2月10日(土)晴れ。暖。
この頃、夜はまたテレビだ。最近のNHKは、次々と私には見過ごしにできない番組を繰り出してくる。今夜もそうだ。
7時30分総合では、長時間討論番組、日本のこれから「団塊・大量退職へ」を視た。
堺屋太一、崔映画監督、金子慶大教授、宮台首都大学教授等々のコメンテータ、視聴者からの多数が喧々諤々、怒鳴りあいまであり、なまじな先がよめてしまうようなドラマよりよほど面白かった。
しかし、面白かった割りには、質問の建て方が平凡で網羅的で、終わってみれば、一体今日の話はなんだったけと一向に何も頭に残らない代物だった。
ただ、団塊世代といわれる方々は、昭和22年~24年に生まれた人たちで、その数800万人とか、その方たちがこれから様々な形で、落とすであろうお金が15兆円とか、これからその争奪戦が始まるらしいことは分かった。
そのものたりなさで、10時半、どっちを視ようかと迷っていた、ETV特集「焼け跡から生まれた憲法草案」があったことを思い出し、隣の教育にチャンネルを回してみた。
これが実にためになった。目から鱗だった。
番組内容、詳細は、NHK番組案内によれば、
『番組内容:憲法施行から60年。敗戦直後、民間の学者・ジャーナリストら「憲法研究会」が議論を重ね作成した憲法草案が注目されている。GHQ等の新資料で草案誕生のドラマを描く。
番組詳細:日本国憲法施行から60年。その誕生にかかわる記録が関心を集めている。終戦直後、日本人が構想した憲法草案だ。注目は、鈴木安蔵ら学者・ジャーナリストが党派を越えて集まった「憲法研究会」。1945年12月に発表された「憲法草案要綱」は、国民主権を掲げ、天皇の役割を儀礼的なものに制限。象徴天皇制の原型ともいえる草案にGHQ民政局も着目したことが明らかになってきた。憲法草案誕生の舞台裏を新資料で描く。』とあった。
10時から11時半までのうち、後半の1時間しか視られなかったが、手際よく編集されていて、憲法制定までの経過、その裏に潜む明治13年以来の植木枝盛などの自由民権運動の息ぶきまでもが脈々と流れていることを始めて知らされてびっくりした。
25条の生活権にしても、森戸辰夫教授が東大を追われて、憲法研究のためにドイツへ留学した際、大正10年(1921)第一次敗戦ドイツの疲弊下におけるワイマール憲法の規定を知り、戦後日本の状況が当時のドイツにそっくりなのを見て、国会で強く主張し、追加されたとのことだ。
新憲法は、決して、形は押し付けであっても、その骨格や理念は、日本人としての歴史の伝統と、明治憲法の欠陥の反省を踏まえて創られたものであったことがよく理解できた。
改めて、現憲法の重みがづしりと伝わってくる気がした。
この頃、夜はまたテレビだ。最近のNHKは、次々と私には見過ごしにできない番組を繰り出してくる。今夜もそうだ。
7時30分総合では、長時間討論番組、日本のこれから「団塊・大量退職へ」を視た。
堺屋太一、崔映画監督、金子慶大教授、宮台首都大学教授等々のコメンテータ、視聴者からの多数が喧々諤々、怒鳴りあいまであり、なまじな先がよめてしまうようなドラマよりよほど面白かった。
しかし、面白かった割りには、質問の建て方が平凡で網羅的で、終わってみれば、一体今日の話はなんだったけと一向に何も頭に残らない代物だった。
ただ、団塊世代といわれる方々は、昭和22年~24年に生まれた人たちで、その数800万人とか、その方たちがこれから様々な形で、落とすであろうお金が15兆円とか、これからその争奪戦が始まるらしいことは分かった。
そのものたりなさで、10時半、どっちを視ようかと迷っていた、ETV特集「焼け跡から生まれた憲法草案」があったことを思い出し、隣の教育にチャンネルを回してみた。
これが実にためになった。目から鱗だった。
番組内容、詳細は、NHK番組案内によれば、
『番組内容:憲法施行から60年。敗戦直後、民間の学者・ジャーナリストら「憲法研究会」が議論を重ね作成した憲法草案が注目されている。GHQ等の新資料で草案誕生のドラマを描く。
番組詳細:日本国憲法施行から60年。その誕生にかかわる記録が関心を集めている。終戦直後、日本人が構想した憲法草案だ。注目は、鈴木安蔵ら学者・ジャーナリストが党派を越えて集まった「憲法研究会」。1945年12月に発表された「憲法草案要綱」は、国民主権を掲げ、天皇の役割を儀礼的なものに制限。象徴天皇制の原型ともいえる草案にGHQ民政局も着目したことが明らかになってきた。憲法草案誕生の舞台裏を新資料で描く。』とあった。
10時から11時半までのうち、後半の1時間しか視られなかったが、手際よく編集されていて、憲法制定までの経過、その裏に潜む明治13年以来の植木枝盛などの自由民権運動の息ぶきまでもが脈々と流れていることを始めて知らされてびっくりした。
