メシエミニマラソン的に春の星雲星団を撮影した日の今回は銀河系外星雲を紹介します。
春には小さな銀河系外星雲がぎっしりと詰まっていてどこに向けても画面内のあちこちに
写りこむことが出来ます。
姿形も変わったものもあり結構楽しめます。数が多すぎることもあってどれが狙った対象で
真ん中にあるのかが分かりづらく手本となる画像が掲載された本やインターネットで検索して
見比べる等して構図を決める方法になります。
でも現地での確認に時間を割いてしまうとメシエミニマラソン的にはならなくなる。
数多く撮影するのが今回の目的だったのでさっさと切り上げて次々と次へ進めて撮影しました
跡で確認するともう少し右に左に振っていればってのもありましたがまあ良しとします。
いつかは全てのメシエナンバーがついた110個の(2個は星の見間違えと2個は所在不明
のようですが)星雲星団を撮影してみたいです。
基本的にはMナンバーが付いた星雲が明るく大きめなので対象としては多いですが
明るくて大きなNGCナンバーしか付いていない銀河系外星雲もあります。今回はいくつか
撮影対象にしてみました。
北から撮影していきます
最初はおおくま座のM51(子持ち星雲)M81、M101と共におおくま座の大きくて代表的な星雲です
濃淡もあって写しやすい対象です。小さな星雲もくっついていて面白い形で好きな星雲です。
M51(8.1等)
2019/4/6 24h39m58s
120秒×9フレーム
NikonD810A ISO3200 イプシロン160(D:160mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 ステライメージ8でコンポジット合成して部分拡大
次はM101(回転花火星雲)
これもおおくま座の結構大き目の銀河ですが淡い対象で望遠鏡で見ると暗く見えます。
以前大きな天文台の望遠鏡で見せてもらいましたがこんなものかと思って見た記憶があります。
M101(7.5等)
2019/4/6 25h03m18s
120秒×9フレーム
NikonD810A ISO3200 イプシロン160(D:160mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 ステライメージ8でコンポジット合成して部分拡大
同じくおおくま座のM109
おおくま座の北斗七星のひしゃくの升の部分の角のγ星(2.4等)の直ぐ近くにあるので
見つけやすい星雲です。右の明るい星がおおくま座γ星で近くにあるのがM109下にある
のがNGC3953(10.8等)です
M109(9.8等)
2019/4/6 22h19m22s
120秒×11フレーム
NikonD810A ISO3200 イプシロン160(D:160mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 ステライメージ8でコンポジット合成して部分拡大
りょうけん座M106はM109に近くにありますが星座はりょうけん座となります
M109と形が似ていますがこちらのほうが大きくて明るく8.3等となります。
画面の右端にエッジオンタイプの星雲はNGC4217(12.1等)になります。
M106(8.3等)
2019/4/6 22h48m43s
120秒×10フレーム
NikonD810A ISO3200 イプシロン160(D:160mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 ステライメージ8でコンポジット合成して部分拡大
ぐっと南に下がってしし座にあるM105(楕円銀河)とM96とM95です
画面左上に三つ見えて丸く大きいのがM105その左上がNGC3384(10.8等)
左下の小さなNGC3389(11.8等)になります
画面下にM96(9.3等)と右下にM95(9.8等)の真上から見たような形の
渦巻き星雲が同じ画面に写ってきて賑やかなエリアになってきました。
M105(9.5等)、M96(9.3等)、M95(9.8等)
2019/4/6 23h49m27s
120秒×12フレーム
NikonD810A ISO3200 イプシロン160(D:160mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 ステライメージ8でコンポジット合成して部分拡大
しし座から東(左)のかみのけ座移動して銀河密集地帯になるとまさにどこに向けても何かの
銀河が写ります。
画面上からM100(9.3等)渦巻きの腕が大きめな星雲です。直ぐ近くの小さな細長い
星雲がNGC4312(11.8等)
右下隅っこにはM99(9.7等)があります
真ん中下に細い銀河NGC4302(11.9等)と楕円の銀河NGC4298(11.4等)
M100(9.3等)、M99(9.7等)
2019/4/6 25h25m26s
120秒×8フレーム
NikonD810A ISO3200 イプシロン160(D:160mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 ステライメージ8でコンポジット合成して部分拡大
朝が近くなってくるとさそり座いて座も高く登ってきて夏の天の川もはっきりと南の空いっぱいに
広がってきます。夏の代表的な散光星雲のM8(干潟星雲)とM20(三裂星雲)に望遠鏡を
向けることにしその大きさと色鮮やかさに再度驚きます。
天の川を双眼鏡で見るときには必ず最初に視野に入れる対象です。肉眼でもはっきりと見えて
夏らしい散光星雲です。
M8、M20
2019/4/6 27h52m53s
120秒×12フレーム
NikonD810A ISO3200 イプシロン160(D:160mm fl:530mm)
三鷹光機GN170で追尾 ステライメージ8でコンポジット合成ノートリミング
ちょっとトリミングした画です
最後に
高くなってきたさそり座と夏の天の川
2019/4/6 25h37m28s
180秒×11フレーム
NikonDf ISO1600 AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR(70mm)f5.6
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット合成
2019/4/6 28h22m55s
120秒×4フレーム
NikonD810A ISO3200 AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR(26mm)f5.6
スカイメモRで追尾 ステライメージ8でコンポジット合成