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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

遅咲きのヒマワリ 第8話~「隣の田んぼは青いって言うやろ」

2012年12月12日 | 学園・青春ドラマ
「隣の田んぼは青いって言うやろ」(笑)
 確かに人は他人のことは良く見えるんですね。
 順一(桐谷健太)は丈太郎(生田斗真)のことを「お気楽」に見える。
 春菜(木村文乃)は丈太郎のことを「自由」に見える。
 でも丈太郎は「どこにも帰るところがない」孤独な境遇であることに苦しんでいる。
 物事とはこういうもの。
 立場によって良くも見えれば、悪くも見える。
 他人がよく見えて、自分だけが何でこんなにつらいんだろうと思ってしまう。

 だが、こんな人間同士が心を通じ合わせる瞬間がある。
 今回の丈太郎、順一、春菜がそうだった。
 それは、自分と同じように他人も何かに悩んでいてつらいんだとわかった時。
 人それぞれ質は違うが、痛みを共有した時、人は繋がりを感じることが出来る。

 人が心を通わせるのは、ひとつの目的を達成した時にも。
 春菜の痛みを共有した丈太郎は、春菜の不倫相手の大学講師に怒りをぶつける。
 順一は殴る。
 この時、三人はひとつになった。
 弘樹(柄本佑)の父親の気道確保の時も、かほり(真木よう子)、彩花(香椎由宇)、青山(田口淳之介)はひとつになった。
 命を救いたいという思い。
 この思いで三人は今までのわだかまりを捨てて共に闘う。
 その結果、三人にはちょっと友情が芽生える。
 青山は処置を成功させたかほりに言う。
「ちょっとは使える先生になった途端おらんようになられちゃ、貸しを返してもらったことにはなりませんから」
 青山、こんな言い方しか出来ないんですね、もっと素直になってもいいのに。

 そして心を通わせる三番目は、喜びの共有。
「今度は救えた患者さんの命。あの時のこと思い出して怖かったけど救えた。何か1歩前に進めたような気がする」
 酔ったかほりは丈太郎にこう語る。
 かほりにとって、喜びをまっ先に伝えたい相手は丈太郎であったようだ。
 丈太郎もそんなかほりをやさしく見つめる。

 というわけで、過去に決着をつけ、それぞれに一歩を踏み出した丈太郎たち。
 次の一歩はどのようなものになるのか?

 まず一歩を踏み出そう。
 踏み出した一歩はつらいものかもしれないけど、
 踏み出したことで新しい風景が見えてくる。新しいつながりが出来る。
 踏み出すことを怖れてはいけないんですね。



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目が離せませんね (megumi)
2012-12-13 11:49:25
こんにちは。

さすがですね。
あれだけのドラマから 
ここまでのレビューを書いていらっしゃる!!!

>他人がよく見えて、自分だけが何でこんなにつらいんだろうと思ってしまう。

そうなんですよね。
今の社会は 実に生きづらいです。
それぞれに抱えているものが違うから 
自分しか見えていない。
自分が いちばんつらいと思い込んで
他人を羨んだり 他罰的になってしまう。
まさに 新型うつ病予備軍。

今回 春菜の父親の尊大さと勘違いぶりには 
「不倫常習犯・松浦」と同じ臭いを感じました。
春菜って意外とファザコンじゃ? と思いました。


来週は かほりに東京からの誘いがあるようですが
四万十に残って欲しいな。
(へそ曲がり看護師クンの期待を裏切らないためにも)
基礎医学教室での研究も大切ですが
臨床の医師として成長しつつあるので 
もう少しこのままで経験を積ませたい気がします。
とは言っても 『好機の前髪を逃すな』
今 断ったら2度とチャンスは無いかもしれませんね。

かほりと丈太郎は いつ お互いの相性の良さに気付くのでしょうね。
素のままで居られる相手って そうそう居ませんよね。



ここからは 余談ですが
「結婚しない」 は捨てちゃっています。
それでも天海祐希パートだけは見たいので
録画して 菅野美穂&玉木宏パートを早送りしながらの不良視聴ですよ。

教授役の小市漫太郎さんが気になるんです。
彼のことは ごく最近(「下町ロケット」がお初)
知りましたが
多方面で活躍し 芸歴も長いんですね。
オッサンかと思っていたら42才ということで
ビックリしました。

返信する
行け! (コウジ)
2012-12-14 09:06:02
megumiさん

いつもありがとうございます。

>生きづらい今の社会

ぼくは、脱原発の官邸前デモに参加して救われた感じがしてます。
思いを同じにしている人たちが集まって声をあげる。
それだけでひとりじゃないと感じることが出来る。
原発問題も生きづらくしている原因も実は同じであることがわかる。
順一も職がなかった丈太郎も、現在の社会を生み出している病巣に切り込めば、社会派ドラマになるのですが、この作品はそういうドラマではないですしね。

春菜はファザコン。
なるほど!
彼女は不倫して反抗して、父親に自分のことを見てもらいたかったのかもしれませんね。
松浦にも父親的なものを求めていた。

かほりについては、男の立場だったら「行け!」と言うかなと思います。
『ソウル1945』でも、男たちは皆、女性の幸せを考えて「行け!」と言っていましたし。

小市漫太郎さんに関しては、ぼくは「アテンションプリーズ」という上戸彩さんの作品で注目しました。
存在感のある役者さんですよね。
せりふなどが少なくてもキラリと光るものを残してくれる。
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