収穫の終わった街中のたんぼ
一通りの関心そして知識はあるが、そこまでであまりのめり込まない程度の写真好きの一人。
手元にあるファインダー付きコンパクトデジカメに動きに異常がでたのが半年前のこと。近くのカメラのキタ
ムラに持ち込むも修理対応期間を過ぎていて修理できませんとのことで、本棚の上に置いたままになっていた。
その間は以前使っていた買値2万円程度の物とスマホの写真機能で我慢していた。こだわりがあり、カメラは
ファインダーがなければいけないと思っている。昼間の明るさで見にくい液晶画面を見ながら撮るのが気に入
らない。そうなるとミラーレスデジカメというレベルでないと商品がない。これが軒並みに10万円を超える。
息子が使っているアイフォンのスマホの写真がびっくりするほどきれいだ。スマホの取り換え時が来ているの
で画面を見ながらの撮影は気乗りしないが検討してみよう。ミラーレスと同じ程度の金額だ。
どちらにするか迷って1ヶ月が過ぎてしまった。いまだに結論が出ない。そんな最中に本棚の不調カメラを取
り出していじりまわしていたら、急に正常に戻ってしまった。電子基板のどこかに微小なごみでついていたゴ
ミが何かの拍子に除去されたのか原因不明だがとにかく昔通りに使える。
10年前ほどのOLYMPUS STYLUS1 というカメラ.6-64.3 ㎜ F値 2.8 という明るいレンズそして交換レンズ
なしで使えるのが手軽さが無精者には最適だ。
いい写真だなと思われる一枚はカメラの性能以上に必要な要素がいくつもある。一通りのカメラの性能に対する
知識は当然として、被写体に接するに時間を惜しまないことが一番重要なこと。故人になってしまったが浅間山
を撮り続ける写真家がいた。その写真集も本として出ている。縁の一つで知り合いになった。氏の日常がその必
要性を物語っている。多くの作品が早朝、夕暮れそして深夜の時間帯。更に極寒に季節に撮影されている。
素晴らしい場面がたくさんあるが、それだけの犠牲を払わないといけないとは・・
この古いカメラでも時間を惜しまなければそれなりの物は撮れると思う。ならこのカメラで撮りまくることにし
ましょう。