権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「遥かなる群衆を離れて」

2020-05-31 22:06:00 | 映画

何と言うか、とてもつまらないけど印象に残る映画「遥かなる群衆を離れて」。
 ・第一にメロドラマ
 ・第二に起承転結のメリハリが少し甘い
 ・第三に人間関係が分かりにくい
 ・第四に長尺(170分=2時間50分:だらだらメロドラマを見せられる)
 ・第五に今一つ主人公に感情移入できない
そもそも原作がトーマス・ハーディだから、地味なドラマ展開なのはしようが無い。

ところが、ところがである、これらの欠点を補ってあまりあるのがカメラワークとこの時代の英国の牧歌的な風景に音楽。
ともかくダラダラと素晴らしい田園風景やら18世紀頃(?)の風俗と音楽(米国フォークの原型の様な)が素晴らしいカメラワークで堪能させてくれる。
と言う映画ならではの佳作。
〔内容〕
伯父から受け継いだ農場を切り盛りしている若き女主人バスシーバは、羊飼いのゲイブリエル(ベイツ)から求婚されるが、それを断り、女中の恋人だった軍曹トロイ(スタンプ)と結婚する。が、既に彼の子を孕んでいた女中が赤ん坊を生むと同時に死んで、ショックを受けたトロイは土地を去っていった。やがて、隣人のボールウッドが熱心にバスシーバに求婚。彼女もそれにほだされるが、その披露宴の夜にトロイが帰ってきて、ボールウッドに撃ち殺されてしまう。そして新郎は獄につながれ、トロイの墓に参る彼女の前に現われた真実の相手はゲイブリエルだった。

同じ様な佳作が「ドクトル・ジバゴ」、こちらもダラダラとメロドラマを見せつけられるが、ロシア革命のドラマが一応並行している。
巣籠り中にはこんな映画もあり、そしてスクリーンでも観たい。
まぁ予告編をご覧あれ。
FAR FROM THE MADDING CROWD - Official Trailer #2 - 60th Anniversary Restoration
(邦題:’遥かなる群衆を離れて’)

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落語ライブ ~千秋楽~

2020-05-30 21:16:07 | 演芸

5月21日(木)から10日間、20:15から色物演芸に引き続いて春風亭一之助師匠の噺、本日で終わり、相当楽しませてもらった。
今回の催しでトリの前の色物演芸(三味線やら紙切りやら太神楽やら奇術やらと多彩)がめちゃくちゃ楽しかった。
結局は話芸でつないで芸を披露するというもので、TVの演芸番組では絶対に楽しめない内容。
実のところ、トリの古典落語よりも前振りの演芸の方に関心することが多かった。
取り分け、昨日の”立花家橘之助”(お師匠さん)の浮世節は最高の見世物だった。

(立花家橘之助さん、千秋楽の鏡仙三郎社中の太神楽曲芸)

これからはこんなインターネット実況も大有りだと。
・千秋楽:鏡仙三郎社中 太神楽曲芸(良かった!) トリ 「明烏」

・一夜目は前振りが林家正楽師匠の「紙切り」続いて「あくび指南」
・二夜目は 江戸屋子猫師のモノマネ、続いて「天狗裁き」
・第三夜、柳谷小菊師匠の粋曲(水曲=水芸だと思ったら都々逸とかの邦楽、これが良い声で誠にお見事)
    トリは「猫の災難」、この師匠は酒飲み芸が上手い。
・第四夜、三増紋之助師匠の独楽芸(いやぁ楽しかった)トリは「短命」
・第五夜、アサダ二世(古き良き寄席芸奇術) トリは「蛙茶番」
  アサダ二世:アダチ龍光の弟子、これがまったりとした奇術で久々にこんなのを見た。
  一之助師匠の「蛙茶番」はちょっと手の抜き過ぎの様な。

・第六夜、漫才ロケット団、トリは「夢見の八兵衛」;この話は初めて聞いた、上方噺らしい。
  (この日は仕事を残して明日は明日でで余裕が無くて存分に楽しめなかった)
・第七夜、前振りは「のだゆき」の音楽パーフォマンス=これは初めて見たけどすっごく良かった。
     トリは「普段の袴」;これも初めて聞く話、なかなか面白かった。
・第八夜、前振りは林家二楽師匠の紙切り、トリは「意地比べ」。
・第九夜、前振りは立花家橘之助(お師匠さん)の浮世節、トリは「加賀の千代」
    (この浮世節は最高だった、綺麗な大年増の色っぽい仕草と綺麗な声と三味線の音
     、寄席芸というのは本当に奥が深い。)

