ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか

2011-02-28 00:57:06 | 本と雑誌

若宮健さんという方は知らなかった。
表題に惹かれ購入。
韓国で、パチンコを全廃したという事実に驚く。
日本でも、パチンコを廃止したほうが良いのだろうとは思うが、とてもできそうな気がしない。
こんなことを思っているからダメな日本になっているのかもしれないし、提案として興味深い。
内容については、必ずしもそうだと思うことばかりではないが、知らないことを教えてもらっただけでもありがたい。

目次

一章 なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか
二章 なぜパチンコは、廃止されねばならないのか
三章 なぜ日本は、パチンコを廃止できないのか

なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか(祥伝社新書226)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

街場の教育論

2011-02-27 10:50:46 | 本と雑誌

内田樹先生の本を読む。
色々と興味深いことが書かれているが、少しだけ拾ってみると次のとおり。
<(分厚いシラバスの話の後で)学びは商品購入ではありません。通販の根本的な難点とは何でしょう。ご存知ですか?それは、「カタログにない品物は買えない」ということです。>(P46)
<「使える専門家」というのは、誤解している人が多いと思いますけれど、自分が何をできるのかを言い立てる人のことではありません。そうではなくて、自分は何ができないのかをきちんと理解していて、「自分が出来ない仕事」、それに支援されなくては自分の専門的知見が生かされない仕事について、きちんとしたジョブ・デスクリプションが書ける人のことです。そうしないと必要な専門家の「リクルート」ができませんからね。>(P104)
<100万円の原資がある。これをどう使うのかの最適解を求めて連日議論しているうちに、会議の弁当代で100万円を使い切ってしまった。これが教育の現状です。「原資」というのは、教員と、少数の保護者たち、小数の地域社会の人々が教育改革のために供出できるリソースのことです。>(P181)
<起業をして会社を急成長させた経験のある人間や、危機的状況を乗り越えた経験のある人間ならわかることですけれど、大きな仕事というのは人がもらっている給料分以上の仕事をしなければ決して達成できません。ひとりひとりが自分に期待されている仕事の何倍、何十倍ものオーバー・アチーブをしたときだけ、集団的なブレークスルーは達成される。そして、オーバー・アチーブというのは絶対にトップ・ダウンでは実現できないものなんです。上位下達できるのは「君は払った給料分の仕事だけはしてください」というところまでです。>(P182)
<受験勉強の場合、個人の努力は個人の成績として開示されます。けれども協働作業の場合、プラスの貢献も、マイナスの関与も個人成績としては開示されません。そして、ほとんどの人は(全員と申し上げてよいでしょう)外部評価よりも高い自己評価を自分に与えていますから、「なんでオレは仕事をこんなにがんばっていて、隣のスズキはぜんぜん働いていないのに、給料が同じなわけ?」という不条理に耐えることができないのです。>(P217)
拾い上げてくるときりがありません。教育論でありながらビジネス論でもあります。

目次

まえがき
第1講  教育論の落とし穴
第2講  教育はビジネスではない
第3講  キャンパスとメンター
第4講  「学位工場」とアクレディテーション
第5講  コミュニケーションの教育
第6講  葛藤させる人
第7講  踊れ、踊り続けよ
第8講  「いじめ」の構造
第9講  反キャリア教育論
第10講 国語教育はどうあるべきか
第11講 宗教教育は可能か
あとがき

街場の教育論

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世代間格差ってなんだ

2011-02-25 21:48:59 | 本と雑誌

城繁幸さん、小黒一正さん、高橋亮平さんの著書。
若者が損をする社会を救いたいと色々な提言をする。
城さんの楽観論には少々あきれるが、小黒さん、高橋さんの書いていることは抑えが利いている。

異論は沢山ありそうだ。

若い人向けの提言にはなっているのではないかな。

目次

第1章 労働ビッグバンが若者を救う―雇用問題
第2章 「世代間公平基本法」の制定を急げ―社会保障
第3章 ユース・デモクラシーの構築―政治参加
第4章 人生前半の社会保障の構築―子育て・教育・家族
終章 各政党マニフェスト評価ダイジェスト

