12月14日の木星と月です
13日の夜と14日の夜にふたご座流星群が見られますといろいろなテレビ局の番組の
天気予報のコーナーで気象予報士の人がアピールしていました
そんな夕方の空に輝く木星と月齢10日の月が澄み切った寒空に大変きれいに輝いています
自分的にはこのくらいから月齢12日あたりが好きです、フィルム時代にはこの時期は
光量がしっかりあってシャッタースピードが稼げることや高度も高い位置で撮影できるで
透明感ある写真に仕上げることができます、クレーターとかも見栄えあるものが多いとも
思っています
もちろん細い月でまさに三日月といわれる頃も好きです、写真的には低空なので済んだ空気
できれいな夕焼け空だと良いのですがそのような条件にはなかなか巡り合えません
さて、この夜の実際の撮影は強拡大の木星では寒気が入り込み冬型の気圧配置となり上空の
ジェット気流も活発なのかこれまでように安定しているような素振りはなくユラユラでした
2021/12/14 17h45m55s
Gain=200
露出時間 Exposure=14.0520ms
FrameCount=2760
月全体像です
3つのフレームを合成しています 見た目と同じ北を上にしています
(天体では南を上にするのが通例らしいです)
2021/12/14 19h30m45s
Gain=0
露出時間 Exposure=1.4340ms
FrameCount=1090
目立ったクレーターを拡大してみました
ゴルトシュミット周辺
コペルニクス周辺
ティコ周辺
プラトン周辺
右側にある直線壁が面白いです
虹の入江周辺
すごく滑らかな地表(海)がきれいです
ブリアルドス周辺
冬の星座と星雲星団です
一晩中に快晴で湿気で夜露が多かった夜の撮影です
モバイルバッテリー電源のヒーターでの対策でしたがカメラレンズもより大きな
口径の望遠鏡も全く曇ることなく問題なく快適に撮影出来ました
一つはビクセン製で発熱量がやや弱いと感じるもののこれが微妙にいいのでしょう
ピント位置が変わるほど暖めず夜露をしっかり防ぎ消費電力量も少なくて少々高め
ですが良い製品だと思います、もう一つは聞いたことのないメーカーの中国製で
2000円以下の激安でしたが発熱量も多くほんのり暖かくてちょっと温度高めに
感じましたカメラレンズでは熱すぎな感じでより大口径の望遠鏡に使いましたが
相手が大きいのでこちら向きでしょう
消費電力も大きいのかビクセン用が13000mAhなのに20000mAhの
同一メーカーのモバイルバッテリを使ってもビクセン製ヒーターが一晩で三分の一
こちらが二分の一くらい消費したので電気を大きく食うみたいです
カメラレンズでの冬の星座や星雲星座です
冬の星座はやっぱりオリオンですその中心部分を望遠レンズで切り取りました
オリオン座の中心部分
2021/12/10 23h28m33s
Nikon Z6 Sonnar180mm/F2.8 180s×7 絞り5.6 ISO400
スカイメモR
M46とM47
おおいぬ座の一等星シリウスの東側つまり左側にあるぱっと見密集した星と
大雑把に星が集まって並んで綺麗に見える星団です
左の密集しているほうがM46、右側の密集していないほうがM47です
この対比が美しい散開星団です
2021/12/10 23h51m50s
Nikon Z6 Sonnar180mm/F2.8 180s×7 絞り5.6 ISO400
スカイメモR
バラ星雲
オリオン座右肩?のベテルギウスとこいぬ座のプロキオンの中間のやや北にある
バラ星雲です、赤い散光星雲ですが双眼鏡でもしっかり大まかな形が分かります
この夜もはっきりと見ることが出来ました
雲が接近してきたので撮影数が少ないです
2021/12/10 24h38m04s
Nikon Z6 Sonnar180mm/F2.8 180s×2 絞り5.6 ISO400
スカイメモR
広角レンズでの撮影に切り替わります
おおぐま座とこぐま座
大北斗七星と小北斗七星です
こうしてみると不思議に同じような星の並びができた物だと思います
2021/12/10 26h41m18s
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S(24mm) 120s×5 絞り5.6 ISO800
スカイメモR ケンコープロソフトンクリア使用
北斗七星としし
二つの星座が同じ頃に昇って来ています
2021/12/10 26h10m13s
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S(24mm) 180s×4 絞り4.0 ISO1600
スカイメモR ケンコープロソフトンクリア使用
東の空に昇るしし座
しし座のみを主題にしてみました
2021/12/10 27h18m12s
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S(24mm) 120s×5 絞り4.0 ISO800
