ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『007 スカイフォール』

2012-11-25 18:39:04 | 新作映画
(原題:Skyfall)



----あらら、今日は『007/スカイフォール』
観てから中途半端に時間が経っているよね。
「そうだね。
今日はお仕事モードだったんだけど、
その関連のサーバーがダウンしちゃって、
さて、じゃあブログでも書くか…となったわけ。
で、書いていない作品をあれこれ思い出していたら…」

----長い前ふりだニャあ。
こういうときは、逆に話が短いんだよね(笑)。
「よく分かっているなあ。(笑)
さてこの映画、なぜここまで喋らなかったか…なんだけど、
あまりにも世間の注目を浴びていることもあり、
どこまで喋っていいのかと…。
人によっては、
ちょっとした情報も“ネタバレ”と捕えられかねない。
というわけで、今回はいつもとは違うお話をしよう」

----ちょっと待って。その前に…。
最近、
『007』は“ゼロゼロセブン”か“ダブルオーセブン”かという話をよく聞くけど、
いったい、どっちニャの?
一方では“ゼロゼロナナ”というのもあるみたい…。
「最初、
ユナイト配給で『007は殺しの番号』(現『007/ドクター・ノオ』が公開された頃は
確かに“ゼロゼロ”だった。
ところが、パラマウント、20世紀フォックス、そしてソニー・ピクチャーズ…と日本の配給が次々と変わり、
いつからか、その呼び名も映画の中にあわせて“ダブルオー”に。
『キネマ旬報』の年鑑をチェックしたら、どこから変わったかも分かるかもね。
ただ、おおざっぱに言って
ぼくは“ゼロゼロセブン”、
ショーン・コネリーロジャー・ムーアの頃のジェームズ・ボンドが好きだな」

----ダニエル・クレイグとは、どう違うの?
「最初は金髪がイメージが違うと言われたけど、
添え以前に彼は渋すぎる。
ユーモアがあまりないんだね。
まあ、内容がハードになったこともあるだろうけど…。
なにせ、彼の第一作目『007/カジノ・ロワイヤル』で、
その悲劇の過去まで明かされるし…。
もとより007というのは、少年の頃のぼくらにとっては憧れの存在。
世界を股に駆け回り、カッコいいスポーツカーに乗り、
タキシードを着こなし、いくつもの秘密兵器を持ち、
マティーニを飲み、美しい女性とベッドイン。
そう、
“ダンディ”という言葉がピッタリ理想の大人の男だったんだ。
で、フォーンも知ってのとおり
このボンド役は、コネリーの後、
何人もの俳優にとって代わられる。
同時に、内容の方もイアン・フレミング原作のタイトルだけ借りて、
その中身は小説とはまったく違うものとなってくるんだ。
細かいことは省くとして、
初期の007では、『ゴールドフィンガー』に代表されるように悪役が漫画チックなのが特徴。
さらにはタイトルを連呼する主題歌、銃、車、酒、世界各地へのロケ
ぼくは、007のプロではないけど、
今回の『スカイフォール』では、
これら、子供のころに覗き見ていた大人の世界が展開されたのには大満足。
今回の『スカイフォール』は、
この『ゴールドフィンガー』へのオマージュがたっぷり
監督のサム・メンデスは、
やはり、相当に007の大ファンだったんだろうね」

----でも、それだけだと、
現代のアクション映画ファンにはものたりなくない?
「もちろん、そこもぬかりはない。
バイク・チェイス(『007/オクトパシー』、列車の屋根の上(『007/オクトパシー』)での格闘など、
シリーズで出てきた有名なシーンを引用しつつも、
いまの時代にふさわしいアクション・エンターテイメントに仕上げている。
ただ、ぼくはそっちの方は
そんなに興味はなかったけどね。
潜水艇に変形するボンドカー(『007/私を愛したスパイ』)だとか、
『007は二度死ぬ』のオートジャイロだとか、
漫画チックなボンドの方が好きだな。
できれば、ラストも海の中のボートでボンドガールといちゃいちゃ。
やはり、これが欲しいね」




フォーンの一言身を乗り出すお正月映画の本命なのニャ。

だからこそ、もう少しお色気もほしい。(そういえば、試写の後若い女性たちが『エロが足りない』と言っていた)度


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
呼び方 (メビウス)
2012-12-02 22:14:13
えいさんこんばんわ♪

原点や過去を扱った内容に見えたせいか、やはり過去作へのオマージュといいますか、引用されてた部分が結構あったみたいですね。5代目ボンドから本格的に参入した『にわか』な自分にはパワフルボンドだけがやはり際立っていた・・・^^;(汗)あ、でもアストンマーチンが出た瞬間ボンドのテーマが流れる辺りは自分もニンマリしちゃいましたw

※そいえば自分は『007』はダブルオーセブンって呼んでますね。サイボーグ009と被りそうでアレですけど^^;
返信する
■メビウスさん (えい)
2012-12-03 23:36:32
こんばんは。
オマージュは多いですが、
ある方の、鋭いツッコミを読んで、
逆に、この映画は
ある意味、珍作だということに気づきました。
まず、悪役の目的が
これまでになくちっこい。

ところで『009』を、
もしかしてダブルオーナインと読まれているんですか?
う~ん。時代は変わる。
返信する
こんばんは (ノラネコ)
2012-12-04 23:57:01
前半でクラッシックシリーズへのオマージュをたっぷりやって、後半で独自の世界を行ったという感じですね。
一粒で二度美味しくて、非常に満足度の高い映画でした。
完全にやりきった感が強いので、いっそこれでもう一回シリーズを仕切りなおしても良いような気もするんですが、せっかく役者も揃ったことだし、また次も楽しませてくれるんでしょうね。
私が見に行った館は満席でしたが、ゴールドフィンガー絡みのギャグはおじさんしか笑ってませんでした(笑
返信する
Unknown (悠雅)
2012-12-06 00:40:48
ダニエル・クレイグのスーツ姿に惚れ惚れしながら観て、
007らしからぬ感想になってるんですが、
それでも、この映画を楽しめてしまうんですから、面白いものです。
返信する
■ノラネコさん (えい)
2013-01-02 20:37:15
うわあ。一ヶ月後のお返事になってしまいました。
すみません。
これはこれでよくできているのですが、
何もかも、主人公の心理や置かれた立場の深いところに迫っていくと、
満腹感が強くなってしまいます。
この映画くらい、お正月映画らしい
ゴージャスな気分を味わいたいです。
返信する
■悠雅さん (えい)
2013-01-02 20:40:04
あけましておめでとうございます。
ダニエル・クレイグの人気は高いですね。
このような当たり役をもらいながあ、
それ以外の映画で活躍しているところも好感が持てます。

今年もよろしくお願いいたします。
返信する

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