外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

はじめに

2011-06-29 21:47:36 | はじめに
滋賀県立大学の環境系サークル、県大BASSERSのブログが出来ました!

まず県大BASSERSはどのような活動をしているのか紹介しようと思います

県大BASSERSは2010年秋に設立された出来立てほやほやのサークルです

名前からただのバス釣り好きの集まりのように思われる人も多いかもしれません

が、しかし全く違います

活動の内容を簡単に言えば外来魚の駆除を行い環境を保全していこうという感じです

現在ブラックバスやブルーギルのような侵略的外来生物の影響で在来種が減少しつつあります

もちろん外来魚だけが原因と言う訳ではありませんが少なからず影響を与えてるのは間違いありません

そんな中私たちが果たせる役割を考え、普段釣りで親しんでいるブラックバスをはじめとした侵略的外来生物が抱える問題を少しでも解決出来ないか定期的な駆除や勉強会を始めました

しかし、はじめから琵琶湖全体の外来種問題を取り扱うと言うのは少し規模が大きすぎます

そのためまずは琵琶湖の内湖の1つである彦根市の神上沼を主な活動拠点にしました

この場所を選んだのは適度な大きさであることも理由の一つですが、地域住民の方がこれまでも特定外来植物の駆除を行っており外来種問題に対して関心が高いと考えたためです

私たちの最終的な活動目標は神上沼において侵略的外来種を駆除し、在来種の住みやすい環境を作ることです

今までの活動で神上沼において定期的に投網や刺し網(特採許可済み)、釣りなどで外来魚の駆除を行ってきました

その際に捕獲した外来魚のデータを記録し外来魚の個体数の推定などを行っていくつもりです

また同時に捕獲された在来魚の生物調査も進めています

他には
・学内の小琵琶湖において全国的にも成功例の少ない人工産卵床を設置し成功!
・外来種などについての定期的な勉強会
・神上沼における駆除釣り大会
・特定外来植物ナガエツルノゲイトウの駆除など他団体主催の環境活動への参加
などなどの活動を行ってきました

長々と書きましたが外来魚の脅威から生態系を守っていく

そして活動を通して環境に対する意識をより高めていきたいと考えています

またこの活動は楽しんで行うことを前提としています

たとえ目標があっても楽しくなければ持続しません

ブルーギルを釣ったり投網ででかいバスを捕ってどや顔したり珍しい在来魚に出会って感動したりといくつも楽しみがあります

もちろん楽な作業ではありませんがそれだけに1日の活動終了時の達成感も素晴らしいです

そしてあくまで駆除は目的ではなく環境を保全するための手段にすぎません
そのことを忘れずに活動していこうと思います