。 中には、せっかく活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用しても一応の成果を上げても、それが自信がついてつい使用を休止し、また、元のような疾病事故の連発となる場合もあります。それで反省するとよいのですが、のど元過ぎれば熱さを忘れて、繰り返してしまう人もいますのです。 東北に「カンパ火にこりず」という諺がありますが、自然界の仕組みを取り入れた活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、まさにこの粘りと継続が大切なのです。 世の中では、豚の肺炎や他の疾病が心配されていますが、その報告をするほどではないようです。しかし、反対の人も多く、きちんと使用方法を守らない人が多いのが玉にきずです。 32年前、約三五万戸と言われ全国の養豚家数も、今や一万三〇〇〇戸。むべなるかなは、私一人の思いではないと思います。 豚コレラ撲滅も結構ですが、その基礎となる疫学的考察からの、飼養管理体制の構築が第一であると考えます。
 

「菌の侵入を防ぐバリア-となり、肺炎、その他の疾病から守る」

2018-03-12 08:31:19 | 日記
この冬は、平均的な気温と言われていますが、ここ2~3年が暖冬だったので余計に寒く感じられます。そのせいか年頭から風邪にかかる人が多く、特に高熱を発し、せきが出るなどの経過の長いのが特徴のようです。養豚の世界でも、昨年は肺炎が流行して大きな被害を与え、ついには年間を通じて、北海道から九州地方まで全国的に発生となりました。 聞くところによると、肺炎の種類のうち、パスツレラ肺炎との情報がある豚の肺炎には、そのほかにもマイコプラズマやヘモフィルスなど数種の菌もあると言われています。それら肺炎も経営を圧迫する疾病ですが、肺炎を引き起こし、そのほかの疾病の源ともなる風邪は、いわゆる「万病の元」の言葉通りと言えます。 以前にも書きましたが、豚の疾病には、伝染病と自発性の二つのものがあり、その原因としては、飼養管理にあるものと、寄生虫によるものとがあります。最も恐ろしいのは伝染病で、代表的な豚コレラをはじめ、その対策として、ワクチン接種の励行が必須ですが、これは免疫抗体を上げることを目的としています。 近年、豚コレラ撲滅の運動が高まっていますが、その基礎となるのは、豚コレラを消失させることです。これには地域ぐるみの運動が必要で、それには疫学的な考え方が第一です。また、豚自体の抗病性や免疫賦活作用の向上が大切になります。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの20年の歴史の中でも、投与から約一ヶ月くらいで肺炎がなくなり、今までのような抗生物質や抗菌剤を使用しなくなったという効果が認められています。その他の疾病も発生しなくなり、薬品購入の激減と、経営状態の充実が図られ、ゆとりも感じられるようになります。 また、発情再帰が早くなり、離乳後5~7日目で種付けが出来るようになり、しかも産子数も増えるので、一腹年間20頭以上の成績を上げて、育成豚舎が満杯との嬉しい悲鳴が聞こえるほどです。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは薬品ではありませんので、その点を理解して使用しないと、せっかくの宝も持ち腐れとなってしまいます。結果を確認しながら使用マニュアルを守って使用しますと、約一年で、目には見えませんが、豚舎の周囲にド-ムのようなバリア-ができて疾病の侵入を防ぐようにです。その際、豚舎の周囲に石灰を坪当たり五kg散布し、豚舎内部には石灰乳を塗布、あるいは噴霧して、疫学的基礎をつくることが必要です。 中には、せっかく活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用しても一応の成果を上げても、それが自信がついてつい使用を休止し、また、元のような疾病事故の連発となる場合もあります。それで反省するとよいのですが、のど元過ぎれば熱さを忘れて、繰り返してしまう人もいますのです。 東北に「カンパ火にこりず」という諺がありますが、自然界の仕組みを取り入れた活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、まさにこの粘りと継続が大切なのです。 世の中では、豚の肺炎や他の疾病が心配されていますが、その報告をするほどではないようです。しかし、反対の人も多く、きちんと使用方法を守らない人が多いのが玉にきずです。 32年前、約三五万戸と言われ全国の養豚家数も、今や一万三〇〇〇戸。むべなるかなは、私一人の思いではないと思います。 豚コレラ撲滅も結構ですが、その基礎となる疫学的考察からの、飼養管理体制の構築が第一であると考えます。