TVのバラエティ番組がますます嫌いになった。



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「トゥルーマン・ショー」

2020-05-25 21:47:23 | 日記・エッセイ・コラム

この映画「トゥルーマン・ショー」を見てから20年も経つ。
この映画はTV業界と視聴者のバカバカしさを最高に皮肉った内容で、最近の痛ましい事件と妙にかぶる。
面白い映画だったがそれほどのヒットでは無かったのかあまり話題になってない、が、暇があれば絶対お勧めの一本。

〔内容〕
典型的なアメリカ市民・トゥルーマン。だが彼の暮らす環境は、どことなく不自然だ。それもそのはず、実は彼の人生は、隠しカメラによってTV番組「トゥルーマン・ショー」として世界中に放送されていたのだ!家族や友人を含めたこれまでの人生が全てフィクションだったと知った彼は、現実の世界への脱出を決意する…。
メディアによって作られた人生の悲喜劇に、見事なリアリティを与えているジム・キャリーの熱演が光る傑作コメディ。(出典:全洋画オンライン)

最近はTVをほとんど見ない、もっぱら自宅で作業することが多いのでradikoのラジオ、最近は「大竹まことのゴールデンラジオ」が贔屓。
この間の話題で、この時世で小劇団が経営危機で絶滅中との苦しい話があった。
先日は「ミニシアターを救え!」プロジェクトに一票と寸志を届けたばかり、でも残念ながら劇団や小劇場までは手が回らない。
過去に生で芝居を観た経験と言えば以下の程度。
 30年位前の渋谷パルコで観た「12人の怒れる男」、たまたまTV「笑っていいとも」ゲストの小松方正が「今掛っている芝居に出ていて」などと聞いて慌てて観に行った様な記憶が。
石坂浩二=ヘンリ・フォンダ、小松方正=リー・J・コップみたいな配役で、内容はだいたい想像できるだろう、ともかく面白かった。
やはり映画に比べれば演劇鑑賞は割高になるのでそれほど嵌ることはなかった。

 もっと大昔の小学校時代に年に一回ぐらいの劇団「たんぽぽ」の教育演劇、記憶では「たんぽぽ劇団」だったと思うが、いまだに健在で内容的にもこれに間違いはなさそう。
大道具や小道具や照明装置なんかを理科室に置いてて、劇団員にサインをもらった記憶がある。
でもそれほど感動することもあこがれることも無かったが、今なら見てみたい気持ちはある。

さらに大昔、田舎の公会堂でドサ周りの芝居(股旅物だったか)を観た記憶がかすかにある。
以上がすべて。
いずれにしても演劇とはそれほどかかわらずに来たが、ミニシアターや小劇団やその役者さんたちには何とか頑張って欲しい、この騒ぎが納まったら覗いてみたい。


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ネットで演芸(その2)

2020-05-24 16:37:26 | 演芸

昨晩はネット寄席芸の花盛り、19:00~「神田伯山ティビー:オンライン釈場」、20:15~「一之助ライブ」と自分の中でチャンネル争いが起きてしまった。
結局は「神田伯山ティビー」は途中で打ち切って「一之助ライブ」に切り替え、本日「白山ティビー」の残りを観た。
本当に寄席に行きたくなった、TVで見ている演芸はダイジェスト版としか思えないくらい奥が無い、ましてや「講談」などはNHKの「日本の話芸」で散発でみる程度。
ともかく昨日は落語以外の「講談」と「粋曲(すいきょく)」に惚れてしまった。

「講談」
落語の人情噺にクスグリと落ちを付けずに語れば講談といった具合で、英雄談やら成功談の起承転結がドラマチックに語られる。
演者もそれぞれの登場人物を演じ分けて、聞いてて引き込まれる。
昨晩はスーパチャットでお捻り金額が表示されていて、それが最高12,000円、普通で1000円、申し訳程度の500円といった具合で、聴衆は約5000人。
計算は出来ないけれども、100万円くらいの上がりが有ったかもしれない。(ゲスな勘繰りで申し訳ない)
それにチャット内容も常連さんらしき人は「先生」呼ばわり、うーーん関心。
神田白山の人気と迫力は良く分かっていたが、師匠の神田松鯉'先生'(人間国宝らしい)の話も良かった。
この騒ぎが納まったら生で観に行こう、絶対!!!

