快晴の好天真っ青な空と空気の透明度、そして適度のそよ風と乾燥した空気で
夜露もほとんど無しそんな年に一度あるかないかの絶好の夜が二週続きました。
前の週の撮影で深夜の冷え込みが分かっていたのでダウンジャケットの防寒着だけでなく
寒さに強いハクキンカイロ三個体制、
更には保温水筒二つに弁当用の暖かいお茶と眠気覚しのカフェインの入った濃い紅茶を入れて持って行き
バッテリーも前回数多く撮影した事でバッテリー切れとなったので予備のバッテリーを
しっかり充電して準備万端のはずでした。
ところがなんと今回はポータブル赤道儀のスカイメモRを忘れた事に道中の半分辺りで
気付いてしまいました。機材を並べて準備して積み込んでいたのですが今回は荷物が少ないなあなんて
思っていたら大事なスカイメモRを忘れていました。
引き返すわけにもいかず仕方ないので追尾撮影はあきらめてカメラの感度を上げての
三脚固定で撮影とする事にスケジュール変更。
三脚固定の静止画像を連続で撮影して比較明合成するか、タイプラプス動画に合成するか
せっかく最高の天気なので前からやってみたかった
天体写真撮影の基本に帰っての高感度一発撮りをしてみる事にしました。
三脚固定での静止撮影はフィルム時代では天体写真の基本撮影技法で誰でも一番最初に挑戦する方法です
でも当時のフィルム感度が低かったため星を点像に写し止める為の短い露出時間では当然写りは悪く
数分以上5分や10分の間三脚固定で撮影したり長い場合は1時間とか北極星を周期星として
12時間と言うとんでもない時間をかけて星を軌跡として写しとめたものです。
どうしても星を点像にするには赤道儀に載せての撮影しかなかったのでした。
現在のような高感度デジカメが主流になり始めた頃はフィルム時代にはなかなか出来なかった
高感度による短時間露出にして簡単に星を点像に写す手法で撮影された写真が多く撮られていました
フィルム撮影時代を知っている世代としては静止撮影でここまで写るのかと一種の憧れ的な手法でした。
非常に簡単な簡易な方法で済むのでより綺麗な写真を撮ろうと3000m級の高い山へ登山して澄んだ空気で
撮った写真が良く天文雑誌に掲載されていました。
それまでのフィルム時代にはポータブル赤道儀といって大きな赤道儀を如何に極限まで小さく軽く改造して
背負って登山する記事や製品が溢れていたのに比べるとどんどんお手軽になったものでした。
今回はそんな三脚固定の短時間露出時間による星の動きを止めるそんな基本に帰っての撮影をして見ました。
まだ西の空高くに細い月が残っていて北東方角ですがこっちは柳井の明かりがちょっと強いですが
アンドロメダ大星雲もしっかり見えます
2018/10/13 18h51m09s 15秒
NikonDf AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR(34mm)f4 ISO6400
三脚で固定
休憩所の建物に影が伸びている写真
2018/10/13 19h34m11s 10秒
NikonDf AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR(34mm)f4 ISO6400
三脚で固定
月を画面から外しての写真ですが天の川もなかなか濃くて市街地よりも写りが良いです
2018/10/13 19h40m01s 15秒
NikonDf AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR(24mm)f4 ISO6400
三脚で固定
まだ月が西に残っている時の南の方角
飛行機が写っていますがこの時間帯一時期よりも少ない感じです
2018/10/13 19h38m31s 15秒
NikonDf AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR(24mm)f4 ISO6400
三脚で固定
深夜になるとつきの影響も無くなり暗い星もしっかりと写っっています
微妙に絞りを変えて撮影してみました
全体の空の濃さは現像でほぼ同じにしています
一枚撮りの写真ですがやり方次第で赤道儀による追尾撮影しなくても十分に
星は点像に写り天の川もしっかりと浮かび上がります。
2018/10/13 27h55m38s 20秒
NikonDf AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR(24mm)f4 ISO6400
三脚で固定
2018/10/13 27h58m30s 15秒
NikonDf AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR(24mm)f3.2 ISO6400
三脚で固定
2018/10/13 28h16m53s 20秒
NikonDf AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR(24mm)f2.8 ISO6400
三脚で固定