「あちゃちゃ、まいったなあ。
ちょっと先走りすぎたかな」
----えっ。どうしたの。
帰ってきた時は、あんなに盛り上がっていたのに?
「そうなんだよ。
実は、この映画に興奮して知人にメールしたら、
『あまりに脚本が稚拙でダメでした。
何が良かったのか不思議なくらい、ダメダメでした、私は。
ゴメンなさい』の返信。
でも、気を取り直して
この返信メールを元に、
自分がオモシロかったところを喋っちゃおう。
まず、その問題となっている脚本。
これは、確かにありきたり。
メガ津波が押し寄せるという科学者の言葉に半信半疑の当局。
もう、これは『日本沈没』以来、ディザスター映画の定番。
で、その中に、いくつもの男女や家族(しかも崩壊してしまった)のエピソードを盛り込み、
最後は極限状況の中、和解という形で昇華されゆく。
これは『ディープインパクト』。
物語の発端の大津波、船が飲み込まれる絵は
『パーフェクト・ストーム』。
さあ津波がやってくるぞ…で、ビーチがパニックになるところは『JAWS・ジョーズ』。
実際に、津波がやってきてからの水浸しの超高層ビル街は
『デイ・アフター・トゥモロー』。
閉じ込められた超高層ビル内
助かろうとする者、蹴落とす者のドラマは『タワーリング・インフェルノ』。
そして、極限下の愛といえば
もちろんこれ、『タイタニック』。
と、ちょっと気づいただけでも
これまでに作られたハリウッド製ディザスター&パニック映画のアイデアが
一本の中に詰め込まれている」
----ニャるほど。
となると、それをオマージュと取るか、
単なる焼き直しと取るかで変わってくるわけだニャ。
「そういうことだね。
思うに、このディザスター・ムービーというのは、
これまでに、もう、すべてやり尽くされていて、
どう転んでも、そんなに斬新なアイデアって出てくるものじゃないと思う」
----だったら、やっぱりオモシロくないじゃん。
いくらオマージュにしても…。
「普通に考えればそうだし、
実際、ぼくも観る前はそう思っていたわけ。
なのに、ぼくが感心したのは、
一瞬で終わっちゃうため」
----ニャるほど。
となると、それをオマージュと取るか、
単なる焼き直しと取るかで変わってくるわけだニャ。
「、
本来なら映画にはなりにくいはずの津波の物語を、、
結果的に2時間近くも持たせた、その方法論」
----方法論?
「うん。
おそらくこんなことやったディザスター・ムービーって、
あんまりないんじゃないかと思うけど、
この映画の監督ユン・ジェギュンが選んだその手法とは
なんとコメディ。
ベタすれすれのギャグで観客を沸かせながら、
津波の瞬間まで話を引っ張っていくんだ。
しかも、巨大な橋(クァンアン橋)のシーンでは
なんとスラップスティックまで見せてくれる。
名脇役キム・イングォンが、
まるで『アイス・エイジ』シリーズの予告編でおなじみ、
スクワットみたいな動きを見せるんだ。
橋にもたれかかったタンカーの一部が彼の前に
ドシンドシンと落ちてくる。
それを間一髪で避け、逃げまどい、
ようやくホッとして煙草に火をつけようとする。
ところが…。
いやあ、もう大爆笑。
このシーンがあっただけでも、
ぼくはこの映画を高く買いたいね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「そんなんでいいのかニャ」
※CGもよくできていた度
こちらのお花屋さんもよろしく。
噂のtwitterを始めてみました。
「ラムの大通り」のツイッター
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
ちょっと先走りすぎたかな」
----えっ。どうしたの。
帰ってきた時は、あんなに盛り上がっていたのに?
「そうなんだよ。
実は、この映画に興奮して知人にメールしたら、
『あまりに脚本が稚拙でダメでした。
何が良かったのか不思議なくらい、ダメダメでした、私は。
ゴメンなさい』の返信。
でも、気を取り直して
この返信メールを元に、
自分がオモシロかったところを喋っちゃおう。
まず、その問題となっている脚本。
これは、確かにありきたり。
メガ津波が押し寄せるという科学者の言葉に半信半疑の当局。
もう、これは『日本沈没』以来、ディザスター映画の定番。
で、その中に、いくつもの男女や家族(しかも崩壊してしまった)のエピソードを盛り込み、
最後は極限状況の中、和解という形で昇華されゆく。
これは『ディープインパクト』。
物語の発端の大津波、船が飲み込まれる絵は
『パーフェクト・ストーム』。
さあ津波がやってくるぞ…で、ビーチがパニックになるところは『JAWS・ジョーズ』。
実際に、津波がやってきてからの水浸しの超高層ビル街は
『デイ・アフター・トゥモロー』。
閉じ込められた超高層ビル内
助かろうとする者、蹴落とす者のドラマは『タワーリング・インフェルノ』。
そして、極限下の愛といえば
もちろんこれ、『タイタニック』。
と、ちょっと気づいただけでも
これまでに作られたハリウッド製ディザスター&パニック映画のアイデアが
一本の中に詰め込まれている」
----ニャるほど。
となると、それをオマージュと取るか、
単なる焼き直しと取るかで変わってくるわけだニャ。
「そういうことだね。
思うに、このディザスター・ムービーというのは、
これまでに、もう、すべてやり尽くされていて、
どう転んでも、そんなに斬新なアイデアって出てくるものじゃないと思う」
----だったら、やっぱりオモシロくないじゃん。
いくらオマージュにしても…。
「普通に考えればそうだし、
実際、ぼくも観る前はそう思っていたわけ。
なのに、ぼくが感心したのは、
一瞬で終わっちゃうため」
----ニャるほど。
となると、それをオマージュと取るか、
単なる焼き直しと取るかで変わってくるわけだニャ。
「、
本来なら映画にはなりにくいはずの津波の物語を、、
結果的に2時間近くも持たせた、その方法論」
----方法論?