「粋曲」
スイキョクというから勝手に「水曲」と思っていたら「粋曲」=都々逸とかのことらしい。
大年増の柳谷小菊師匠が三味線抱えて、粋なしゃべくりに結構な小唄(この歌詞がまた良い)を聞かせてくれる。
落語噺でお稽古事テーマの中で’シンナイ’とか’都々逸’とか’キヤリ’とかとかとか出てきていて時代劇なんかでもチラっと聞くことはあったが、じっくり聞いたらよく通る綺麗な声と三味線の音が誠に心地よい。
こんな古典芸に関心する様になった自分をあらためて発見した。
落語寄席粋曲 「端唄」 柳家小菊

なお小菊師匠は今でも結構な美人。

さて、ネットで演芸というのは大有りな感じ、スポンサーを付けて若干のCMとともに配信するかしたら結構なビジネスに育つかもしれない。
例えば配信地区(市単位)に合わせて細かなスポンサーを少額で募り、配信元には各地区の総計のスポンサー料が入り、その中からギャラやら諸経費が引かれる。
観てる方でも町のストアとか知られたパチンコ屋の広告なんかだと何となく新聞チラシ感覚でCM対応が出来る。
ネットの生CMも面白いかも知れない、近所の店主が緊張してドジ踏んだらそれもネタになるし。
(TV放送の黎明期にはCMも生だったらしい、ビデオ収録は費用がかさんで大変だったらしい)
そしてネットで掘り起こされたファンは生を観に行きたくもなる。(ネットはインターラクティヴで生に近い雰囲気はあるが生には到底及ぼない)
ファンの費用負担 ネット<映画館<生 ってな具合で共存も出来そうだ。
もはやTVで本格的な演芸はみれない、NHKの「日本の話芸」も30分枠に納めるために尺調整をしてる様だし。

今日も見るぞ。

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さぁ落語のライブの始まりだ。

2020-05-21 20:02:08 | 演芸

さぁ、今日(5/21)から5月30日まで毎晩8:15頃より春風亭一之助師匠のライブ中継だ~い。
巣籠りの憂さを晴らそうか。
後からアーカイブ見ても良いけど、やはり生、今回は毎晩色物が前振りであるそうでそれも楽しみ。
春風亭一之輔 10日間連続落語生配信 第2幕 第一夜

スーパー・チャットでは投げ銭が始まってる。500円、1000円、、、、

PS :一夜目は前振りが林家正楽師匠の「紙切り」続いて「あくび指南」
   (正楽師匠はライブのみ)
PS2 :二夜目は 江戸屋子猫師のモノマネ、続いて「天狗裁き」
   一之助師匠の古典はどれも少し個性的(現代風)なアレンジが施されていて、これも一興。
PS3:第三夜、柳谷小菊師匠の粋曲(水芸だと思ったら都々逸、これが良い声で誠にお見事、寄席に行きたくなる)
       トリは「猫の災難」、この師匠は酒飲み芸が上手い。
PS4:第四夜、三増紋之助師匠の独楽芸(いやぁ楽しかった、狭い口座がかわいそうなくらいの芸だった)
      トリは「短命」
PS5:第五夜、アサダ二世(古き良き寄席芸奇術) トリは「蛙茶番」
   アサダ二世:アダチ龍光の弟子、これがまったりとした奇術で久々にこんなのを見た。 一之助師匠の「蛙茶番」はちょっと手の抜き過ぎの様な。

PS6:第六夜、漫才ロケット団、トリは「夢見の八兵衛」;この話は初めて聞いた、上方噺らしい。
  (この日は仕事を残して明日は明日でで余裕が無くて存分に楽しめなかった)

