ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「厳しい時代の年度始め、生き残りを自力で考える時に」

2017-02-15 08:02:02 | 日記
 平成7年度の畜産・酪農政策の決定運営にあっては、ウルグアイ・ラウンド合意関連対策に向かって、再生産を確保できる畜産物価格の決定、経営体質強化・安定化対策、生乳需給の安定化対策など総合的施策の実施が強く求められている。 農産物の総自由化などで、日本農業は、益々面白くなると考える人もいる。基本的な考え方として、農業が自然と共生し楽しく面白く、風土と生物を産業になるということである。それぞれの土地の生物は風土に住みついているウイルスに抵抗力を持ったものだけが生き残ってきた。これも動物も植物も同じである。 前にも紹介したが、スプ-ン一杯の土に五〇億のバクテイア、二〇〇〇万の放線菌、一〇〇万の原生動物、二〇万の藻類・菌類がいるとさえ言われている。それだけの微生物がいるということは、その土が生きている証拠でもある。 農薬や科学肥料の多用は土を殺す。土を失った文明は滅びるという歴史の教訓をわすれるかけにはいかない。現代の企業的畜産は多くのリスクを背負っており、その基礎となる経営の発送とたゆまぬ精進を積み重ねても、将来の不安は残る。 私の農業に対する考え方は、現在の農業の姿からみると逆行に映るかもしれないが、いわゆる田の畦(あぜ)に豆を植え、土手の草を利用し人間の手で行う農業であり、昭和30年頃、それを農家に訴えていた。私の目の黒いうちに必ずその時が来ると・・、今でも信じている。 畜産公害などが社会的問題になるのもその例と言える。日本農業新聞1月13日の羅針盤に「二一世紀は「小さい農業」自然と共生、楽しく面白く」の見出しであり、文を読みながら我が意を得たりと思った。書かれた人は、針塚農産の針塚藤重氏で、食品業界の人がみているのがポイントである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの普及にも、あえて養豚農業経営者のためと、くどく訴えて15年を過ぎ、その実績がゆるぎなく着実に経営安定に寄与しているのも、農業に対する考え方の結果と信じている。 輸入肉に対しても、日本は色々とその規制が厳しく、とくに薬品残留には世界的にも厳しい基準である。しかし、国内産はどうだろう。まだ、抗生物質や抗菌剤に頼っているのではないだろうか。公害と併せて反省する必要がある。注射器を持っての豚舎一巡が一日の作業の中にあるうちは、健全な養豚農業経営とは言えない。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使用すると、四~五日でふんの色が灰色様に変わり、悪臭が著しく減る。これは体内に変化が起こり、とくに腸内細菌叢に変化があったことを示すものである。飼料中の栄養タンパク質の消化吸収が無駄なく進行しているということである。飼料成分が無駄なく利用されてくると、あとはおかわりのように、豚の体内における代謝機能が活発になり、免疫賦活作用により肺炎などの伝染性疾病がなくなる。さらに発情再帰がはっきりと判り、種付けが確実にできる。当然、養豚農業経営の技術では自信がもてる。こうなると、ゆっくり豚をみるゆとりが生まれてくるので、豚の淘汰選別が確実にでき、豚の資質向上も可能となる。 四月は一応年度始めと考え、本当に生き残れるか、自力で考える時である。

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