スカイメモR ケンコープロソフトンクリア使用
西に傾く冬の星座
2021/12/10 26h31m53s
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S(24mm) 120s×4 絞り4.0 ISO800
スカイメモR ケンコープロソフトンクリア使用
沈む冬の星座
西の空に体を向けるとちょっと見慣れない構図に見える冬の星座が西の空に
傾いていました
2021/12/10 26h24m16s
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S(24mm) 120s×3 絞り4.0 ISO1600
スカイメモR ケンコープロソフトンクリア使用
12月10日の夜のチュリュモフ-ゲラシメンコ彗星です67Pという表記で
この彗星は周期彗星ということが分かります、6.4年の周期で太陽を周って
いますので今回限りにしか見えないという彗星ではないですが過去撮影した
記憶が無いです
今の時期は深夜に高く見える位置にあって大変条件良く撮影しやすい彗星です
ただこれから一週間月が太ってくるので淡い彗星では不利になってきますが
月の影響が無くなっても暫く撮影できるので彗星像の変化を見てみたいです
遠く暗い彗星ですが一時まっすぐに伸びる尾が数度にも達していたそうです
今回の撮影ではそのような長い尾は見えていませんでした(極端な加工すると
見えるかも)
チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星(67P)
2021/12/10 24h46m58s 180s×10
NikonD810A ISO1600 タカハシFSQ106EDP(D:106mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 トリミング
上が天の北に合わせた構図です
望遠レンズによる彗星です
古いレンズなので彗星部分を拡大すると盛大に色収差が目立ってしまっています
2021/12/10 25h14m28s 60s×19
Nikon Z6 Sonnar180mm/F2.8 絞り4.0 ISO2000 スカイメモRで追尾
上に天頂を合わせた構図です
久しぶりでの遠征での撮影だったので一昨日にはカメラアダプターを忘れたミスを犯しましたが
今回の夜はしっかりと晴れたし忘れ物もなくたっぷりと撮影に没頭できました
いつもの山の山頂付近での撮影で月があるのでやや遅めに現地到着してその時の気温が摂氏2度
風もなく夜露も異常の多くフリースの首回りや肩が濡れるほどでした24時を回ったころに
一時3度くらいに上がって4時ころに再び1.5度くらいになって空気も乾燥し始めました
夜露に濡れないようにゴアテックスパーカで間に合いダウンジャケットを着こむほど寒くなく
概ね暖かい夜でした
久しぶりだったのでまず最初はやっぱり一番目立つM42オリオン座の大星雲です
2021/12/10 23h11m36s 180秒×16フレーム
NikonD810A ISO1600 タカハシFSQ106EDP(D:106mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 ダークフレーム×4 フラットフレーム×4
次はオリオン座のベルトあたりにある馬の形をした馬頭星雲とその形から気が燃えているように見る
燃える木ともいわれる散光星雲です
2021/12/10 25h59m05s 180秒×16フレーム
NikonD810A ISO1600 タカハシFSQ106EDP(D:106mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 ダークフレーム×4 フラットフレーム×4
散光星雲で一番派手なバラ星雲です、本当のバラの花のように見えますが欧米ではドクロ星雲
とも言われるようです
2021/12/10 26h55m53s 180秒×16フレーム
NikonD810A ISO1600 タカハシFSQ106EDP(D:106mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 ダークフレーム×4 フラットフレーム×4
最後は散光星雲ではなくて銀河系外星雲のおおくま座にあるM81とM82です
どちらかというと春の星雲星団の分類になるみたいです
2021/12/10 28h21m41s 180秒×7フレーム
NikonD810A ISO1600 タカハシFSQ106EDP(D:106mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 ダークフレーム×4 フラットフレーム×4
対象が小さいのでトリミングしています