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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

軍師官兵衛 第15回「播磨分断」~考え直していただけるというのであれば、この首、喜んで差しあげまする!

2014年04月14日 | 大河ドラマ・時代劇
 ドラマは<不安定>になると面白くなる。
 これまでの播磨には不安定要素があった。
・櫛橋左京進(金子ノブアキ)
・小寺政職(片岡鶴太郎)
・別所家のふたりの叔父
・毛利の陰
 今回はそれが一気に爆発した感じ。

 やはり言葉だけの関係というのは不安定なんですね。
 だから、血縁関係とか人質とかが必要になってくる。
 徳川幕府は安定を維持するために、さまざまな法律やシステム、道徳をつくった。

 言葉だけの関係を信じ切っていた官兵衛(岡田准一)もまだ甘いし、青い。
 安国寺恵瓊(山路和弘)の方が一枚も二枚もうわて。
 人間には欲望があり、感情があり、虚栄心があり、同時に弱いものであることを官兵衛は知らなさすぎる。
 それは官兵衛がそれらとは無縁の人間だからだろう。(感情に関しては感情に任せて突っ走る所があるが)
 人はおおむね自分を基準に物事を考えるもの。他人も自分と同じと考えてしまう。
 それは官兵衛も例外ではない。
 しかし、一方で官兵衛の凄いところは、
「考え直していただけるというのであれば、この首、喜んで差しあげまする!」
 と捨て身になれるところ。
 これも青さと言えばそれまでなのだが、これが官兵衛を主人公にしている。
 左京進が言うような「口先だけの男」でないことがわかる。
 
 最後に御着の殿。
 官兵衛が相談にきた時に左京進を評して「男の悋気とは情けないのう」。
 少し前まで御着の殿こそ、秀吉と官兵衛の関係に嫉妬してたのに(笑)
 やはり自分のことはなかなか客観的に見られないものなんですね。


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「軍使」官兵衛 (TEPO)
2014-04-14 18:38:05
「軍師」といえば知略にもとづく作戦を進言する「参謀」のイメージですが、少なくとも現時点の官兵衛にはそうした感じがありません。
たしかに官兵衛は13話で福原城攻略に際して「囲師必闕」の作戦を進言していましたが、あれは半兵衛先生による「試験」のようなもの。
今のところ官兵衛は「参謀」(軍<師>)というよりは「外交官」(軍<使>)と言った方が適切な感じがします。
しかも、おっしゃる通り外交官としてもまだ「甘いし、青い」ので

>安国寺恵瓊の方が一枚も二枚もうわて。

他ブログでも官兵衛は全然賢そうに見えない、との声があります。たしかに

>「考え直していただけるというのであれば、この首、喜んで差しあげまする!」
>と捨て身になれるところ。

で「主人公」になってはいますが、「捨て身の交渉」だけでは一本調子ですし、やはり「青い」ですね。
結局、その「捨て身」が荒木村重離反に際して裏目に出て人生最大の危機を招くことになるわけですし。

史実の知識に照らして「軍師」の名にふさわしい官兵衛の実績としては、本能寺の報に接して落胆した秀吉に「中国大返し」を献策して天下を取らせたことでしょう。
現時点での官兵衛はまだ成長の途上にあり、村重離反の危機によって名実共に「軍師」へと変貌を遂げることを期待しています。
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恵瓊とは違う軍師像 (コウジ)
2014-04-15 09:17:15
TEPOさん

いつもありがとうございます。
確かに官兵衛がやっていることは<外交官>ですね。
しかも今回のことを見る限り、状況に振りまわされてしまっている。
恵瓊のように状況を自分の思うとおりにコントロールして、つくりだすというしたたかさはまだ持ち合わせていない。

この転機となるのは、おっしゃるとおり<村重の離反>での幽閉生活でしょうね。
あの苦難が官兵衛に何をもたらすか。
官兵衛の人生観、人間観を大きく変えてしまうのか。
とはいえ、第1回の放送の冒頭で、確か小田原城の開城のシーンがありましたが、あの時の官兵衛はさわやかなままでしたね。
恵瓊のような老獪でしたたかな軍師像とは違う姿が描かれるのかもしれません。

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