PS7:第七夜、前振りは「のだゆき」の音楽パーフォマンス=これは初めて見たけどすっごく良かった。
      こういう見事な芸はTVではまず見れない、トリは「普段の袴」;これも初めて聞く話、なかなか面白かった。
PS8:第八夜、前振りは林家二楽師匠の紙切り、トリは「意地比べ」。
PS9:第九夜、前振りは立花家橘之助(お師匠さん)の浮世節、トリは「加賀の千代」
       この浮世節は最高だった、綺麗な大年増の色っぽい仕草と綺麗な声と三味線の音、寄席芸というのは本当に奥が深い。

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「朝生」より面白いユーチューブ

2020-05-17 22:46:34 | テレビ番組

昔「朝まで生テレビ」と言う面白い番組があった。(今でもやってるけど嫌いなのが出てくるから見てない)
小選挙制、政治改革、右翼を考える(’一水会’の木村氏が良かった、これが過去のBEST)、新興宗教(オームと幸福の科学)、等々。
また出演者も野坂昭如、大島渚、西部邁、舛添要一、小沢遼子、当然司会は田原総一郎、あとは忘れた。
で、それと同等の面白さが

5月17日 #週明けの強行採決に抗議します 拡がるネットの声、揺れる検察庁法改正案。週明け各党のスタンスは?

出演している女性議員がどちらも凛々しい、良いものを見た。
また司会(津田大介氏)も田原さんよりは見事にさばいている様な、でも程度の差はあれ自分(司会)の考えにそれとなく誘導している。
だから面白い。

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「深夜の告白」

2020-05-17 09:25:33 | 映画

モノクロ・スタンダード画面(昔のTV画面のサイズ)でも十分に面白い傑作映画というのは結構あるもんで、この「深夜の告白」もそれ。
初めて観たんだけど、まだまだ知らない名画があることを再確認。
主演はフレッド・マクマレイ、名前は知らなかったが「ケイン号の叛乱」「アパートの鍵貸します」等の大好きな映画で’要領の良いちょい悪’を演じていた。

〔内容〕
保険会社の営業マン、ネフ(F・マクマレイ)は自動車保険の更新に出向いたディートリクソンの家で美しい後妻フィリス(B・スタンウィック)と出会う。彼女は夫に知られずに傷害保険をかけたがっていたが、犯罪の匂いを感じたネフはそれを拒否。
だが彼女の魅力に抗しきれないネフは、倍額保険を手に入れるための完全犯罪を考えつく……。(出典:全洋画オンライン)

Double Indemnity Official Trailer #1 - Fred MacMurray, Barbara Stanwyck Movie (1944) HD

ゾクゾクする様な完全犯罪ドラマで、「コロンボ」みたいな役をエドワード・G・ロビンソンが演じている、これが良い。
こんな映画を二本立てで映画館に掛かったら絶対に観に行く、それまでに映画館と我が身が生き残ったらのことだが。

そうそう「刑事コロンボ」の再放映も最近の楽しみの一つ。

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ネットで演芸

2020-05-17 08:55:43 | 演芸

最近の引き籠りでどうしてもPCの前に居ることが多い。
TVはろくな番組が無いし、ニュースもワイドショーも胡散臭い、情報はネットから取捨選択し判断材料にするようになった。
さてそんな中で先日は落語のyoutubeのLIVE配信を紹介し、今回は講談。
ついこの間まで神田松之丞、今では神田伯山、実は以前(松之丞時代)TVの演芸番組でチラッと「源平盛衰記」を聞いた時に「ハッ」と驚いた記憶がある。
(この時は林家三平の前振りだったので余計にそう感じたのかも)
で、その後調べたら講談界のエースで超人気者で、チケットも中々入手出来ない、と言うことが分かった。
まぁそんな人がyoutubeで配信してくれてる、時代というか時世というか結構というか何というか複雑な思いがある。
【講談】神田伯山「中村仲蔵」in 浅草演芸ホール(2020年2月21日口演)

この話は落語でも「芝居話」としていろいろな人が演じているが、この人の講談も迫力というか凄みがあって別物という感がある。
芝居噺は「中村仲蔵」「淀五郎」「七段目」「かえる茶番」「権助芝居」等々面白いのが多いが、「中村仲蔵」は明らかに講談が似合う。
もし根性があったら全19回のこちら「畔倉重四郎」も。

話は変わって春風亭市之助師匠のライブ配信が先月下旬に続いてこの下旬にも決まった、またお捻りを準備してPCの前に座ろうかと。
(この間の「らくだ」の時には聞きながら:話に同期して:ポン酒を飲んだら結構ご機嫌になれた)
【特報】落語家・春風亭一之輔から皆様へ【緊急事態】

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「ゴッドファーザー」「PARTⅡ」

2020-05-09 16:58:34 | 映画

あらためて観たらこれが面白い。
これを映画館で観た記憶は無いからTVの洋画劇場でかも知れない、原作は読んでかなり面白かった記憶がある。
公開当時はジョニー・フォンティーンのモデルはフランク・シナトラとの説もあった。
さて、この「ゴッドファーザー」は何が良いって、アル・パチーノ、世間知らずの正義感の強い純真な青年から父親の後を相続して偉大なドンになるまでの変化が凄い。
日本の役者なんか違う映画に出ても同じ人格のままなんてのが多いから、一本の映画の中でこれほど見事に化けるというのは監督と役者の力量の差なんだろう。
それとトム・ヘイゲン役のロバート・デュバルも良かった。
<内容>
夏の陽射しが眩しいコルレオーネの屋敷。そこで行われている彼の娘コニーの結婚式からこの物語の幕は上がる。
華やかな音楽も届かない書斎では、ブラインドが降ろされ、その中でドン・ビトー・コルレオーネが友人たちの頼みごとを聞いていた。彼は相手が貧しく微力であっても助けを求めてくれば、親身になってどんな問題でも解決してやっていた。彼への報酬と言えば、ささやかな友情の証と、“ドン”あるいは“ゴッドファーザー”という尊称だけ。
そしていつなりとも彼の呼び出しに応じ、恩を返せばよかった。これが彼らの世界であり、その掟であった。
そんなある日、麻薬を商売にしている危険な男ソロッツォが仕事の話を持ちかけてきた。政界や警察に顔のきくコルレオーネのコネを必要とした判断からだった。しかしドンはその話を丁重に断る。彼はドンさえ殺せばこの取り引きは成功すると鋭く見てとり、その日以来機会を狙っていた。
そして早い冬の夕暮れ、一族の経営しているオリーブ・オイル社から出てきたドンは、街頭でソロッツォの手下に襲われた。
銃弾を何発もうけたが、強靱な彼は一命をとりとめる。これは、ドンが築いてきた強大なコルレオーネ帝国とその支配力に対する初めての挑戦だった。
ソロッツォの背後にはタッタリア・ファミリーがあり、すでにニューヨークの他のファミリーも動きだした。

今でも色あせない、親子愛を描いた立派なファミリードラマであり、ギャングドラマであり、アクション映画であり、友情物語であり、立身出世物語であり、といろんな要素がテンコ盛りでわが国のやくざ映画とは明らかに一線を画す。

PARTⅡ
今度は若きビトー役にロバート・デ・ニーロを配して、アル・パチーノ演じるマイケルが一段と凄みを増す。
なにしろ実の兄フレッドをも殺す、この実の兄の頼りなさ加減とかお人好し振りもまた良い。
(このフレッド役の役者は「狼たちの午後」でアル・パチーノと共演)
続けて観ると一作目に比較して少しドタバタし過ぎ感はあるが、時代をさかのぼった若きビトー・コルリオーネの活躍を挟んだ編集は見事だし物語に面白さを一味加えている。

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PCの性能(その2)

2020-05-08 09:17:28 | 電子工作

前回の結果より仕事用のPCを新調することとし、昨日トウチャコで環境設定完了したのがたった今。
さてその性能比較を更新すると、次の様な次第。

 

ネズミ号が今回手配したPCで16分が2分半まで短縮されていて大満足。世代が代わるとここまで変わるものか。

もともとは倅の引っ越しの際に引き取った80cmスクエアのテーブルを60㎝に詰めて、棚をしつらえて漸く心置きなく仕事ができる環境が整った。さぞや能率は上がることだろうとは思う。
(これはほとんど義弟の仕事で、当方は沙汰をしただけ)
今度のPCはコンパクトでそこそこの性能なので、動画処理なんかも期待が持てそう。

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