久しぶりの火星となります
火星最接近から自宅庭からのお手軽火星写真を撮り続けていたのですが
すっかり秋も深くなり冬到来が近いのか風も少々強い日があり惑星観測には
条件の良いシーイングが見込めず望遠鏡の準備もしない日が続いていました
その間しし座流星群を見るため遠征して星野写真を撮ったりはしたのですが
なんかここ数日気流が安定しているように思い13日ぶりの火星を撮影しました
前回撮影時から火星表面にダストストームといわれる黄雲が発生して広がりつつ
あり久しぶりの火星はどうなっていたか興味がありました
前回の火星接近の時はダストストームに覆われてのっぺりの火星が
今回のダストストームではどこまで広がっているか模様は見えなくなって
しまったか確認となりました
視直径も最接近から2割以上小さくなり肉眼での火星の明るさも夏ほどの輝きも
なくなっています
それでも次回の接近まで火星に会えなくなると思うとしっかりと見ておきたいし
26日はちょうど火星の一番大きな模様の大シルチスがこちらのほうに向いて
いる最高の時でこれで見納めかなという思いで眺めました
気になっていたダストストームもはっきりと確認できるようにもなく濃い大シルチス
が見えました
共通データ
タカハシFSQ106EDP 三鷹光機GN170 NikonZ6
2020/11/26 19h20m05s 1/25秒 ISO4000 XP3.8で拡大 2493フレームからステライメージ8で10%スタック
特に今年は11月17日の夜以外にも21日の夜にもピークがある予想
昼はよく晴れたのでいつもの観測場所へ出かけました
よく澄んで晴れた夕空に輝く半月前の月を横目に見ながら車を走らせ
21時前に到着し駐車場の車の中で月が沈むのを待っている間も星が
とてもきれいに輝いていました
月が沈む23時前から三脚を出して流星写真を撮る前に一つのカメラで簡単な
タイムラプスを撮り始めたその片方で古い手法の赤いR64フィルターを
付けてのHα線よる冬の散光星雲を撮ってみました
残念ながらそれまで最高の快晴だったのが雲が流れ始めたと思ったら
どんどん広がり更には湿気も急に増えてレンズにヒーターがあったので良かった
けど三脚はまるでシャワーを浴びたというほどの濡れ具合で星が見えなくなり
撤収となりました
撤収して下山中に車から星が再び輝くのが見えてどうも頂上付近のみが
山霧に覆われていたようでしたがそのまま帰宅となりました
R64フィルターは四角いガラスフィルターのためうまくヒーターの熱が伝わらず
1回目以降は曇りで使えませんでした
オリオン座に絡むようなバーナードループとオリオンの頭部分のエンゼルフィッシュ星雲
の淡さに比べるとM42大星雲とバラ星雲の濃さが際立ちます
R64フィルターによる冬の散光星雲
2020/11/21 24h22m27s 240秒
NikonD810A ニッコールオート35mm/f2.0 絞りf2.8 ISO1600 R64フィルター
スカイメモRで追尾
R64フィルターによるオリオン座の中心部分
2020/11/21 24h58m12s 240秒
NikonD810A ニッコールオート105mm/f2.5 絞りf2.5 ISO1600 R64フィルター
スカイメモRで追尾
今日は暑い日でした
快晴で晴れていたのですがだんだんと南風がビュービューと強くなり色付いた葉っぱが
次々に落とされてしまっていてこれで山々の紅葉も終わりがさらに早くなるでしょう
なんで風が強いのかと天気図をネットで見てみると朝鮮半島付近を低気圧が発達しながら
東へ前線を伴って進んでいてその低気圧へ向かって南の太平洋から暖かい空気を一気に
運んで気温が上がり日本がこんな時期なのに夏日となったようです