今日もいるかな。
いたらパウチをあげよう。
張り切って寄り道したのに
待っていたのは
ビニールに入った
こんな紙切れでした。
・・・・・・・・・・・・。
ここにいた子、死んじゃったんだ。
この前まで普通にご飯食べてたのに。
寒暖の差で体調を崩したのか。
何年か前、兄弟で捨てられていて
一匹は既に亡くなり、
残った一匹でした。
家もなく、
保護してくれる人もなく
通りすがりの人のくれるご飯が命綱で。
身体に傷を負ったり、
風邪を引いたり、
よだれを垂らしたりしながらも
懸命に生きていた猫でした。
とうとう独りぼっちで、
こんなところで死んだのね。
そっと手を合わせていたら、
かすれた鳴き声が思い出され、
涙が止まらなくなりました。
時たま、ご飯をあげるだけの
関係でしかなかった筈が、
こんなに深い哀しみに襲われとは・・・。
死と向き合うことに
慣れることはありません。
辛いです。
痛いです。
でもこうして
亡くなったことを知らせる人がいて
それに応えて
メモにお礼を書き添える人がいて。
きっとこのメモを書いた人は
猫のことを見守っていた人が
他にもいたのを知っていて、
知らせてくださったんでしょう。
手を合わせることが出来たのが
せめてもの救いです。