ポン・ブルックス彗星は71.4年周期の周期彗星で4月21日に近日点通過で太陽
に最接近し同じ頃地球にも接近してきます、今は北寄りに位置していますが今後南寄
りに移動して段々と日本では見えにくくなってきます、この彗星を見るには夕方の太
陽が沈み黄昏の中に見つけると低空にあるためどんどんと高度を落とし短い時間とな
ります、そのため低空まで見渡せる場所とその方に街明かり等が無いような暗い空と
明るい月の光が無い時期が最適となります
しばらく冬型の天気が続きスッキリと晴れない日々が続いていたのですが穏やかな晴
れ間とスッキリとした青空になった3月10日の日曜日にやっとポン・ブルックス彗
星を撮影できる絶好のチャンスとなったので撮影に向かいました。
場所は真西よりも北寄りの方向が見渡せて空が暗い場所という事でずっと前から狙っ
ていた秋吉台にある長者ケ森駐車場にしました
到着時は日曜日という事もあり多くの若者が車やバイクで更にはデコトラ軍団のチー
ムもいたりと賑やかでしたが日が沈む時間頃までいた人たちは少しずつ居なくなった
のですが周りが暗くなって来ると今度は満点の星を見ようと家族連れやカップルが集
まり始めて来て賑やかになってきました
そんな中での撮影です
最初は陽が沈んだ後の長者ケ森
三脚にスカイメモRをセッティングしてのポン・ブルックス彗星です
2024/3/10 19h34m50s
NikonD810A AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(200mm)
絞りf4.0 30s×28フレーム ISO3200
ステライメージ9で彗星基準でメトカーフコンポジット合成
かなり強めに強調処理したため周辺部の減光がひどかったので周りをトリミングして
拡大していますこの夜は青い空も濃い青に見えるほど透明度良かったため青く輝く彗
星のイオンテイルもしっかりと写すことが出来ました
2024/3/10 19h23m52s
NikonD810A AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(200mm)
絞りf4.0 31s×8フレーム ISO1600
ステライメージ9で彗星基準でメトカーフコンポジット合成してトリミング
ISOを低く抑えたのでノイズが少なくなったのですがコンポジット枚数が少ないので
イオンテイルが少し薄めです