1
桑野信介(阿部寛)が結婚しない(できない)理由はこう。
「結婚すれば稼いだお金を自由に使うことができない。妻や子供に使わなくてはならない」
だが、他にも理由がありそうだ。
信介が良しとしている生活。
・大音響のクラシック(ひとり指揮付)
・つまらない映画「BADLUCK」
・人生ゲーム(結婚しなくてはならないことがこのゲームの唯一の欠点だdとか)
これら信介が良しとしているものにみちる(国仲涼子)ら他人は違和感を感じている。
これらに他人はついて来れない。
彼らと信介が結婚したら、信介は「指揮付きのクラシック」や「人生ゲーム」をすることが出来ないし、「BADLUCK」も見ることが出来なくなってしまう。
だから信介は結婚しない(できない)のだ。
そして、これまで信介は自分の良しとしてきたものを否定され続けてきたのだろう。
自分の行動や趣味嗜好は他人に受け入れられない。
これがわかった時、信介はひとりを選んだ。
これは今回のメインエピソードでも描かれている。
マンションの管理費と修繕代20万を渡した時に信介はみちるに拒絶される。
信介にしてみれば良いこととしてやった事が、他人に否定されてしまう。
それは言い方が悪かったせいであるのだが、信介にはそのことは理解できない。
他人に関われば自分が傷つけられるから、結局自分の殻に閉じこもってしまう。
そして信介は過去、同じ様な体験を何度もしてきたのだろう。
物語と人物がうまくリンクしている見事なドラマ作りだ。
それにしてもみちるに拒否されて床に落ちたお金を信介が拾うシーンは可哀想だった。
2
一方、こんな信介だが、今回は早坂夏美(夏川結衣)に受け入れられた。
住宅の設計で100万円を浮かすことができた信介。これで介護用の車を買えるという。
「良いことをしましたね」と夏美に言われる信介。
帽子を含め、自分の良しとしてきたことが悉く否定されてきた信介にとっては最高に嬉しいこと。
これはみちるとのベランダの会話でもそうだった。
信介を批判するみちるに夏美は言う。
「口は悪いけど、根はいい人よ」
自分を受け入れてくれた夏美。
少し恋の予感。
「でも、あんな人との結婚は勘弁よね」と、その後のみちるとの会話で夏美は言ったが……。
3
人はひとりになった時、みんな孤独で不安である。
夏美は生活を変えたかったのであろうか、マンションを買うことを考えている。
だが女性がマンションを買うことは結婚を否定すること。
まだ結婚の可能性がないわけではない。だから迷ってしまう。
ひとりで生きることを想定して考えなければならない人生。それは孤独である。
このことは沢崎摩耶(高島礼子)も同様である。
彼女の興味は資産運用。
「私たちくらいの年齢の女は結婚か資産かを選ばなくてはならない」と言う彼女。
資産運用はひとりで生きることを選ぶこと。
夏美も摩耶も自立しているが、実は孤独だ。
化粧品をめぐるみちるとの会話も深い。
他人に見られるためでなく、保湿とか自分のために化粧する。
なるほど。
4
そして若者チーム。
みちる、吉川沙織(さくら)、村上英治(塚本高史)の三角関係が始まりそうだ。
みちるの存在を知り、友だちだと言い訳する英治に「友だちなら紹介して。英治の友だちはみんな知っておきたいから」と語る沙織。
果たして3人が会うとこんな会話。
みちるは言う。
「会ったら、あたしのこと、友だちだって言えって言うんですよ」
「最初はいいなぁと思ったんですけど、お金はないし頼りがいはないし」
こんなことを言われたら、英治は立つ瀬がない。
女性は強く、男は弱い。
みちるに英治が食事をおごろうとしたことも発覚して、沙織は憤慨。
「あたしはいつも割り勘だった」
これも英治はつらい。
針のむしろ。
桑野信介(阿部寛)が結婚しない(できない)理由はこう。
「結婚すれば稼いだお金を自由に使うことができない。妻や子供に使わなくてはならない」
だが、他にも理由がありそうだ。
信介が良しとしている生活。
・大音響のクラシック(ひとり指揮付)
・つまらない映画「BADLUCK」
・人生ゲーム(結婚しなくてはならないことがこのゲームの唯一の欠点だdとか)
これら信介が良しとしているものにみちる(国仲涼子)ら他人は違和感を感じている。
これらに他人はついて来れない。
彼らと信介が結婚したら、信介は「指揮付きのクラシック」や「人生ゲーム」をすることが出来ないし、「BADLUCK」も見ることが出来なくなってしまう。
だから信介は結婚しない(できない)のだ。
そして、これまで信介は自分の良しとしてきたものを否定され続けてきたのだろう。
自分の行動や趣味嗜好は他人に受け入れられない。
これがわかった時、信介はひとりを選んだ。
これは今回のメインエピソードでも描かれている。
マンションの管理費と修繕代20万を渡した時に信介はみちるに拒絶される。
信介にしてみれば良いこととしてやった事が、他人に否定されてしまう。
それは言い方が悪かったせいであるのだが、信介にはそのことは理解できない。
他人に関われば自分が傷つけられるから、結局自分の殻に閉じこもってしまう。
そして信介は過去、同じ様な体験を何度もしてきたのだろう。
物語と人物がうまくリンクしている見事なドラマ作りだ。
それにしてもみちるに拒否されて床に落ちたお金を信介が拾うシーンは可哀想だった。
2
一方、こんな信介だが、今回は早坂夏美(夏川結衣)に受け入れられた。
住宅の設計で100万円を浮かすことができた信介。これで介護用の車を買えるという。
「良いことをしましたね」と夏美に言われる信介。
帽子を含め、自分の良しとしてきたことが悉く否定されてきた信介にとっては最高に嬉しいこと。
これはみちるとのベランダの会話でもそうだった。
信介を批判するみちるに夏美は言う。
「口は悪いけど、根はいい人よ」
自分を受け入れてくれた夏美。
少し恋の予感。
「でも、あんな人との結婚は勘弁よね」と、その後のみちるとの会話で夏美は言ったが……。
3
人はひとりになった時、みんな孤独で不安である。
夏美は生活を変えたかったのであろうか、マンションを買うことを考えている。
だが女性がマンションを買うことは結婚を否定すること。
まだ結婚の可能性がないわけではない。だから迷ってしまう。
ひとりで生きることを想定して考えなければならない人生。それは孤独である。
このことは沢崎摩耶(高島礼子)も同様である。
彼女の興味は資産運用。
「私たちくらいの年齢の女は結婚か資産かを選ばなくてはならない」と言う彼女。
資産運用はひとりで生きることを選ぶこと。
夏美も摩耶も自立しているが、実は孤独だ。
化粧品をめぐるみちるとの会話も深い。
他人に見られるためでなく、保湿とか自分のために化粧する。
なるほど。
4
そして若者チーム。
みちる、吉川沙織(さくら)、村上英治(塚本高史)の三角関係が始まりそうだ。
みちるの存在を知り、友だちだと言い訳する英治に「友だちなら紹介して。英治の友だちはみんな知っておきたいから」と語る沙織。
果たして3人が会うとこんな会話。
みちるは言う。
「会ったら、あたしのこと、友だちだって言えって言うんですよ」
「最初はいいなぁと思ったんですけど、お金はないし頼りがいはないし」
こんなことを言われたら、英治は立つ瀬がない。
女性は強く、男は弱い。
みちるに英治が食事をおごろうとしたことも発覚して、沙織は憤慨。
「あたしはいつも割り勘だった」
これも英治はつらい。
針のむしろ。