「うん。
おそらくこんなことやったディザスター・ムービーって、
あんまりないんじゃないかと思うけど、
この映画の監督ユン・ジェギュンが選んだその手法とは
なんとコメディ。
ベタすれすれのギャグで観客を沸かせながら、
津波の瞬間まで話を引っ張っていくんだ。
しかも、巨大な橋(クァンアン橋)のシーンでは
なんとスラップスティックまで見せてくれる。
名脇役キム・イングォンが、
まるで『アイス・エイジ』シリーズの予告編でおなじみ、
スクワットみたいな動きを見せるんだ。
橋にもたれかかったタンカーの一部が彼の前に
ドシンドシンと落ちてくる。
それを間一髪で避け、逃げまどい、
ようやくホッとして煙草に火をつけようとする。
ところが…。
いやあ、もう大爆笑。
このシーンがあっただけでも、
ぼくはこの映画を高く買いたいね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「そんなんでいいのかニャ」
※CGもよくできていた度
こちらのお花屋さんもよろしく。
噂のtwitterを始めてみました。
「ラムの大通り」のツイッター
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
ダメだって言ってた知人は、感動できるディザスター映画を期待してたんでしょうね。
ともやは序盤から、『あ、これそういう映画じゃないな』って感じ取ったんで、ああいう展開もアリかな?ww
ただお涙&感動作が好きな日本人には受けないでしょうね~。
イケメンも出てないし(笑)。
その知人は、「なんでもあり」の映画がダメのようで、
『ソルト』も合わなかったようです。
ぼくは、ここまでコミカルな路線は考えていなかったので、
ほんとうにビックリしました。
確かに、日本じゃキツイかも。
ただし、あまりにも韓国映画過ぎちゃってました(笑)
これはもう、変えようがないんだろうなーと思いながら観てました。
イ・ミンギくんがたっぷり観れたので、それでもう満足です。
もっとも、ちょっと中途半端。
どうせなら、キム・イングォンのトンチュンを主役にして、完全なコメディにしてしまったほうが新しかった様な。
妙なノリは嫌いじゃないけど、人には薦められないというビミョーな映画でした(笑
ありがとうございます。
この映画、あまり評判がよくないようなので、
ご賛同いただけるかたがいて
とても心強いです。
rose_chocolatさん、
次はなんの映画をご覧になるのかな?
あとで、お伺いしますね。
なるほど「お笑いディザスター映画」(笑)。
ぼくも、コメディにした方がよかったような気がします。
コメント書くの久しぶりでこんにちは~
仕事に疲れてblog書くと、結構疲れきっちゃって
時間のあるときと、テンション高くなってないとロムしてごめんなさい
状態なんですが。
>まるで『アイス・エイジ』シリーズの予告編でおなじみ、
スクワットみたいな動きを見せるんだ。
あの橋の上のシーン、ほんっと肩ふるわせながら笑って観てましたが
そうか、これと通じるものがあるのかっと(笑)
普通なら、あそこ生き延びてないですよねぇ。
あの絶妙なテンポは最高によかったです。
映画をどう楽しんで見るかを
教えてもらいました。
ほっとして煙草に火をつけ、爆発には
さすが笑いました。コメディと言われば
そうなんだと、、、、。
いやあ、5カ月近く、
別のことで忙しく
映画から少し遠ざかっていました。
また、元のペースに戻りますので、
よろしくお願いします。
で、『アイス・エイジ』。
あれ、そのままでした(笑)。
お時間のある時にでも
ご覧になってください。
はい。ぼくは、
この映画の白眉は、あの橋のシーンだと思います。
こういう発想は、日本映画では
まずできない。
もし、やるとしたら三池崇史くらい。
なにせ、『十三人の刺客』で、
岸辺一徳に、あれやらせちゃうくらいだから。
あっ、ということは可能性あるかな?