オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)

 16日にもオリンパス・ペンE-P1の問題はと題する小文を書いたが、うぅぅぅ・・ん、E-P1はやっぱり気になるカメラである。

 まず「モノ」として人を引き付ける魅力がある。つまり優れたデザインだということである。そしてそのデザインがフォーサーズと云う新しい規格(テクノロジー)に支えられている、つまり「絵に描いた餅」ではなく優れた操作性や描写性能を期待できること。

 もう一つは、そんな理屈とは関係なく人を引き付ける魅力、言い換えれば「玩具性」を持っていること。「玩具性」と云う言葉が世の中であるのか、あるいは認知されているかどうかは判らない。郷秋<Gauche>が今、思い付いた言葉である。子供が、優れたおもちゃを見分ける力を備えているように、大人もまた自分に相応しい道具を見分ける感覚を持っている。E-P1はそんな大人の感性に訴求する力、「玩具性」を持っているように思うのである。

 さて、そのE-P1をどんな風に使うのかと云うと、数々の問題点が浮かび上がってくる。オリンパスはE-P1開発の理由として「コンパクトタイプのデジタルカメラ利用者の中で、DSLR(デジタル方式一眼レフ)に興味を持ちながらもその大きさや重さ、操作の難しさから20%の方がDSLRに手を出せずにいる」ことをあげている。つまり、今のコンパクトタイプデジタルカメラには満足していないが、DSLRには手が出せない人たちがターゲットになっていると云うのである。

 となると、今の各社のラインナップのうちニコンCOOLPIX P6000、キヤノンPowerShot G10、リコーGR DIGITAL II、GX200などのユーザーがターゲットになるわけだが、E-P1は、5万円弱というライバルの優に倍以上、同じオリンパスのDSLR E-620レンズキットよりも高いという価格が最大の問題と云えるだろう。(明日に続く)

郷秋<Gauche>が書いたオリンパス E-P1関係記事
余りにも酷過ぎるDIAMOND online
E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?
オリンパス・ペンE-P1のデザインについて考える
オリンパス・ペンE-P1について考える(その2)
オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)(この記事)
オリンパス・ペンE-P1の問題は


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、昨日に続いて恩田の森の額紫陽花。額紫陽花は上から見ると綺麗なのですが、横から見るとなんだかパッとしない写真になってしまいますが、この紫陽花は急な斜面に生えていて枝を横に伸ばすものですから横から撮っても見事に咲いている様子を捉えることが出来るのです。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )
« 2009年F1 第8... オリンパス・... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。