平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

青天を衝け 第30回「渋沢栄一の父」~五代才助との出会い、父親の死で、栄一の人生は大きく変わっていく

2021年10月11日 | 大河ドラマ・時代劇
 画期的な演出だ!

 

 リモート廃藩置県!
 画面がどんどん分割されていき、各藩の殿様がいっせいに「ははーっ」と廃藩置県に従う。笑
 こういう遊び、好きだな。

「廃藩置県」のことで言えば、これは世界が驚いた出来事だったらしい。
 いはく、
「一夜にして封建制が崩壊」
「無血革命」
 諸藩が素直に従ったのは、これが帝の命令だったからなんだろうな。
 これが薩長だけだったら「お前、なに勝手言ってるの?」と大反発が起きる。
 この国において「天皇」の権威は絶大だ。
 誰も「天子様」には逆らえない。
 この成果に目をつけた中央政府は、どんどん天皇を利用していく。
 それがやがて「天皇の神格化」まで行き着く。

 ただ、世の中、心服する者ばかりではない。
 薩長が帝の権威を利用していることに気づいている者もいただろうし、
 禄という既得権を奪われて不満に思う武士もいる。
 西郷(博多華丸)も暴れたがっているようだ。

 この廃藩置県には栄一(吉沢亮)と改正掛も一役買った。
 廃藩置県に伴って起きる、藩の負債の処理、発行している藩札の太政官札への移行。
 これが曖昧なら、たちまち不満が爆発する。
 世の中を動かしていく上で「経済」は重要なのだ。
 天皇の権威は「政治的な解決」をもたらす。
 しかし「経済的な解決」には力が及ばない。
 何しろ人は食べていかなかればならないから。

「経済」の話は続く。

 栄一は大坂で五代才助(ディーン・フジオカ)に出会った。
 五代は民間でカンパニーづくりに勤しんでいる。
 その方が民を豊かに出来るからだ。
 そして栄一に言う。
「君は今のままでいいのか?」
「商人の魂で国をつくりかえるべきではないのか?」
 つまり、
 維新政府の政争の中にいるより、民間で商人として民に貢献すべきではないかと問うている。

 心動かされる栄一。
 おまけに浮気までしてしまう栄一。笑←ここの演出も面白かったな。
 そして、栄一は大久保(石丸幹二)に改正掛を潰されて……。

 最後は父っさま・市郎右衛門(小林薫)の死。
 市郎右衛門は、天子様の朝臣として国のために働いている栄一を「誇りに思っている」と言ったが、
 家族のため、村のため地道に働き続けた市郎右衛門の生き方こそ美しく天晴れだった。
 大きな仕事、派手な仕事→○
 小さな仕事、地味な仕事→×
 世の中はこうした価値観にとらわれがちだが、大切なのは誰のために働いたか、なのだ。
 苦労を重ね、私心なく、地道に働くことこそ尊いのだ。

 さて、五代に会って、父っさまの生き様に触れて、大久保に改正掛を潰されて、
 栄一の人生はどのように動き出すのか?


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2 コメント

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ディーン五代再び (ミキコ)
2021-10-29 13:54:27
ディーン・フジオカが五代役…どっかで聞いたような…と思ったら、6年前の朝の連続テレビ小説「あさが来た」で、同一人物役で出てましたよね。ってことは、広岡浅子もそのうち登場するんですね。
もちろんキャストは波瑠さんで (コウジ)
2021-10-30 09:41:05
ミキコさん

いつもありがとうございます。

脚本が大森美香さんで同じで、大森さん、たっての希望のキャスティングのようですね。

広岡浅子さん、同じ経済人ですし、ぜひ出てほしいですね。
ディーン・フジオカさんで同じキャストという遊びをしたのですから、サービスで1シーンでも登場させてほしいです。
もちろんキャストは波瑠さんで!

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