世代間格差ってなんだ (PHP新書 678)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とかくこの世はダメとムダ

2011-02-22 07:17:25 | 本と雑誌

山本夏彦さんの新刊。
とは言っても、単行本に収録されていなかったエッセイとのことである。
発表されたのは、昭和30年代、40年代、50年代。
今読んでも、面白いし、興味深い。
世を見る視点が転換できる。

目次

Ⅰ 「辛口コラム」と人は言う
Ⅱ 犬の振りみてわが振りなおせ
Ⅲ ポケットの中の千円札
Ⅳ 商品としての言論
Ⅴ とかくこの世はダメとムダ

とかくこの世はダメとムダ

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本人の〈原罪〉

2011-02-21 00:58:03 | 本と雑誌

北山修(精神分析家)と橋本雅之(国文学者)の両先生による日本人の精神構造(恥と罪)の解明。
古事記や夕鶴等を題材に、「見るなの禁止」をキーワードとして、日本人の現代に続く精神構造を明らかにする。見たほうの罪を問わない、水に流すというのはまったく考えたことも無い視点であった。
実に興味深い一冊である。

目次

第1章 愛する者を「害する」こと―父神イザナキの罪悪感
 1 神話と昔話の深層心理学
 2 エディプス・コンプレックスとは何か
 3 フロイトの「弟殺し」
 4 革新的なクライン理論
 5 「見るなの禁止」の文化
 6 見る側を見る
 7 「ここだけの罪」
 8 悲劇の同定
 9 逃げないイザナキ
 10 「見るなの禁止」が解禁されるとき
 11 神話を生き直すこと
第2章 『古事記』神話への道案内
 1 古事記上巻の世界
 2 日本神話のなかの「見るなの禁止」
 2 タブーを破った“罪”の行方
第3章 『古事記』を読み解く―現代語訳「古事記抄」
 1 イザナキ・イザナミ神話と「見るなの禁止」
 2 アマテラスとスサノヲ
 3 成長するオオクニヌシの国造り
 4 天孫降臨と海幸彦・山幸彦神話
第4章 対談 今日を生きるための神話論

日本人の〈原罪〉 (講談社現代新書)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

彼らが日本を滅ぼす

2011-02-20 10:23:42 | 本と雑誌

佐々淳行さんも80歳になられるとのこと。
護民官としての厳しい意識は衰えるところが無い。
憂国の士として、具体的な提言をする。
「彼ら」を選んだのは、我々(私ではないが)であり、我々が代表者を選ぶ眼をしっかりと持たなければならない。
そういう意味では、マスコミには一番大きな責任があっただろう。
じりじりと悪い方向へ落ち込んでいるという感じを持つのは私だけだろうか。

元にも戻れないし、新しい真の保守が出てくる必要を感ずる。

目次

第1章 「中国漁船体当たり事件」で発覚した日本の危機
第2章 危機管理能力を決定的に欠く民主党
第3章 民主党の裏切り
第4章 彼らは日本を中国の属国にしたいのか?
第5章 今、日本の「海防」「国防」はどうあるべきか
終章 本当に国を守る政治家は誰か

彼らが日本を滅ぼす

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日中韓 歴史大論争

2011-02-13 00:42:15 | 本と雑誌

櫻井よしこさんを中心に、中国、韓国の学者も含めて歴史についての論争をする。
知らないことばかりで、よほどしっかりしていないと議論ができないことがよく分かった。
ただ、先日、「日米同盟vs.中国・北朝鮮 (文春新書) 」を読んだが、未来志向でないので、若干むなしい感じがこの本にはある。

目次

日中大論争1 靖国参拝の何が悪いというのだ(櫻井よしこ・田久保忠衛vs.劉江永・歩平)
日中大論争2 拡大膨張の覇権国家はどっちだ(櫻井よしこ・田久保忠衛vs.劉江永・歩平)
日中大論争3 人権弾圧か、治安維持か(櫻井よしこ・田久保忠衛vs.劉江永・金燦栄)
日韓大論争 竹島は絶対に我々の領土だ(櫻井よしこ・田久保忠衛vs.趙甲濟・洪熒)
二〇一〇年の日中韓 尖閣漁船事件と日韓併合百年(櫻井よしこ・田久保忠衛・古田博司)

