ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ロング・エンゲージメント』

2005-01-18 01:18:51 | 新作映画
-------この映画知らないにゃあ。
「だけど今に話題になるだろうね。
監督がジャン=ピエール・ジュネで主演がオドレイ・トトゥ。
つまりは『アメリ』の黄金コンビ」

------ということは、またまたこだわりの映像が観られるわけだ。
「そう。しかも今回は思いっきりレトロ。
アンティーク屋さんにおいてある写真のノリだね。
というのも舞台が第一次世界大戦の頃。
20年代のパリの映像なんてCGとは思えないほどに、
スーパーリアルに再現されてたよ」

------こんどもラブストーリーなの?
「う~ん。基本はそうなんだけど、スケールが段違いにアップ。
オドレイ演じるヒロイン、マチルドは
婚約者マネクが戦死したと知らされる。
でも、彼に何かあれば、私には分かるはずと、
その直感だけを頼りに、彼女は恋人を探す旅に出るわけだ。
予告を観てると、これって世界中を旅するように見えたけど、
そんなファンタジーものじゃなかった。
なんとミステリー。
マチルドはまるで探偵のように、その戦場で何があったかを
一つ一つ解き明かしていくわけだ」

-------見どころはどこなの?
「やはりジュネのこだわりの映像だろうね。
それと、戦場のシーンかな。
『プライベート・ライアン』とはまた違う形で、
戦場の恐怖を生々しく描いてくれる。
そもそも、マネクが戦死したとされたきっかけは、
彼を含むフランス兵5人が恐怖の戦場から逃れるため、
自らの身体を故意に傷つけたことにある。
そのため死刑を宣告され、敵陣との中間点に放り出されるんだ。
戦闘はさらに激しくなっていく。
果たしてその中で彼は死んだのか否か?」

-----ふうん『アメリ』とはかなり違うにゃあ。
「いや、そうでもないんだ。
ベースにあるのはやはり“愛”だからね。
そもそも、個人に立脚した愛と国家に殉じる戦争とは相反する。
サミュエル・フラーの『最前線物語』じゃないけど、
戦場で一番大切なのは生きて帰ってくること。
このメッセージを久しぶりに観た気がする」

-----そういえばハリウッドのビッグスターが出てるんだって?
「そうなんだ。なんとジョディ・フォスター。
ところがプレスでは彼女をまったく取り上げてない。
カメオってわけでもないのにちょっと不思議だったな」


(byえいwithフォーン)

※ミステリー困惑度


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