25条の生活権にしても、森戸辰夫教授が東大を追われて、憲法研究のためにドイツへ留学した際、大正10年(1921)第一次敗戦ドイツの疲弊下におけるワイマール憲法の規定を知り、戦後日本の状況が当時のドイツにそっくりなのを見て、国会で強く主張し、追加されたとのことだ。
新憲法は、決して、形は押し付けであっても、その骨格や理念は、日本人としての歴史の伝統と、明治憲法の欠陥の反省を踏まえて創られたものであったことがよく理解できた。
改めて、現憲法の重みがづしりと伝わってくる気がした。
またその頃の政治家はいまの政治家と全く違い「気骨」があった、と感じました。
時代にそぐわなくなったから、憲法を変えるというのはおかしいと思います。
今の時代が「よいもの」であるなら別ですが。
<「白洲次郎 占領を背負った男」という本を読んだ時、日本国憲法誕生秘話?がよくわかりました。>とのことですが、その本に既に、ここに書いたような経緯が書かれていたのでしょうか。
確かに、時代は変わります。世界の中での日本の立場も役割も変わります。半世紀も過ぎればなおのことです。
憲法を含めて、全ての法律は、今生きている私たちが寄りよく生きていくためにあるべきはずのものです。
だから、不都合な部分が出てきたならば、その範囲において慎重に国民全体の合意を大切にして変えていくことは、必ずしも悪いことだとは思いません。
だが、今起きている憲法改定(私は、改正とは思いません)論議は、どこまで本当に真剣に今後の国民の幸福を考えての論議なのか不信の念を持たざるをえません。
まして改憲論者が、直ぐに言う、現憲法はアメリカから敗戦国日本へ押し付けた憲法だ、日本を骨抜きにするための憲法だなどを言い立てるとしたら、とんでも無いことだと思います。
むしろ、不断に見直すべき時代遅れの法律はいくらでも放置されているのにです。先日の離婚に伴う嫡子認定300日云々なんかその際たるものではないでしょうか。
わたしも蛾遊庵様のおつしゃるように『憲法改正』とは思いません。
見直すべき時代遅れの法律はいくらでも放置されているのに・・本当にそうですね!
<はい、日本側の踏ん張り!がわかり今まで知らなかった事を反省しました。>とのこと。
近く、ぜひその本探して読んでみたくなりました。
http://ameblo.jp/tonarisann/
「日本国憲法」は憲法として無効です!
貴ブログ拝読しました。新憲法制定についての百家争鳴があったことを教えていただきありがとうございました。
だが、ここにきて、無効論を唱えられても余り意味があるように思えませんがいかがでしょうか。
要は、これからの日本いにとって世界にとって、わが国の憲法が当面どうあることが、多くの人の幸福につながるのかの視点に立って考えてみることではないでしょうか。
この観点に立ってみたとき、現行憲法の現在の問題点は、国連活動に対して、特にどうしても無法な国家エゴを通うとするような国家に対する武力制裁等の国連警察活動に一体的に協力していくためには、わが国の現行憲法との折り合いをどうつけていくかということではないでしょうか。
「日本国憲法」とはいったい何か?ということを確定しないままに、何十年もやりすごし改憲、護憲と言いはっていてもそれこそ意味ないと思いますよ。
こちらのブログでの新無効論は「日本国憲法」有効論ですが理解できますか?
NHKでちょっと偏った取り上げされれば舞い上がってしまうような認識ではどうしようもないですけどね。
http://ameblo.jp/tonarisann/entry-10025508221.html
私は無学かつ単細胞人間ですので、あれこれ万余の文献論文を漁る気力はありません。
ただ我が蒙を啓いてくれるものに遭遇すれば感応するだけです。
NHKが偏向しているかどうかも、どこに公平な水準器があるのでしょうか。
皆さん勝手に自分の好みに合うものこそが正しいとおもいこまれているだけではないでしょうか。
そんなことをあれこれ右だ左だと言って何の意味があるのでしょうか。
要は、これからこの国で暮らしていかなければならない人間にとって、安心して仲良く暮らしていくためには、その根本のルールがどうあるべきかということではないでしょうか。
このような視点で、現憲法を見直した場合、国連との関係、世界様々の国家との付き合いのありかた、そこで非道な事を行われているのを認知した時、隣人としてどう振舞うべきなのか、最近の電車ないでよくいわれるように、怖いお兄さんには見て見ぬ振りをするのか、なんとか隣の人を語らってみんなで止めに入るなり、羽交い絞めにするかどちらをとるのかというっことぐらいではないでしょうか。
私は、こんな視点から憲法を今後も見守って生きたいと思っております。