日中韓 歴史大論争 (文春新書)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日米同盟vs.中国・北朝鮮

2011-02-10 07:05:17 | 本と雑誌

リチャード・L・アーミテージ(元国務副長官)、ジョセフ・S・ナイJr(ハーバード大教授)、春原剛(日本経済新聞社編集局国際部編集委員、米戦略国際問題研究所客員研究員)の3人による鼎談。
日米同盟をアメリカの政策当事者がどう考えているのかがよく分かる。
興味深い一冊であり、読むべき本だと思う。

帯に<尖閣、尖閣、尖閣、オレたちをなめんるんじゃないぞ!>と書いてあり、扇動的な内容かと勘違いするが、共和党、民主党の知日派らしい重厚な語りであり、よく考えられていることが分かる。

日本の政治家がテレビでは語らないような話である。

目次

第1章 岐路に立つ日米同盟
第2章 中国の膨張を封じ込めよ!
第3章 北朝鮮「金王朝」崩壊のシナリオ
第4章 天皇・原爆・沖縄返還
第5章 日本が核武装する日
第6章 日米同盟の現在・過去・未来

日米同盟vs.中国・北朝鮮 (文春新書)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

殿様の通信簿

2011-02-08 06:55:28 | 本と雑誌

磯田道史先生は、「武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 」で知った方であるが、読みやすい文章を書く方である。
史料「土芥寇讎記」(どかいこうしゅうき)をベースに、殿様の通信簿とでもいうべきものを紹介する。

人物が生き生きと描かれており、興味深い。

目次

徳川光圀―ひそかに悪所に通い、酒宴遊興甚だし
浅野内匠頭と大石内蔵助―長矩、女色を好むこと切なり
池田綱政―曹源公の子、七十人おわせし
前田利家―信長、利家をお犬と申候
前田利常其之壱―家康曰く、其方、何としても殺さん
前田利常其之弐―百万石に毒を飼うべきや
前田/利常其之参―小便こらえ難く候
内藤家長―猛火のうちに飛入りて焚死す
本多作左衛門―作左衛門砕き候と申されよ

殿様の通信簿 (新潮文庫)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)

2011-02-04 15:10:06 | 本と雑誌

内田樹さんと石川康宏さんの往復書簡集。
石川さんの手紙は、学者の手紙としては、普通なのだろうが、内田さんの解説が秀逸なので非常にわかりにくく感ずる。
高校生を対象読者としているが、少々難しいのではないかな。
これくらい背伸びをする方がよいのだろうか。

目次

『共産党宣言』
『ユダヤ人問題によせて』『ヘーゲル法哲学批判序説』
『経済学・哲学草稿』
『ドイツ・イデオロギー』

若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

筆談ホステス

2011-02-01 22:37:34 | 本と雑誌

話題になった本であるが、買うことは無かった。
会社の共有の本棚に置かれたので、借りて読むことに。
斉藤里恵さんが25歳の時に書いた本であり、まだ初々しさが伝わってくる。
美談ばかりにしていないのがなかなかよい。

目次

目次

はじめに
第1章 「神に耳を取られた」娘
第2章 私は不良ですか?
第3章 働く喜び
第4章 筆談ホステス誕生
第5章 私の(秘)筆談術
第6章 筆談ホステス東京へ上る
第7章 「筆談ホステス」銀座接客体験実話8
第8章 聴覚障害者の夢
終わりに

筆談ホステス

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コリアン世界の旅

2011-02-01 07:04:18 | 本と雑誌

野村進さんの本の話をしていて、この本を思い出し再読する。
大宅壮一ノンフィクション賞・講談社ノンフィクション賞ダブル受賞作品である。
1996年に単行本となった本であるが、古くはならない。

目次

Ⅰ コリアンとは誰か
Ⅱ コリアン世界の旅
Ⅲ コリアン 終わりと始まり

コリアン世界の旅 (講談社文庫)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする