(原題:DREAMGIRLS)
----この映画、前評判がとても高かったのに
アカデミー作品賞から漏れてしまったね。
「うん。そのせいかフォーンと一緒に行ったシネコンでも
あまり人が入っていなかったね。
とてもよくできた映画だったのに惜しいよね」
---えいなんか、何度も泣いていたものね。
やはりポイントはジェニファー・ハドソンかな。
「うん。これを観ちゃうと
アカデミー助演女優賞は彼女で決まりかなと…。
菊地凛子は少し厳しいかもね」
----ジェニファーはよく喋るし、
その心のうちを思いっきり歌い上げちゃう。
一方の菊地凛子は聾という設定。
言葉よりもその表情・身振りで感情を見せるよね。
正反対の演技アプローチだ。
「役柄上、仕方ないけどね。
一般的には菊地凛子の方が映画的なんだろうけど、
それでもこのジェニファー・ハドソンの圧倒的な存在感の前にはなあ…。
正直言って、ぼくは最近のミュージカルには
あまり心動かされなかったんだけど、この映画は別。
まさか歌だけでここまで泣かされるとは思わなかったね」
----それってどうしてニャんだろう?
「物語自体は
もうだれもが知っているよね。
これはショウビズ界のサクセスストーリーとバックステージを
重ねながら描いたもの。
舞台は1962年のデトロイト。
エフィー、ディーナ、ローレルの3人が
ドリーメッツと言うヴォーカル・トリオで
オーディションに参加するところから映画は始まる。
3人に目を付けたカーティス・テイラーJr.(ジェイミー・フォックス)は、
ジェームス・“サンダー”・アーリー(エディ・マーフィ)の
バックコーラスとして彼女らを参加させる。
さらに大きなサクセスを狙うカーティスは
リード・ヴォーカルをエフィー(ジェニファー・ハドソン)から
ディーナ(ビヨンセ)に変えて“ザ・ドリームズ”として売り出そうとする。
もとより実力があるエフィーにとってはそれがオモシロいはずもなく、
協調性を乱す行動をとり始め、リハーサルをも放棄。
ついにはグループを追われてしまう」
---確か、これって
ダイアナ・ロスとシュープリームスがモデルになっていると言われているよね。
つまりビヨンセがダイアナ・ロスってことかニャあ。
「そのあたりについては諸説あるようだね。
ぼくは、この映画を観るまでジェニファー・ハドソンを知らず、
最初出てきても、彼女がどの人か分からなかった。
ところが、エフィーがリードを奪われるところで
もう、これしかない!って感じ。
この映画が、他のミュージカルと違っているのは
監督の次の言葉に集約される。
『大切なことのひとつは、
歌の間もストーリーは止めないということじゃないかな。
(中略)そのためには、歌の最初と最後で
何かが変わっていなければいけない」
----それって、えいがよく言う
「アクションの中にもドラマが必要」に通じるよね。
「そう。ただ撃ち合っているだけ、
あるいはカーチェイスしているだけじゃ、
銃や車に興味がない人にはただ退屈なだけ。
このジェニファー・ハドソンの歌うシークエンスでは
「会話から歌に」というミュージカルの王道を歩みつつも、
ドラマが劇的に動いていく。
だからこそ
その歌だけで観る者の涙を誘うわけだ」
----他の俳優たちもよかったよね。
ジェイミー・フォックスなんか最初は目立たなかったのに、
いつの間にか悪役として物語の中心にいる。
エディ・マーフィのシリアス演技も久しぶりだったけど…。
「映画でよく見せるあの人なつこい笑い顔と素に戻った顔。
そのあまりの差にゾッとしちゃった。
そう言えばジョン・リスゴウも出ていたでしょ。
久しぶりに観たと思ったら太っていたね」
----えっ、どこにいたっけ?
「ほら。プールサイド・ミーティング。
ハリウッドのプロデューサーかなにかの役で…」
----ああ、そう言えば……。
でもジミーは、なぜあそこまで『クレオパトラ』にこだわったんだろう?
「『クレオパトラ』というのは
その製作過程を描いただけで一本の映画ができるほどに
さまざまなトラブルに見舞われた作品。
20世紀フォックスはそれによって大変な赤字を蒙ってしまう。
つまり、ジミーは映画に対してはアマチュアと言うことの象徴だろうね。
まあ、クレオパトラが絶世の美女ということもあるだろうけど…。
そう言えば、ビヨンセも後半ではエリザベス・テイラーに似ていなくもなかった」
----そうかニャあ。
そうは思わないニャあ。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「フォーンも泣いたのニャ」
※立ち上がって拍手したくなった度
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※画像はアメリカ・オフィシャルの壁紙です。
----この映画、前評判がとても高かったのに
アカデミー作品賞から漏れてしまったね。
「うん。そのせいかフォーンと一緒に行ったシネコンでも
あまり人が入っていなかったね。
とてもよくできた映画だったのに惜しいよね」
---えいなんか、何度も泣いていたものね。
やはりポイントはジェニファー・ハドソンかな。
「うん。これを観ちゃうと
アカデミー助演女優賞は彼女で決まりかなと…。
菊地凛子は少し厳しいかもね」
----ジェニファーはよく喋るし、
その心のうちを思いっきり歌い上げちゃう。
一方の菊地凛子は聾という設定。
言葉よりもその表情・身振りで感情を見せるよね。
正反対の演技アプローチだ。
「役柄上、仕方ないけどね。
一般的には菊地凛子の方が映画的なんだろうけど、
それでもこのジェニファー・ハドソンの圧倒的な存在感の前にはなあ…。
正直言って、ぼくは最近のミュージカルには
あまり心動かされなかったんだけど、この映画は別。
まさか歌だけでここまで泣かされるとは思わなかったね」
----それってどうしてニャんだろう?
「物語自体は
もうだれもが知っているよね。
これはショウビズ界のサクセスストーリーとバックステージを
重ねながら描いたもの。
舞台は1962年のデトロイト。
エフィー、ディーナ、ローレルの3人が
ドリーメッツと言うヴォーカル・トリオで
オーディションに参加するところから映画は始まる。
3人に目を付けたカーティス・テイラーJr.(ジェイミー・フォックス)は、
ジェームス・“サンダー”・アーリー(エディ・マーフィ)の
バックコーラスとして彼女らを参加させる。
さらに大きなサクセスを狙うカーティスは
リード・ヴォーカルをエフィー(ジェニファー・ハドソン)から
ディーナ(ビヨンセ)に変えて“ザ・ドリームズ”として売り出そうとする。
もとより実力があるエフィーにとってはそれがオモシロいはずもなく、
協調性を乱す行動をとり始め、リハーサルをも放棄。
ついにはグループを追われてしまう」
---確か、これって
ダイアナ・ロスとシュープリームスがモデルになっていると言われているよね。
つまりビヨンセがダイアナ・ロスってことかニャあ。
「そのあたりについては諸説あるようだね。
ぼくは、この映画を観るまでジェニファー・ハドソンを知らず、
最初出てきても、彼女がどの人か分からなかった。
ところが、エフィーがリードを奪われるところで
もう、これしかない!って感じ。
この映画が、他のミュージカルと違っているのは
監督の次の言葉に集約される。
『大切なことのひとつは、
歌の間もストーリーは止めないということじゃないかな。
(中略)そのためには、歌の最初と最後で
何かが変わっていなければいけない」
----それって、えいがよく言う
「アクションの中にもドラマが必要」に通じるよね。
「そう。ただ撃ち合っているだけ、
あるいはカーチェイスしているだけじゃ、
銃や車に興味がない人にはただ退屈なだけ。
このジェニファー・ハドソンの歌うシークエンスでは
「会話から歌に」というミュージカルの王道を歩みつつも、
ドラマが劇的に動いていく。
だからこそ
その歌だけで観る者の涙を誘うわけだ」
----他の俳優たちもよかったよね。
ジェイミー・フォックスなんか最初は目立たなかったのに、
いつの間にか悪役として物語の中心にいる。
エディ・マーフィのシリアス演技も久しぶりだったけど…。
「映画でよく見せるあの人なつこい笑い顔と素に戻った顔。
そのあまりの差にゾッとしちゃった。
そう言えばジョン・リスゴウも出ていたでしょ。
久しぶりに観たと思ったら太っていたね」
----えっ、どこにいたっけ?
「ほら。プールサイド・ミーティング。
ハリウッドのプロデューサーかなにかの役で…」
----ああ、そう言えば……。
でもジミーは、なぜあそこまで『クレオパトラ』にこだわったんだろう?
「『クレオパトラ』というのは
その製作過程を描いただけで一本の映画ができるほどに
さまざまなトラブルに見舞われた作品。
20世紀フォックスはそれによって大変な赤字を蒙ってしまう。
つまり、ジミーは映画に対してはアマチュアと言うことの象徴だろうね。
まあ、クレオパトラが絶世の美女ということもあるだろうけど…。
そう言えば、ビヨンセも後半ではエリザベス・テイラーに似ていなくもなかった」
----そうかニャあ。
そうは思わないニャあ。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「フォーンも泣いたのニャ」
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※画像はアメリカ・オフィシャルの壁紙です。
『オースティン・パワーズ ゴールデンメンバー』でのビヨンセの役名がフォクシー・クレオパトラだったということも関係あるのか・・・
でもkossyさんのご指摘のフォクシー・クレオパトラは100%このパロディですよね。
でも やっぱり月影先生の言葉を借りると
「光あっての影」
なので ビヨンセ演じるディーナの存在と いつも脇なのに 文句も言わないローレルの立場も重要だったと ジェニファー・ハドソンばかり褒める声が多い中で 指摘しておきたいです~。
いつも行くシネコンの初日にいったんですけど、
半分くらいでした。ちょっと勿体ないですね。
結構ストライクゾーンが広い映画だと思いますし!
そうそうジョン・リズゴー出てましたね~
結構どうでもいい役でしたが(笑)
実はこの映画のジェニファーの絶賛ぷりに
ビヨンセはどう思ってるのかどう立ち振る舞ってるのか興味あります(笑)映画のキャラみたいに
イイコだったらいいなぁ・・
来日させるべきはビヨンセだったのかもしれませんね、日本ウケを狙うなら。
あの『クレオパトラ』へのこだわりは
何かあるのではと、
そう思わざるを得ませんでした。
これは舞台版ではどうなっているのか
大いに興味があります。
タマラ・ドブスン主演の「クレオパトラ」シリーズ。
いや、さすがにそれはないでしょう?(笑)
でも、その連想をされるとは
さすがramblerさん!
ビヨンセのスゴいところ。
そのひとつとして
途中までまったく前に出てこなかったところが
あげられるのではないでしょうか?
(リードを取るようになってからは嘘みたいに目立っていました)。
月影先生の「光あっての影」……
TBいただいた方の中に
同じことを書かれている方がいらっしゃいました。
なるほどと、うなずかざるをえません。
ほんとにジェニファーハドソンになってる~
迫力の歌声、最高でしたね!!
もう一度観にいこうと思ってます
次は☆9にしちゃうかも
そうですね。
ビヨンセは複雑でしょうね。
撮影中も、
ジェニファーだけは特別扱いだったと言いますし…。
う~ん。