ルース・ベネディクト著『菊と刀』、川島武宜著『日本社会の家族的構成』、中根千枝著『タテ社会の人間関係-単一社会の理論』、土居健郎著『「甘え」の構造』、ペンダサン著『日本人とユダヤ人』等々、日本人論は好きで、学生時代によく読んだものである。
いつも参考にしている思案中さんが、3回に渡り紹介していたので、纏まった整理ができている本として読んでみた。
1990年初出と少々古いが、コンパクトに要領よく纏められた本であり、概観するのに良い。さすがに吉野作造賞受賞のロングセラーである。
1 戦後日本と「日本文化論」の変容
2 『菊と刀』の性格
3 「否定的特殊性の認識」(1945~54)
4 「歴史的相対性の認識」(1955~63)
5 「肯定的特殊性の認識」前期(1964~76)、後期(1977~83)
6 「特殊から普遍へ」(1984~)
7 「国際化」の中の「日本文化論」